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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.19 )
- 日時: 2019/05/17 19:19
- 名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)
「今、気まずいんだよな。"黒羽快斗"は青子にあの夜会った覚えはねーからな。
で、"怪盗キッド"はけーぶの娘に変な検討違いなことを言われただけ…………ってキッドは俺か。」
快斗はぶつぶつと変なことを言い出した。
「快斗?。」
私は問い掛けた。快斗は黙ってうつ向いている。
「………"黒羽快斗"が"怪盗キッド"に呑み込まれそうなんだ。」
快斗はそう言った。
誰よりも素直で優しい快斗の事だ。
そして、誰よりも自分の罪を受け止めて理解しているのも。
「黒羽快斗は黒羽快斗でしょ。で、怪盗キッドは黒羽快斗。」
快斗はすこしだけポーカーフェイスの瞳を見開いた。
「違う?。確かに"怪盗キッド"は快斗で快斗も"怪盗キッド"。
でもさ、"怪盗キッド"は快斗が生み出したんだよな?。」
快斗は浅く頷いた。
「分かってる。親父が演じた様に、演じたかった。だから自分とは真逆の人間を作り出した。」
「なら、青子も解っているはずだよ。快斗が何に苦しんで、何を思って演じることを決意したのか。」
快斗もそんなことは解っているはずだ。
青子が逃げ出さず何とか"もう1人の快斗"を受け入れようとしていることも。
青子がもう戻れない選択をしようとしているのも。
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