二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.21 )
日時: 2019/05/18 12:49
名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)


 「おーい。盗子ちゃーん。」

 目覚めが兄の声などなんと最悪な日なのだろう。

 そう思いながら、めったに使わない来客席のソファーを寝床としていた私は起き上がった。

 私はトップ3の中でも一番忙しい人間だ。来客席のテーブルも、

 もう自分のスペースの1つになっていて、化粧品やら仕事の資料、それに3日分の服まで。

 なんやかんやが置いてある。

 冷蔵庫のなかも私の買い込んだ食料やスポーツ飲料など。

 周りから見えない来客室は私の部屋へと化していた。

 「おはよ。早いな快斗。」

 私は大きな欠伸をして冷蔵庫に向かいスポーツ飲料を口にした。

 昨日に食べ損ねたシュークリームを冷蔵庫にしまう。

 「オメー今日、何日ぶりにねた?」

 快斗が溜め息を吐いた。

 「5日?。」

 指を折って再確認する。うん。間違えてない。

 「馬鹿かオメーは。いつも寝ろって言ってんだろ。」

 べしっと快斗のデコピンがおでこに当たる。

 「よけーな心配すんじゃねーやい。青子のために早く帰んねーとだろ?。」

 「なんか妹のほうが男気ある気がしてきたわ。」

 いつもの兄の心配性が出てきた所で私はグレーの寝間着のまま、自分のデスクへと向かう。

 こんにゃくゼリーを口に加えたままパソコンを開く。外がまだ暗いので4時位だろう。

 「にしても早すぎない?。いつも出勤は8時位でしょ?。」

 「メール見なかったんだろうな?。」

 快斗がそう言った。予想が当たったとも言える顔だ。

 「4時にはここに来いってメールしたよな。」

 新一が背後にいるのに気付き、シャープペンシルを投げつける。

 キャッチしたおとがした。

 「あー。ホントだ。着替えたほうがいい?。」

 私はメッセージメール欄を開き、メッセージをまじまじと見た。

 「新一からの仕事のメールって初めてかも。」

 「んなことしてねーで、さっさと着替えろ!。つかシャーペン投げんな。」

 新一の声でやっと動き出す。


 いつものくだりだ。

 でも何か嫌な感覚があったのは新一だけではないだろう。