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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.22 )
- 日時: 2019/05/19 19:24
- 名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)
「はぁ?。帝丹高と風林館高だってぇ?。」
さっきまで「交流会でマジックでも披露してやるよ」などと言って上機嫌だった快斗が露骨に嫌そうな顔をする。
「良いじゃん別に。バレても捕まらないんだし。」
私は気楽にそう言った。それでも、快斗はまだ嫌そうな顔をしている。
交流会、とは今年から初めて行われることになった行事だ。
内容は、姉妹校である帝丹高校と風林館高校で協力して文化祭のような交流会を開こう、というものだ。
今年は帝丹高校を使わせて貰う事となったので、ミーティングなども含めて
実行委員の私と、なんやかんやで劇に入った快斗と青子の3人で帝丹高校へと向かっている所だった。
「まさか快斗。知らないで付いてきたの?。」
青子が快斗を見た。そして直ぐに地図へと視線を落とす。
「バーロー。言わねーほうがおかしいんだよ。」
けっ、とそっぽを向いた快斗は何かを見つける。
「おー。乱馬じゃねーか。」
快斗は少し遠くを歩いていた乱馬に声を掛ける。
乱馬もこちらに気が付いたようで、顔を上げるなりこちらに手を振った。そして、走って来る。
「それに、あかねちゃんも。」
快斗は乱馬の背丈に隠れて見えなかったあかねにも声を掛けた。
早速、青子とあかねの長話が始まった。
「オメーらも帝丹高まで行くのか?。」
乱馬がそう言う。私は頷いた。
「そう言う乱馬も。あれ、二人だけ?。少なくない?。」
乱馬がポリポリと頬を掻く。そして困ったような顔をして、
「あー。ちょっとな。実行委員が来れなくなってな。劇メンバーだけでもって。」
と、言った。この様子じゃ、あかねが心配で付いてきたのだろう。
実行委員が来れなくなったのは本当の様だが。
そのままいつもの5人で、帝丹高校へと向かった。
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