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　降谷零サイド


　「え、縁談って見合いかよ！？。」

　快斗君がそう言った。

　さすがシスコン第一位、と褒め称えたいところだが、後々面倒なので黙っておく。

　「縁談、……縁側、念願、洗顔、演劇、円陣、………。」

　「おい！。盗子が壊れたぞ！！。」

　新一君が盗子さんの肩を持って揺らす。ガクンガクンと盗子さんの頭が揺れる。

　「恋愛系に乏しい盗子には無理難題ですよ。」

　快斗君が今すぐ止めさせろ、と眼力で僕に訴えてきた。

　「と、言われましても今日なので。」

　対抗心が出てきてつい、怒った安室口調で言ってしまった。

　「じゃあ。お願いしますよ。服や化粧はこちらで用意しているので。新一君。お願いしますよ。」

　新一君に釘をさして置けば大丈夫だろう。新一君は逆らえる筈もなく頷いた。