二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.3 )
日時: 2019/05/04 19:32
名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)


 私は、寺井さんに父である黒羽盗一が怪盗キッドだった、という証拠をバーで突き付けている。



 証拠といっても様々で写真にボイスレコーダー、観察記録などだ。

 これをいかに見せつけ、相手の動揺を誘い込む事が大事だよ。



 とか、八年前言われたな。あの鋭い父に。


 最後の最後で、父に見つかってしまったのだ。

 父が怪盗キッドとして最後の仕事をするのを見に行った日に。


 その日の父は何処か遠くの世界へ行ってしまいそうで、

 静かに佇む父のそのポーカーフェイスの裏を初めて知りたくない、もっと一緒に居たい、

 何て子供のようなことを思ったっけ。





 「……と、いうことで……。」

 認めてよね、と眼で訴え懸ける。

 寺井さんは、ため息を吐いた。諦めのような、納得のようなため息だ。

 「敵わないですね。私の負けでございます。」

 寺井さんが認めた。

 うっしっ!。第二関門もクリアだ。

 心の中でガッツポーズを取る。

 寺井さんが、写真を手に取った。そして、

 「それにしても、こんな調査量………千景様に協力してもらったのですか?」

 と言った。

 「え、ああ、うん。そんなとこ。」

 さすがに五歳から集めてた何て言えないっ。

 「それじゃあ、私帰るね。怪盗キッドのことであれば手伝うし、いつでも呼んでね。

 あ、あと快斗に宜しく。」

 私は早々とバーを出た。





 「んじゃあ、名探偵の所にでも行くか」

 そう呟いて、私は伸びをした。