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　上演1-1(人物紹介など)


　新一=騎士団長の息子。怪盗Kを追う者の一人。

　蘭=国の第一王女。新一とは婚約者。

　K=騎士団ばかりを狙って殺す。謎の白い悪魔。

　乱馬=格闘家の旅人。

　あかね=国の第三王女。

　青子=国の第二王女。

　快斗=騎士団の一人。青子を護衛する。

　盗子=語り手『』+騎士団の一人。




　『この、国の王である人の娘が三人いました。』

　暗転していた舞台に三つのスポットライトが当たる。

　そこには、右から、蘭、青子、あかねが座っている。


　『第一王女はおしとやかで性格がよく、

　国王が死んでからほとんどの王としての職務をもつほどの才覚を持っており、国の憧れの王女でした。』

　声と共に蘭が立ち上がった。うすピンク色のドレスを着ている。ふんわりとした柔らかい衣装だ。



　『第二王女は特別な才覚はありませんでしたが情深くそれで至って着飾らないことで、

　国中ばかりでなく、お城の罪人や敵国の住民にまで慕われるほど美しい心をもっていました。』

　声と共に青子が立ち上がった。蘭のドレスに比べれば、質素で濃い青なのもあって地味に見えるが、

　着飾らない彼女にとても似合ったものだ。



　『第三王女は活発で、城をよく抜け出すことや子供の頃は城の塔の壁を上るなどやんちゃな性格でしたが、

　子供に手を上げる男をひっくり返すほど勇ましく勇気のあるやさしい王女でした。』

　声と共にあかねが立ち上がった。水色のドレスだが動きやすいように、

　スカートは短め(といっても膝下)で、上半身も派手な物はついていなかった。


　『この三人の王女は、後に悲劇の三人と呼ばれました。』