二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.7 )
日時: 2019/05/11 13:56
名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)



 「ねえ。盗子ちゃんって好きな人いるの?。」

 蘭ちゃんが唐突にそう言った。

 「おー。そうだ。教えろよな。」

 さっきの仕返しに新一君も乗ってくる。

 「えー。強いて言えば爆ご………。」

 「おい。他作品だぞ。」

 ヒロ○カの推しを言おうとしたら、新一君のツッコミが入る。


 「じゃあ。言えない変わりに兄貴の恋ばなを聞いてくれ。」

 悩んだ結果これで回避をした。蘭ちゃんが目をキラキラさせて嬉しそうにしている。

 「でも、盗子の兄貴ってストーカーじゃ?。」

 あ、そこに突っ込んじゃいます?。新一様。

 本当にごめんよ快斗。悪気はあるが許しておくれ。

 「いやあ。さすがに10年近く初恋拗らせてんだからさ、妹として許してあげてよ、って私の良心が。」

 胸に手を当ててそう言った。

 嘘だあ、なんて言いそうな目でこちらを見ている新一君。

 「えぇ。10年も!。」

 と蘭ちゃんは素直に驚いていた。

 「うんそーなの。その兄貴が好きな子が隣の家に住んでて。

 私達の両親家にいないからさ。朝御飯と晩御飯を毎日食べに行くんだ。

 それで毎日夫婦みたいな喧嘩してるの。」

 「えー!。例えばどんな?。」

 蘭ちゃんが早速食いついてきた。

 「例えば………。ハンバーグがボロボロだとか。魚料理出すなとか。

 出された料理をちゃんと食べないって感じの家庭内喧嘩。

 後はスカート捲り、兄貴が干してあるブラジャーみて子供かよって笑う。

 後ろからだきつく、等のセクハラ的喧嘩。」

 何個か例を上げると、新一君は、うわ…とでも言いそうな顔をした。

 「で、これだけじゃなくて帰ってきた後。一番ヤバい。」

 「もう訊きたかねーよ。」

 新一君が溜め息を吐いて嫌がるが、蘭ちゃんが楽しそうなので続ける。

 「その子のこと可愛い好き愛してるってのろけてくる。」

 新一君は物凄く引いていたが、蘭ちゃんは愛されてるね!等とキャーキャー言っていた。

 「んじゃ、蘭ちゃんの恋ばなでも訊こうかなぁ。」

 ニヤリと笑うと蘭ちゃんは恥ずかしそうに、

 「女子だけのときが良いよ!。し、新一の前じゃダメ!。」

 といった。新一君の上にガーン……という効果音が浮かんでいる。

 ああ、面白い。