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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 妖怪ウォッチ新! ( No.1 )
- 日時: 2019/08/03 14:00
- 名前: にゃあこ (ID: xs5T8t9X)
妖魔界、そこには様々な妖怪たちが住んでいる。王宮に
一人の鬼がやって来た。
「お、来たな茨木童子」
藍色の髪を一つに束ねた二本の角を持つ鬼、茨木童子はエンマ大王の
前に立った。
「珍しいな。王のアンタに呼び出されるとは」
「お前も覚えてるだろ。天道帝との約束、帝との戦いにお前は
負けた。契約で、彼の孫の相棒となる」
微かに茨木童子の表情が動く。
「あんまり思い出させるなよ。あの後、メッチャ叱られたし
笑われたんだぜ?人間ごときに鬼が負けるなんてッてなぁ。…
行けばいんだろ、人間界に」
「じゃあこれも頼むぞ」
エンマ大王が投げ渡したのは妖怪ウォッチエルダ。
「天道桜花のお隣に同じ妖怪ウォッチを持ってる人間がいる。
関わりを持つと良い」
そして人間界。夜で月が昇っている。屋根から屋根へ飛び移り
茨木童子はある家を見据える。
「あそこか」丁度桜花が自室に戻って来たところだ。大きく
跳躍し彼女の前にある窓縁に捕まる。声を上げかける彼女の口を
塞いだ。
「ん…だ、誰?角も生えてるし…鬼?」
「ご名答。お前にこれを届けに来た。俺は茨木童子、お前は
天道桜花、だろ」
妖怪ウォッチエルダと茨木童子の妖怪アークを桜花は握った。
「…で、どう使うの?」
「そのアークを鍵穴に差し込み回すだけ。お前、天野ケータって
奴は知ってるか?」
「ケータ君の事なら。小学校の時から仲良くしてるけど」
「明日、会いに行くぞ」
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