二次創作小説(紙ほか)

Re: 妖怪ウォッチ新! ( No.2 )
日時: 2019/08/03 20:53
名前: にゃあこ (ID: xs5T8t9X)

「えぇ!?桜花さんも妖怪が見えるようになったの?」
ケータの部屋にはジバニャンがゴロゴロしていた。隣にいる
ウィスパーは桜花の隣にいる茨木童子を見て青ざめている。
「あ、ああ、貴方様は!エンマ大王様と同等の力を持つ鬼、
茨木童子様ァァァァ!!?」
「にゃ、にゃんと!!い、茨木童子って…!!」
「同等?俺の方が弱いに決まってんだろ」
そこまで有名な妖怪なのか、桜花は口をポカンと開き三人の
やり取りを見ていた。それはケータも同じだ。
「ねぇ何でそんなに驚いてるの…?」
「ケータ君も桜花ちゃんも知らないんでうぃすか?茨木童子様と
いえば妖魔界最強はエンマ大王様ですが最強に近い鬼なんですよ!!?」
開いた口が塞がらない。そんなに強い妖怪なんだぁ…。
「そこまで話が盛られてるのか」
「まぁまぁそういうもんだから。噂話って大体そんな感じだよ。
話しによっては滅茶苦茶尾ひれがついて広がることとか多いから」
茨木童子の耳元で桜花は囁く。
「でも貴方様は人間を嫌っていたと聞いていましたが…」
「あれ?そうなの?」
全員が驚いた。ウィスパーの言葉に茨木童子は否定しないとだけ
答えた。
「昔だったらそう言っていたが少しあってな、今はこうして
桜花に付き添っている」
「そうなんですか。じゃあ俺と桜花さんって同じ妖怪が
見える同士なんだよね?」
「うん、これからもよろしくね!ケータ君」
「はい!」
「茨木童子様が仲間ならどんな敵も敵じゃないですね!!」
「だから盛り過ぎだ。俺とて無敵じゃない。世の中は狭いようで
広いからな」
微かに茨木童子の声のトーンが落ちた。