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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 妖怪ウォッチ新! ( No.8 )
- 日時: 2019/08/04 15:29
- 名前: にゃあこ (ID: xs5T8t9X)
暗い空の下、竹林の中。ここは景色からして平安時代、
かなり昔にタイムスリップしたらしい。茨木童子の隣に長い
白髪の女性がいた。紅葉の髪飾りをつけた鬼女、紅葉だ。
「いいのですか?こんなに美しい髪飾りを私が使って…」
「構いません紅葉様。私は貴方と共に…」
さっきとうって変わりこの頃の彼はかなり穏やかだ。紅葉と共に
微笑んでいる。だが突然、大雨が降り出し雷が落ちる。
場面が変わった。大きな声が聞こえた。丘の上で茨木童子が
紅葉を抱いて涙を流している。紅葉の腹からは大量の血が
流れている。周りには紅葉を討ちに来たであろう人間たちの死体が
転がっていた。茨木童子が殺したのだ。彼の感情は悲しみから
怒りに変わっていく。雷鳴が轟く中、茨木童子は獣じみた唸り声と
咆哮を上げていた。
そしてまた景色は変わり桜町。だが今回は茨木童子ではなく人間が
現れた。
「ねぇあの男の人がつけてるのって妖怪ウォッチだよね?」
「今とは違う。妖怪ウォッチ零式だ。そしてあの男はお前の祖父、
天道帝だ」
「え」帝はお寺に来ていた。
「大丈夫なのかい?本当にあの鬼を退治しに…」
「おう、大丈夫だって。俺には頼れる友達妖怪がいる!鬼なんて
怖くねえ!行ってくる」
帝は走って出ていく。桜花も彼を追う。何処へ走っていくんだろうか。
そしてあの鬼とはまさか…。
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