二次創作小説(紙ほか)

Re: 妖怪ウォッチ新! ( No.10 )
日時: 2019/08/04 16:13
名前: にゃあこ (ID: xs5T8t9X)

「なぁ何であの鬼の片腕を斬り落とすんだ?」
帝は隣に立つエンマ大王にそう聞いた。初めての敗北を味わった
茨木童子は数人の妖怪たちに囲まれ拘束された。
「あの力は奴の負の感情で出来た力だ。だから少しでも減らしたほうが
良い。奴のためにも人間のためにもな」
大きな刀で茨木童子の右腕が斬り落とされた。虚ろな目をした
茨木童子に帝は歩み寄る。
「約束は守ってくれ。もう人間を殺すなよ。それと、さ。さっき
エンマ大王にも頼んだんだけどいつか俺の孫が出来たらさぁ
守ってあげて欲しいんだ」
「さてと…コイツの事は俺たちに任せてくれ」
エンマ大王は彼を妖魔界へ連れて行った。それを帝は見送った。

そして現代に戻って来た。
「これがあの茨木童子の全てだ。負け知らずだった男が唯一
勝てなかったのがお前の祖父」
「はぁ…」
「伝えたかったのはこれだけだ」
部屋を出るとすぐ茨木童子は駆け付けてきた。いつもの茨木童子だ。
「過去を見たんだろ」
「え?どうしてわかったの?」
「顔。お前の祖父さんに負けたのは結構響いたな」
笑いながら話している。二人は人間界に帰った。