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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 妖怪ウォッチ新! ( No.11 )
- 日時: 2019/08/12 11:40
- 名前: にゃあこ (ID: xs5T8t9X)
病院には医者と看護師が主に働いている。彼らの仕事は怪我や
病気の治療、世話などだ。人の命などに関わる仕事を
しているのである。
「桜花、調子が悪いのか?」
「ううん私は大丈夫。おじいちゃんが…その…」
桜花の様子に茨木童子は首を傾げる。悲し気な表情をする彼女の
心情を彼はイマイチ理解できていなかった。桜花の祖父が
帝であることも知っている。桜花の頬を誰かが舐めた。微かに
気持ちが楽になった。
「少し気が楽になったかも…」
「大丈夫ですか?」
声を掛けてきたのは妖怪。ナース服を着ている妖怪だ。
「キズナースか…」
「はい。聞いております茨木童子様。そちらの方は?」
「私は天道桜花だよ、よろしくねキズナース。それとさっきは
ありがとう」
桜花は礼を述べた。するとキズナースは自身の妖怪アークを
桜花に手渡した。
「あのいつでも呼んでくださいね」
「うん…本当にありがとうキズナース。じゃあ行こうか」
桜花は祖父のいる病室にやって来た。寿命が近付いている。
「おぉ…桜花か。大きくなって可愛くなったなぁ。隣にいるのは
茨木童子か…儂の孫娘を虐めてないだろうな?」
「大丈夫だよ、お祖父ちゃん。茨木童子ね、凄い優しくて頼りに
なるから」
「そうか…そりゃあ良かった」
茨木童子は伏せていた目を開く。
「お前、死ぬのか」
「お前のように長生きできるわけじゃない。儂は人間だ」
「そうか…」
桜花は近くの花瓶に花を飾る。
「じゃあね、お祖父ちゃん。また来るね!」
桜花が先に部屋を出ていく。その後ろに茨木童子は続いた。
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