二次創作小説(紙ほか)

Re: 妖怪ウォッチ新! ( No.19 )
日時: 2019/08/13 15:49
名前: にゃあこ (ID: xs5T8t9X)

「お前は茨木童子の事をどう考えてるんだ?酷い奴とは思わないか?
考えてみろよ。人を殺し喰らってあの力を手に入れた奴だぜ?」
「‥‥」
白虎の言葉に桜花は反応しない。
「特には。でも今の彼は優しいから大丈夫。そりゃあ確かに
悪いこともしてたみたいだけど…それが全てじゃないと思う」
桜花の言葉に圧倒される。扉が開きエンマ大王たちが新しく
なった妖怪ウォッチを受け取る。その時、黒い炎が辺りを
包む。
「え!?な、何!?」
『妖魔界を落とすにはまず王様から潰して行こうってだけさ』
この声…。炎が消えるとそこは全く別の建物の中だ。奥から
誰かが歩いてくる。藍色の髪をした鬼。
「まさか…茨木童子!?」
「悪いな桜花。約束、守れそうじゃねえや」
微かに笑った。彼のあるはずがない右腕は不気味な紫の炎を
纏っていた。角が伸び右目辺りに赤黒い模様が浮かび上がる。
「桜花、離れろ!」
桜花が後ろに逃げる。茨木童子の左拳が床にめり込む。
「ひ、ひえ〜!!」
「鈍ってるなぁ…昔だったらすぐに殺せるんだが…来いよ
エンマ大王」
茨木童子は挑発する。エンマ大王は茨木童子に歩み寄る。茨木童子も
笑みを浮かべたまま歩み寄り右拳を突き出す。
「…どういう意味だ茨木童子」
「…黙って俺を殴れ…」
「クソ!」
エンマ大王の拳が茨木童子の頬にめり込んだ。