二次創作小説(紙ほか)

Re: 妖怪ウォッチ新! ( No.20 )
日時: 2019/08/14 20:08
名前: にゃあこ (ID: xs5T8t9X)

「な、なんだぁ〜…完全な敵じゃなかったのかぁ」
桜花は胸を撫でおろす。茨木童子は頬を摩る。
「どうやら慌ただしくさせたらしいな。すまない。だが
あまり危険な事はしないでくれ…」
「え?それ…貴方が言うの…?」
桜花は目を細める。茨木童子は目を逸らす。この野郎…!
どれだけ心配したと思っとるんじゃあ!!!
「桜花さん!!」
「茨木童子も…無事だったニャンね!」
「ケータ君、ジバニャンたちも、良かった」
桜花は微笑む。茨木童子は再び消えた右腕を横目に見た。
「さぁ、ちゃっちゃと終わらせてやろう。こっちには
剣武魔神にエンマ大王もいるし…怖いものなし、だろ?」
全員が頷く。戸が開き奥から二人の人影が見えた。
「あ、あれ?」
輪廻の隣に立つ半妖。彼が身に着けていた仮面が消える。その素顔は
桜花に似ている。
「ど、どういうことですかぁぁぁ!?桜花ちゃんにそっくりでうぃす!」
「それは当然さ。なんせ彼は天道桜花の父親だからね」
「えぇ!?私のお父さん、こんな若くないし、病気で
死んじゃったんだけど…」
全員が混乱しているが数名はどうにか理解できている。それでも
信じられない事実だ。
「そうさ。だから死んだ彼に新しい器を作り半妖として
復活させたのさ!さぁ君に父親が殺せるのかな?天道桜花ちゃん?」
桜花の前に茨木童子が立つ。ニヤリと笑みを浮かべる。
「こちとら元より人殺しの鬼だ。コイツが決意しなくても勝手に
ソイツを殺してやるよ。お前こそ余裕ぶっこいてんなよ?」