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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 妖怪ウォッチ 不動雷鳴剣の中 ( No.23 )
- 日時: 2020/01/24 07:18
- 名前: NS .エンちゃん (ID: oEzrruap)
参.マカの暗い過去 マカ視点
注.今回たぶんグロい描写が出るかもしれないので気を付けて読んで下さい。すんません。
オレの若い頃、人間界でいうところの「世界大戦」である「妖魔大戦」が起こった。
「大王側」と「妖怪主義側」に分かれていたはず。
何をして妖魔大戦が起こったのかいまだにオレは思い出せない。
ある日、オレが家(城)の中で戦いの準備をしていた。
『大王様!貴方が行かれて怪我でもしたらどうするのですか!』
『何を言っている!妖怪達の大きな戦いで王が動かないなどあり得るか!』
『……っ』
『オレは必ず戻ってくるから……!お前は気にするな。これは大王としての命令だ!』
『ぎっ……御意!大王様!』
そう言ったのが隙間を生んでしまった。
オレの背後から気配がした(妖怪だから妖気かなぁ?)。おそるおそる振り返った。
すると……
オレの上半身が悲鳴を上げた。
苦しい、痛い、うっすらと見えたのは紅い紅い血。何が起きたか全くわからない。
気を失う前に見たのは、さっきまでしゃべっていた側近と、オレの紅い血が染まってしまった銀色の刃を持った……
人……間……?
目を覚ますと、そこにいた妖怪達が絶叫した。(そっちにもびっくりした。)
胸元が急にズキズキと痛み始め、オレはうずくまった。目に入ったのは、左肩から右腰に巻かれていた包帯。
血のせいで少し赤みを帯びている。その時にオレは状況を理解した。
オレは妖怪主義側の妖怪の一人に斬られたんだ、って……
この時にできた傷は、今もある。とても古い傷として残ってはいるが、痛々しい。
このことが思い出してしまう。どうしても……
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