二次創作小説(紙ほか)

Re: BORUTO甘露寺伝 ( No.4 )
日時: 2019/12/15 18:59
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

別の日、ミロクは自身の母シノブの手作り弁当を持って森へとやって来た。そこではとある
二人が修行している。

「お、ミロク!こっちだってばさ!」

ボルトが大きく手を振るのでミロクも手を振り返した。ボルトの師匠はサラダの父サスケ、
彼もミロクの方を見ていた。包みを外し弁当を見せるとボルトが目を輝かせる。

「美味しそうだな…!本当に食べていいのか!?」
「うん、そのために作ってたみたいだし。あ、サスケさんもどうぞ」
「すまない。そういえば美弦は家に帰っているのか?」

ミロクの父、美弦はどうやらサスケとも繋がりがあったようだ。

「帰ることは少ないけど…うちのお父さんは家族愛が激しいですから。手紙が山のように
届くことが度々」
「確かに俺も父ちゃんからミロクの父ちゃんの事、聞いたことあるなぁ」
「孤児で追い忍の仕事だけしかしてなかったからな…アイツは」
「え?そうなの?」

ミロクはサスケを見た。

「初めて出来た恋人と自分の子どもが俺の一番の宝だ…前にそう言っていた」

初めて知った。孤児、母親も父親も死にたった一人で任務に自分の居場所を見出していた。
そこにシノブという女性との出会いがあり彼をがらりと変えたのだろう。もう一つ、ミロクと
いう子が出来て更に愛着がわいたのだろう。愛を知らずに育ち、愛され、そして最後には
愛す側になったということだ。

「あの面白いミロクの父ちゃんも色々苦労してんだな」