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第13話

俺は、鬼太郎たちにおそるおそる声をかける。

すると、鋭い目付きで睨みつけてきた。
その眼圧に思わず怯んでしまうほどだ。

『…な、なんだよ？俺、何もしてないぜ？』

そう言い返すと、鬼太郎は表情一つ変えずにこう告げた。

『…お前、この女の子をどこから連れてきた？ この子は妖怪“犬神”に取り憑かれている』

その妖怪の名前は聞きなれなかったが、2人の真剣な面持ちを見る限りでは、相手はかなり恐ろしい奴なのは間違いなさそうだ。

俺が腹の中でたじろいでいると、鬼太郎はこちらを見据え、続けざまにこう切り出してきた。

『ねずみ男。お前にも手伝って欲しいことがあるんだ』

真剣な眼差しで言ってくるから、つられて頷いてしまった。



ーそう。あんなことになるとは露知らずに。