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ゴミ漁りをしていて、見ず知らずの女からいきなり想いを告げられた俺。

それなりに年数は重ねているつもりだが、やはり恋愛経験は浅い…と自覚している。
だから、目の前の相手にどう答えていいか、今も戸惑っているばかりだ。

『…へ？な、なんで俺に？』
1~2分かけてやっと絞り出した答えは、これまた相手が困るものだったに違いない。

それを聞くと、女はにっこり笑顔になった。

『私、ねずみ男さんと仲良くなりたいから。よかったら…ですけど…』

俺は、改めて女の風貌を見直した。
不釣り合いなほどの小さな顔に、メガネをかけている。
身長は150センチもない、といったところだろうか。

女はじっと返事を待っている。

…そうだ、返事、返さなきゃ。

『お、おう。俺なんかでよければ、だがな』

そう言うとそいつは、さっきまでの緊張した面持ちから一転、顔をほころばせて喜色満面の笑みを浮かべた。