二次創作小説(紙ほか)

Re: 撫子の魔女【ハリー・ポッター二次小説】 ( No.12 )
日時: 2020/01/04 13:47
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

「凄い…ここがサキト君の家!?」

レイブンクロー、サキト・シノミヤは休暇に自身の家にサクヤを招待した。彼は日本人と
イギリス人のハーフ。三兄弟の末っ子だ。彼が扉を開けると何かが飛んできた。それをサクヤが
拾う。ビックリ箱だろうか。

「…ンの、馬鹿がァァァァ!」

中に入ると鬼の形相で奥に立つ人物に殴り掛かった。次男のミナトだ。サクヤが上がって追いついた
時には取っ組み合いの喧嘩真っただ中だ。

「はぁ…悪いな。サキトの友だちか?」
「はい、サクヤ・ヤマブキです。すみません、お邪魔しちゃって」
「気にするなよ。俺はヤマト、よろしく。待ってろ、すぐ止めるから」

そう言ってヤマトは二人の喧嘩に割って入った。少しして二人が困惑するサクヤを見て
申し訳なさそうに苦笑いを浮かべた。

「エライべっぴんさんやねぇサクヤちゃん。お人形みたいやわぁ」
「あ、ありがとうございます」
「短い間だけどゆっくりしていきや」

ヤマトはサクヤに優しく接する。彼は闇祓いという職業についている。最近動き出した
ブラッドナイトを退治することを仕事としている。サキトが言うに今はこんな優しいが
怒らせてはいけない兄だという。

Re: 撫子の魔女【ハリー・ポッター二次小説】 ( No.13 )
日時: 2020/02/12 19:51
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

「闇祓い…ブラッドナイト退治を専門としているってことですよね」
「そうや。ホグワーツでも先生から色々言われてるだろ?過去にヴォルデモートと
わちゃわちゃあったからな、奴さんたちから見て重要な場所なんやろうねぇ」

ヤマトはソファに寄り掛かる。スパイであるGRAY、そう簡単には尻尾を掴ませてくれないようだ。
ふと彼はサクヤのほうを見て歯を見せて笑った。

「懐かしいわぁ、グリフィンドールのマフラー。数年前には俺もつけてたから」
「そうなんですか!?」
「そうそう。最近は仕事が忙しくなってなぁ大騒ぎ。時折ホグワーツにも警備に行ったりするんよ」

闇祓いの仕事はかなり大変だ。必ず危険が伴う。

「そうだ。やっぱりヤマトさんの世代でもグリフィンドールとスリザリンは仲が
悪かったんですか?」
「?そうだけど、どうした?」
「どうして仲が悪いのかなって…」

切実な悩みだ。ヤマトは後ろに倒れかかった上半身を起こす。

「性格とかで区別されることが多いからな。どうしてもそうなるんだ。仕方ない…
おっと独り占めしてると弟から拳骨が落ちてきそうだ。それにそろそろ帰るときだろ。
また来いよ、待ってるわ」




寮の部屋ではエリュアールが共にいる。

「わぁ、現役の闇祓いの方に会ったなんて羨ましいです〜!」

彼女はサクヤの肩を揺らす。脳裏にある会話が映った。ヤマトとの会話だ。

「お前は純血のマグル、純血主義者にとっては最も嫌うタイプだ。気を付けろよ。それと
GRAYってのは学生の中にいると考えても可笑しくない、そっちも気を付けろよ」