二次創作小説(紙ほか)
- Re: 第11話「再会した仲間」 ( No.61 )
- 日時: 2020/02/28 17:45
- 名前: むう (ID: j66stzOv)
はい、第11話です。
どうぞ。
〈鴉による任務の指令を受け、南西へと続く道を進むかまぼこ隊四人(+禰豆子)〉
鎹鴉「サァ、ツイテコイコノ私二! カァ!」
豆吉(※仁乃の雀)「チュン! ツイテコイ! チュンチュン!」
善逸「何でかなぁ。仁乃ちゃんの雀は喋れるのに、俺の雀が喋れないのは」
炭治郎「いや、喋ってるぞ?」
伊之助「(もぐもぐもぐ←しのぶの差し入れのおにぎりを食べている)」
仁乃「うん、ちゃんと喋ってるよ?」
善逸「嘘? 鳥語分かんの!? 分かんないの俺だけ? 何て言ってる?」
仁乃「『今日、善逸が床に置いてあったしのぶさんの羽織を踏みつけた。
何でこんな奴と一緒に旅しなければならないんだ』って」
炭治郎「『こっちはしっかり善逸のことを気遣っているのに、それをちっとも理解しない』
って………言ってるぞ?」
善逸「ごめんね〜!! ごめんよチュン太郎〜! 俺が悪かったよぉ—」
チュン太郎「(プイッ)」
仁乃「善逸さんがいっつもそんな態度だから拗ねちゃったみたいだね」
善逸「仁乃ちゃんはこんなふうになったことないの?」
豆吉「ナイ! 仁乃は優秀なパートナー! ソシテ俺ハソンナ仁乃を支える頼モシイ雀!」
仁乃「ないよ。喧嘩もしたことないし、お風呂は一緒に入るし、一緒に寝るよ?」
炭治郎「…………なるほど(雀ってお風呂入る動物だっけ?)」
伊之助「(もぐもぐ)アー——! もうないのかよ! 飯は!」
炭治郎「そんなに急いで食べるからだ。今日、しのぶさんが
『伊之助くんはいっぱい食べるから、いつもより多く握りますね』って
20個も握ってくれたのに、10分で全部食べつくすなんて……」
善逸「どんな腹のつくりしてんだよお前。これ聞いたらしのぶさん、
『じゃあ50個にします』とか言って多めに作るぞ。
そしたらまたお前は短時間で全部食べるんだろ」
伊之助「ああん? 食欲があったら悪いのかよ?」
炭治郎「そんなことは一度も言っていない。ただもうちょっとゆっくり噛め。
そしたら消化もしやすいし頭も良くなるぞ」
仁乃「(………なんか話がずれて行ってる気が……)」
善逸「そんなに腹減ったんだったらこれでも食べるか?(竹の皮でできた包みを取り出して)」
炭治郎「何が入ってるんだ?」
善逸「(包みを開いて)桜餅5個。
ほらこの前、いぐみつコンビ(※伊黒と蜜璃の事)のデートのとき、甘露寺さんが
『桜餅買いすぎちゃったっ! 良かったら食べてね!』って、
横20㎝ほどの木の箱に桜餅が100個入ったのを一人ひと箱くれたろ」
仁乃「柱はお給料好きなだけもらえるらしいから、多分食費にあててるんだろうね」
善逸「冨岡さんなんか、いつも無表情なのに、あの時はちょっと引いてたな」
炭治郎「禰豆子もなんかげんなりしてた顔してたな……(背中に背負っている箱を見て)
宇髄さんは『派手な買い物だな!』とか言ってめちゃくちゃ笑っていたけど…」
伊之助「もらうぜ!桜餅!(もぐもぐ)」
炭治郎「ちゃんと噛んで食べろよ伊之助」
仁乃「そういえばそんなこともあったような………。
甘露寺さん、その箱を3個くらい買ってたから、伊黒さんに
『………お前、そんなに桜餅が好きならいっそのこと〈餅柱〉にでもなったらどうだ』
って言われてたっけ」
伊之助「(もぐもぐ)なんかねっちねちしてそうだな(もぐもぐ)」
善逸「(うわっこいつもう平らげてる!)伊之助、しっかり噛んで食えって……」
炭治郎「そんなに急いで食べたら、つまる……」
伊之助「ゲホゲホッゲホッ(のどに詰まった)」
仁乃「ほら、言わんこっちゃない!」
炭治郎「それより、もうずいぶん歩いているけど目的地はまだなのか?」
鎹鴉「マダダ! フンバレ! 南西ノ町デハ、人ノ首ガ道二転ガル非常事態!」
伊之助「何じゃそりゃあっ! きっしょ!」
善逸「そ、そそそそそ、そんなところに俺たちを連れて行くなよ、死ぬぞ!
嫌だ死にたくない死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!」
仁乃「善逸さん落ち着いてっ」
炭治郎「人の首が落ちているという事は鬼の仕業か?」
豆吉「ソウ! 町ノ神社ニハ、鬼ガイル!」
善逸「そりゃそうでしょうね!! あぁ、これまで生きてこられたのが奇跡だったんだ……。
今日俺は間違いなく死ぬ!あ——————!」
伊之助「うっさいわぁ!(ボカッ)気が滅入ること言うんじゃねーよ!」
仁乃「そんなこと言うと、禰豆子が悲しむぞー」
善逸「(八ッ)そうよねそうよね!? 分かった俺頑張る! 頑張るよ!」
炭治郎「(『禰豆子』、凄い効き目だな……)」
鎹鴉「モウスグ町ノ入リ口! カァ!」
豆吉「走レ! 炭治郎、善逸、伊之助、仁乃、走レ!」
仁乃「ほーい(ビュー————ン)」
善逸「仁乃ちゃん速ッ!」
伊之助「負けていられねぇ!猪突ゥ————猛進!(ダダダダ)」
炭治郎「(ビューン)」
善逸「え、え!? ちょっと! 置いていくなよ泣くぞ!(みんなを追いかけて)」
ネクスト→南西の町にある神社にて、鬼と対決!
でも敵は思ったよりも強敵で……?
かまぼこ隊は勝てるのか?
次回もお楽しみに!