二次創作小説(紙ほか)

Re: ポケモン二次作品 レイナ~イッシュ編~ ( No.36 )
日時: 2020/03/09 00:42
名前: ベリー ◆Y1mVUEY/OI (ID: 1Fvr9aUF)

ポケセンでの休息を終えた私達はジムに挑むためにジムがある遊園地に来ていた。
遊園地は色々嫌なことを思い出してしまう。あの人々の悲鳴、空に舞う真っ赤な血、無差別に人を襲う殺人鬼、怖かった自分,,,ダメだ。思い出そうとすると自分がおかしくなりそう。今はもう違うんだ自分は関係無いんだっ!
ヒ「おーい、レイナー!」
レ「えっ!」
私は少しびっくりしてしまった。でもお陰で思考を止めることができた。
ヒ「どした?らしくないぞ、驚くなんて。」
レ「ゴメン。ヒュウもジム戦?」
ヒ「ああ、そうだ。てか、さっきからなんだ?考えごとしてたのか?」
レ「あー、嫌、少し考えごとしてて,,,」
ヒ「あっ、そっか、レイナ遊園地初めてだもんな。」
え?あっそっか。私、施設からでてから一度も遊園地に来たことが無い。そういうことにしておくか。
レ「え、ええ。これが遊園地なんだ。」
ヒ「そうだ!あれ知ってるか?観覧車!」
レ「いや、いくら私が世間知らずだからって、それぐらいは知ってるわよ。」
ヒ「www、だな。乗ろうぜ!最近まともに話して無いだろ!」
レ「えー。ジム戦したいんだけど。」
ヒ「いいから!いくぞ!」
レ「えー。」
そして私は半ば無理やり、ヒュウに観覧車へ連れて行かれた。

〜観覧車〜
レ「ふーん、見たところ、観覧車が一週する時間は5分ね。」
ヒ「だな。」
レ「,,,ヒュウってさ、あの事気にしてたりする?」
ヒ「,,,あの事って?」
レ「チョロネコ、これで大体分かるでしょう。」
ヒ「,,,さあな、お前が知る必要は無い。」
レ「それもそうね。」
私はこれ以上深入りするのはやめた。

チョロネコというのは、4年前にさかのぼる。
あの日、ヒュウとメイちゃんが森で遊んでいた時にメイちゃんのチョロネコがプラズマ団に奪われた。当時のヒュウだったらボコッてすぐ取り返せただろう。しかし、泣き叫ぶ妹を見て混乱していたのだろう。ヒュウはその場でつっ立っていた。私が来たのはその後で、トラックで逃げるプラズマ団とヒュウ、泣き叫ぶメイちゃんがいた。私は気づいたら無我夢中でトラックを追いかけていた。そしたら、プラズマ団のアジトについた。その後のことは、覚えていない。覚えているのは、プラズマ団アジトのがたっている所の崖から誤って落ちてしまったことだ。ヒュウから聞いた話によると、アジトに着いた時には下っぱが全員倒れていて、建物はボロボロ。その奥で私が崖から落ちていったらしい。ヒュウはその事に凄い責任を感じており、それ以降プラズマ団が大嫌いになった。旅の理由はプラズマ団の本拠地まるごとぶっ潰すためだろう。

ヒ「高いな。」
レ「そうね。」
観覧車は今、てっぺんにさしかかっていた。
ヒ「お前はさぁ、どうして旅にでようとしたんだ?」
レ「急ね。てか、トモバ達に聞かれた時言ったじゃん。」
ヒ「まあ、そうだけど。それだけじゃない気がして。」
レ「そうね〜。プラズマ団もそうだけど,,,何か,,,学校から逃げたくて。それと,,,なんだろう。周りが行くっていったから、じゃあわたしもーって感じかな。」
ヒ「学校から逃げるっか。」
レ「イッシュにも飛び級制度があったらな〜」
ヒ「,,,,,,,,,あのさ。」
レ「無理に話そうとしなくてもいいよ。」
ヒ「そうか,,,」
そのまま重い沈黙が続く。
ヒ「あのさ、ずっと気になってたんだが、お前,,,ここに来る前,,,施設にいた頃何があったんだ?」
来たっ。やっぱりさっきまでの会話はこれに繋げるために言ったんだ。私がことごとくかわすから
前置き無しで本題に入ってきた。
レ「別に,,,なんのトラブルもなかったわよ。強いて言うなら、ポケバで無双してたわね。」
ヒ「その前だよ。」
レ「?」
ヒ「施設に入る前は何してたんだ。」
レ「っっっ!」
私は少し動揺するがすぐに落ち着く。
レ「0歳ぐらいの時なんて覚えて無いわよ。私が生まれてすぐに施設へ預けられたんだから。」
ヒ「嘘つけ、マオにお前のことを調べてもらった。市役所や国にハッキングをかけてもレイナが施設にいた前の事は記録になかった。」
レ「いや、あんた達真緒に『ちょっとジュース買ってきて〜』みたいなのりで犯罪を頼みすぎよ!」
ヒ「捕まるようなへまはしないし、大丈夫だ。」
レ「犯罪って知ってる?刑法って知ってる?」
ヒ「それより、施設にいた前、なにがあったんだ?」
レ「さあ?」
ヒ「,,,プラズマ団となんか関わってたんじゃないだろうな,,,」
レ「それは無い。」
ヒ「じゃあなんで、Zと初めて合った時お前はZの事を知ってたんだ!」
レ「,,,そう思い始めたのはいつから?」
ヒ「最近」
レ「ふーん」
ヒ「答えろよプラズマ団となにがあった!」
レ「もしも!」
ヒ「!!」
レ「もしも私とプラズマ団が関わっていたら?」
ヒ「関わっていたら,,,お前もぶっ飛ばす。」
レ「そう。じゃあ、なんで泣きそうな目をしているの。」
ヒ「っっ!」
レ「一番近くにいた人が自分の宿敵だった。どんな気持ち?」
ヒ「,,,っつ!やっぱり、お前!」
レ「一番信用していた人に敵かと疑われる気持ちってどんな気持ちだ思う?」
ヒ「えっ?」
レ「結論から言うと、私はプラズマ団と関わっていた。」
ヒ「やっぱり!」
レ「臆測で物事を判断しないで。私は関わっていたとは言ったけど、プラズマ団に入っていたとは言っていない。むしろ逆。敵対してた。」
ヒ「えっ,,,」
レ「これ以上は何も言えない。ただ言えることは、私はプラズマ団と敵対していた。」
ヒ「,,,そうか。お前本当になにが,,,」
レ「ヒュウってそんな耳悪かったっけ。言ったでしょう?もうこれ以上は何も言えないって。」
ヒ「最後に一つだけ!」
レ「はぁ、最後ね。」
ヒ「お前は、プラズマ団みたいな事とかしてたのか?」
レ「グレー。そうでもあるし、そうでもない。ヒュウの正義に反する事をしていたけど、それで世の中はなりたっていた。」
ヒ「グレー?」
レ「もう終わり。」
ヒ「あのさっ!」

レ「うるさい!!!」

ヒ「えっ。」
レ「ヒュウには関係無いでしょう!!もう二度とこの話題を口にしないで!!!」
もう、終わったことなんだ!もう二度と!
ヒ「分かった。色々ゴメン。」
その時ようやく私は我に返った。つい感情的になってしまった自分を殴りたい。そんなことを思いつつ外を見る。
レ「,,,,,,もう、地上につくわ。」
ヒ「そうか。」
レ「私も色々ごめんなさい。ついカッとなっちゃって。」
ヒ「お互い様だ。」
その後私はヒュウに別れを告げ、ジムを目指した。

〜その後〜
ヒュウはレイナに別れを告げた後、ライブキャスターでマオとトモバに録音した会話をきかせた。
マ『,,,なるほど。レイナがこんな感情的になるなんて、相当な事があったんだな。』
ト『今は、そっとしておきましょう。過去を探られたっていうより、ヒュウにプラズマ団か疑われた方が、レイナにとって凄いショックだったでしょうから。』
ヒ「そう,,,だな。」
ト『てか、ヒュウ!密室で好意をい抱いている人と2人っきりっだったって言うのにないもしなかったわけ?!』
マ『お前こんなシリアスな展開の時によくそんなことが言えたな。ってか、観覧車ってよく誘えたな。』
ヒ「えっ///」
ヒュウは顔を真っ赤にしてライブキャスターを見つめる。
マ『まさかその反応。』
ト『今気づいた?!』
ヒュウはこくんとうなずく。
マ『嘘だろ。』
ト『ヒュウ、一度少女漫画を読みなさい。そしたら、恋愛についてよ〜く分かるから。』
ヒ「いや、読むつもりは無い。」
マ『ヒュウ、観覧車で告白しようとは思わなかったわけ?』
ヒ「みじんも。」
ト『ヒュウ、この旅が終わるまでに告りなさい。』
ヒ「いや、でも」
ト『告りなさい!』
ヒ「ハイ。でも、どうやって,,,」
マ『いや普通に、好きですって言えよ。』
ヒ『えっ?それでいいのか?』
その時、マオとトモバは「こいつダメだ」と思った。