二次創作小説(紙ほか)

第27話「それぞれの対策」 ( No.111 )
日時: 2020/04/25 11:00
名前: むう (ID: 9Yth0wr6)

 【臨時柱合会議に参加したかまぼこ花子隊一同】

 〈番外編第参話のあと、宵宮家へと戻ったみんな〉


 〜庭にて〜

 有為「……はいでは、ええ、コホン。ヴヴッ」
 炭治郎「なんだ、その手に持っている大量の本は…」
 善逸「有為ちゃん、あの、俺ら何をやらされるの? 勉強?」
 伊之助「花乃の奴いねえじゃねえか。どこ行きやがった」
 睦彦「胡桃沢は珠世さんとこで体を見てもらってるぜ」

 有為「えー、この本はボクの『かまぼこ花子隊戦闘見聞録』略して『かま花戦禄』です」
 善逸「かまはなせんろく??」
 有為「皆さんの戦闘や稽古での特徴や癖などをボクなりに分析してみました」

 炭治郎「(有為の本を開いて)うわ、文字細かっ。凄いなぁ」
 伊之助「『5月24日』…今6月だぞ。5月のことなんか俺忘れてんぞ」
 有為「これくらいお茶の子さいさいです。ボクは産後すぐから現在まですべて覚えてますから」
 かまぼこ花子隊一同「すげええええええな!!」

 花子「えーなになに。
   『5月10日。炭治郎さんの自己鍛錬。精度の高い技を連発。
    下半身と上半身を無駄に動かしすぎているのが残念極まりない。はぁ〜ベンベン』」
 
 睦彦「何でそんなに芝居かかってんだ」
 寧々「そ、そんな細かいことまで書いてるの凄いね。あ、ここにも…。
   『伊之助さんの術。メチャクチャなのが伊之助さんの技だが動きの一つ一つを丁寧に』」

 伊之助「……ああん??」
 光「『善逸さん。涙は戦闘よりもいでて戦闘よりやすし』」
 善逸「……なにそれ、ことわざのパクリ?」

 光「『簡単に言えば、戦闘前にギャン泣きしててうるさい。はぁ〜ベンベン』」
 睦彦「さっきからそれ好きだな、はぁ〜ベンベン」

 有為「それで—かまぼこ隊の皆さんの太刀筋を調整できる、サイコー超スーパースペシャルな
    稽古の内容を考えました」
 かまぼこ隊一同「サイコー超スーパースペシャル…」

 花子「そんなに持ち上げるってことは稽古の内容も凄いものってことだよね」
 光「これでしょぼかったら、サイコー超スーパースペシャルに反応した俺らの突っ込みを
   返してくれ」
 寧々「本当にサイコー超スーパースペシャルなの?」

 
 有為「はい。かまぼこ隊の皆さんには、裏山を走り、ぐるっと一周して帰ってください。
    ただし山の枝や地面に木の板が吊るしてあったりするので、板は剣で割ってください」

 炭治郎「なるほど」
 善逸「板、それ本当に割っちゃっていいやつなの?」
 寧々「…確か有為ちゃんが言うには、まな板として愛用している『かまぼこ板』らしいよ」

 かまぼこ隊一同「割っちゃダメな奴———!!!」

 花子「宵宮。花子隊は君が言うとおりに板吊るしたけど、俺らの労力無駄にするつもりだった?」
 有為「いいえ。かまぼこ板に代わる大きなまな板を、この前市場で購入しましたので」
 伊之助「何だよ驚かせやがって(ほっ)」

 有為「なので遠慮なくスバッといっちゃってください。
    ちなみに板には色が塗ってあり、緑→炭治郎 黄色→善逸 茶色→伊之助 青→睦彦
    という感じになっています」

 かまぼこ隊一同「ふむふむ」
 有為「皆さんには一人ずつ違うコースが割り与えられますので、なるべく多くの板をぶっ壊して
    下さい」

 善逸「ぶっ壊す、まで言い切っちゃうんだ」
 睦彦「でもなんかゲームみたいで面白そうじゃねえか」

 有為「ちなみに、割った板の数は花子隊の皆さんに数えてもらいます」
 花子「俺は我妻のコースにつくよ」
 光「俺は睦彦」
 寧々「私は炭治郎くん」
 有為「そして、伊之助くんのはボクが」

 有為「ここまで分かりましたか?」
 炭治郎「大丈夫!」
 善逸「まあ、大体は」
 伊之助「参割しか分かってねえがやってみればわかるだろ」
 睦彦「おう!」

 有為「それでは早速始めます。題して、『チャレンジ☆ かまぼこ板を割りまくれ!』」
 かまぼこ花子隊一同「キャッチ—!!!」
 もっけ「デハ」「ケイコ」「ハジメ!」


 ネクスト→『チャレンジ☆ かまぼこ板を割りまくれ!』スタート。
       次回もお楽しみに!