二次創作小説(紙ほか)

第27話「それぞれの対策」(2) ( No.113 )
日時: 2020/04/25 17:15
名前: むう (ID: 9Yth0wr6)

 【チャレンジ☆かまぼこ板を割りまくれ! 開始】

 〜裏山〜

 〈炭治郎サイド〉

 炭治郎「ハァ、ハァ、ふぅー。まだ一つも板を割っていないのに、ランニングだけでこれとは。
     不甲斐ない…」
 寧々(頑張って炭治郎くん)

 炭治郎「ギャァァァァァッ。な、なんだ、寧々ちゃんの声が直接頭にっ(キョロキョロ)」
 寧々(有為ちゃんの念話術の効果なの。声はお互いに届くから気をつけてね)
 炭治郎〈そ、そうなのか。凄いな〉

 寧々(気を緩めちゃダメだよっ。炭治郎くんが割る板は50個くらいあるからねっ)
 炭治郎〈そ、そんなに?(ハァ、ハァ←ランニング中)が、頑張りますっ〉
 寧々(応援してるよ)


 炭治郎「えっほ、えっほ、あ、これだな板って。…地面に看板みたいに刺さってる。
     10メートルくらいの間隔で縦に三つか。そのまま走って割りたいけど、
     岩が邪魔してる…」
 寧々(地形の状態や板の配置とかもよく考えて割ってね!)

 炭治郎「岩をよけつつ板を斬れる技…。よしっ」
 寧々「(さすが炭治郎くん。すぐにひらめいた)」
 
 炭治郎「(スピードをつけて走り出す)全集中・水の呼吸・参ノ型 流々舞い!(ブンッッ)」
 
 〜バラバラッ〜

 寧々(三つともクリーンヒットです。残り47コ頑張ってね)
 炭治郎「ふぅーはぁー。思ってたよりずっときついぞ…」


 炭治郎「タタタタッ。今度は板は枝に吊るしてある…。ん? なんか吊るし方も特徴的…。
     大きな円を描くように吊るしてある…。
     大きな円を描くように斬る技は水の呼吸ではできないから、ヒノカミ神楽か」

 寧々(こっちもけっこう体力使ったんだ。あんな高い木の枝に吊るさなきゃいけなくてさ)
 炭治郎〈どうやって、のぼったんだ?〉
 寧々(は、恥ずかしいんだけど、その、花子くんに、おんぶ……してもらって…///)
 炭治郎「おんぶ!!!Σ(゜д゜lll)」

 寧々(わ、私の事はいいから板を割ることに集中よ!)
 炭治郎「そうだ。ヒノカミ神楽……碧羅の天!!(ブンッッ)」

 寧々(クリーンヒット☆ 凄い!)
 炭治郎「ハッ。びっくりしたぁ…。耳から心臓出るかと思ったぁっ!!」
 寧々(だ、大丈夫?)

 炭治郎「水の呼吸からヒノカミ神楽の呼吸の切り替えが早くて、ちょっと辛い…。
     でも、大丈夫だ。さすが有為ちゃん。ちゃんと計算してる」
 寧々(わ、私も頑張ったのよ。褒めてくれてもいいんじゃない?)
 炭治郎「寧々ちゃん、ありがとう。俺、もうちょっと頑張る!」


 〈善逸サイド〉

 善逸「うわ、いやだいやだもうホント最悪」


 〜10分ほど前〜

 花子『ちなみに我妻にはNGワードが用意されてて、それを言っちゃうと罰があります」
 善逸『何だよそれっ』

 花子『なんか俺もよくわかんないんだけど、
    宵宮の念話術で我妻の頭に直接俺の『おばーかさん』って声が響くんだって』

 善逸『言うたびにかよっ』
 花子『うん。ちなみにNGワードは、【死ぬ、怖い、ギャ—ッ、ダメ、嘘でしょ?】ね』
 善逸『あ、全部俺言いそう』
 花子『頑張ってねー』


 善逸「チッ。有為ちゃん、俺の性格完璧に理解してるな…。山、入りたくないんだけど…」


 〜善逸、まだ山の入り口〜

 花子(あれ、あれれえ?)
 善逸〈なんだよ花子。いきなり念話で話しかけてくんなよこ…いや、ビビるからさ〉
 花子(おーギリギリセーフだったね)

 善逸〈で、何の用だよ〉
 花子(あれれ? まだ入り口にいるな我妻。
    もしかしてまだ山の中に一人で入れない、うじうじ善逸、略して『うじ善』なのかなー)

 善逸「おまえなっ。俺は好き好んでやってるわけじゃないんだよ!」

 花子(じゃあそう言う我妻。ちょっとだけ。
   ちょっとだけ山の中入ったら、俺がいいよって言った後で振り返ってみて)
 善逸「……え、何でだよ。まぁ、別にちょっとだけならいいけど」

 〜善逸、山の中に入る〜

 善逸「(テクテク)まだか?」
 花子(いいよ)
 善逸「(振り返って)うわっ」

 禰豆子「ニコッ」
 善逸「どうしたの禰豆子ちゃんっ。ここは木陰だけど日が差すかもしれないから危ないよ」
 禰豆子「だいじょうぶだよ」
 善逸「喋ったぁぁぁぁぁ!! え、何で? 何で喋ってるの? そして前よりも饒舌…」

 花子(俺の花子くんサービスだよ)
 善逸〈花子おまえに初めて感謝したくなったわ!〉
 花子(他に恩を感じるポイントはいっぱいあったはずだけど…ま、いいや)

 禰豆子「だいじょうぶ、ぜんいつ?」
 善逸「え、俺? …うん、ちょっと山の中嫌だなって、でもそれだけだよ大丈夫っ」
 禰豆子「みんな、おうえんしてるから、だいじょうぶだよ」

 善逸「う、うん…俺、やらなきゃいけないってわかってるんだけどさ」
 禰豆子「みんなも、がんばってる。ぜんいつのきもち、みんなわかってるよ」
 善逸「う、うん…そう、だよね」
 禰豆子「わたしも、おうえんしてるから(ニコッ)」

 善逸「お、俺頑張るっ。頑張る、頑張るからさ、終わったら一緒に遊ぼ!」
 禰豆子「うん、いいよ」
 
 花子(ちょろいなぁー。じゃあ我妻、早速レッツゴー!)
 善逸「うおおおおおおおっっ(猛ダッシュ)」


 〜善逸、やる気に火がつく〜


 善逸「うわ、早速板のお出ましだよ! えっと、割と高い所にある…」
 花子(頑張れ我妻!)
 善逸「(ザシッ)雷の呼吸……壱ノ型 霹靂一閃・六連!!!(ダダダダンッッ)」

 〜ブンッ パカッッ〜


 花子(クリーンヒット—!! 残り30コです!)
 善逸「うおおおおおおおっ。禰豆子ちゃーんマジ神———!!」


 ネクスト→一方伊之助と睦彦は…?
      次回もお楽しみに!