二次創作小説(紙ほか)

第37話「求手名:新羅戦:後編」 ( No.173 )
日時: 2020/05/21 16:26
名前: 夢兎 (ID: 9Yth0wr6)

 今日の夢に睦彦が出てきて、「四季の呼吸・壱ノ型 春雷」と言ってました。
 ……いやそれ仁乃だろ))でもカッコよかったから許す。
 皆さんの夢の中にも、この小説のキャラが出てるかな? 出てたら嬉しいな。


 新羅「これで、求手名の能力も全部ボクのモノ。ふふふ」
 仁乃「…………」
 伊之助「テメエ……!」

 新羅「何、君。なぜこんなことで怒るわけ? まだ分かんないの?
    鬼の世界は弱肉強食なのサ」

 義勇「求手名はお前の同胞だった! お前は彼女を裏切った!」
 新羅「そうだよ? 求手名は俺の体の中で永遠に生きてるんだ。離れ離れになんてするもんか」

 善逸「お前のその行動は、思いやりとは言わない。ただの脅迫じみた束縛だ」
 玄弥「そうだ! テメエが思うようなものとは違う!」

 しのぶ「これが六新鬼月。醜悪な性質、どす黒い欲心…何と言うことでしょう」
 伊黒「鬼はみんなそういうものだ。例外は近くにいるがな」

 
 光「テメェッ。自分のしたこと分かってんのか!」
 新羅「うるさいな。………ちょっと黙っててくれる?(ブンッ)」


 〜新羅が手を振ると地を揺るがすほどの風が吹き荒れ〜


 一同「うわっっ(風に吹っ飛ばされる)」
 睦彦「早く受け身を取れ! 今すぐっ」


 新羅「アハハハハ。滑稽だなぁ。ねぇ求手名? 君も見てるでしょ?」



 仁乃「四季の呼吸・壱ノ型 春雷!(ブンッ)」
 睦彦「光の呼吸・伍ノ型 斜光斬り!(ブンッ)」

 〜にのむつコンビ、技を出して受け身を取る〜


 玄弥「助けてくれ! 俺は呼吸が使えねえんだ! 着地できねぇ、やばいっ」
 善逸「雷の呼吸・壱ノ型 霹靂一閃!」


 〜善逸、玄弥を抱えて受け身を取る〜



 善逸「大丈夫か、玄弥」
 玄弥「おう、助かった」


 しのぶ「皆さん。上弦の零の弐は危険です。今すぐに処罰しましょう」
 煉獄「待たせたな! 私もこの非道な行い、許してたまるものか!」
 伊黒「煉獄、腹の傷は大丈夫か」
 煉獄「大丈夫だ! 行くぞみんな!」


 一同「はい!」



 睦彦「善逸、光、ついてこい。光属性同士の連撃をかましてやろうぜ」
 光「いいっすね! 了解っす!」
 善逸「(寝ながら)足を引っ張るなよ睦彦」
 睦彦「ハァ—ン? それはこっちのセリフじゃいっ」


 しのぶ「蟲の呼吸・蜂牙ノ舞 百足蛇腹!(グサッ)」
 新羅「グッ……。速いね君。避けきれなかったよ」
 しのぶ「そうですか。避けなくて結構ですよ。あなたは死んでください」


    ドクン


 新羅「ゴホッ ゴホゴホッ これは毒かな?」
 しのぶ「そうです。効いてきたでしょう?」
 新羅「………ごめんけど、ボク、この毒効かないなあ」


 しのぶ「そんなバカなっ」
 新羅「何せ今のボクの体力は、求手名+新羅だもん。耐性も二人分なのさ」

 睦彦「そんなことどうでもいい! 雷の呼吸・肆ノ型 遠雷!(ビシャッ)」
 善逸「雷の呼吸・壱ノ型 霹靂一閃・六連!(ブンッ)」
 光「…食らえ、雷霆杖の力っ! おらぁっ(ドスッ)」


 〜光の錫杖が新羅の胸に突き刺さり〜
 〜善逸と睦彦の斬撃が新羅に届き〜



 新羅「………血鬼術・呪縛の言霊。柱とこの三人以外のみんなは死ね」


 柱一同「何言って…グッッ(大きくよろける)」
 光「な、なんだお前何しやがった!」

 玄弥「うっ…急に、冷や汗が、流れて…(ドサ)」
 仁乃「玄弥! 大丈夫? ……しっかり、し、…て…(ドサッ)」
 伊之助「………花乃ォ……」



 新羅「………アハハハハ! 敵に背を向けるなんて! じゃあ遠慮なく…」
 善・睦・光「やめろ————! (駆け出して)」


 新羅「じゃあね。おやすみ(ブンッ)」




  ・・・・・・・・・


  ・・・・・・・・・



  ・・・・・・・・・




      ビシャッッ 




  ・・・・・・・・・
  

  ・・・・・・・・・


  ・・・・・・・・




 しのぶ「(顔を上げて)!!」
 煉獄「……何をしている、早く止血しろっ!」
 伊黒「アホ! こっちに構うなっ」
 義勇「睦彦—————!」


 善逸「む、睦彦?(思わず睦彦の方を見て)!! お、お前、何やってるんだよ…」
 光「睦彦、お前、右足…斬られてっ」


 睦彦「フゥ—。フゥー。………それはこっちのセリフだ、善逸、光」
 善逸「は? な、何言ってんだよ、お前、足ねえじゃんかっ」

 睦彦「俺がかばわなきゃお前らがやられてた。みんな死んでた」
 光「でも、俺、足の一本や二本くらいっ」


 睦彦「馬鹿言うんじゃねえ! お前らは五体満足がどれだけ幸せなことか知らねえだろ!
    お前らは…柱のみんなを守ればいいだけの事だろうが…っ」



 〜睦彦の斬られた右足から、血がポタポタと滴り落ちる〜


 仁乃「むっくん……っ ごめん……っ!」
 睦彦「何でお前が謝るんだよ、お前は悪くないだろ」


 新羅「アハハ、かばって足斬られてる! バカなのかなぁ?」
 玄弥「黙れ! お前に何が分かるっ」


 睦彦「俺のバランス神経がいいの、知ってるだろ。片足失くしても刀は振れる」
 伊黒「なんでそんなことが言えるっ」

 睦彦「利き手は失ってないからだ。善逸、光、胡桃沢たちを頼む。終わったら戦え」
 善逸「お前っ……睦彦っ」
 睦彦「おい、行けって言ってんだろうがこの臆病者!」


 光「……っ。サンキューっす! くれぐれも、無茶はするなよっ」
 仁乃「光くん、早くむっくんを、むっくんを…っ」
 光「睦彦が命がけで作ってくれた時間っす。有効活用しないと」
 仁乃「でも……っ。それじゃ、……」



 〜善逸、光、皆を安全な所に避難させる〜



 睦彦「(包帯を右足に巻く)フゥーフゥー」
 新羅「君は馬鹿なの?」
 睦彦「……そうだよ、俺は…バカだ…。わがままで、強情で、虚勢張って、目だって…」


 睦彦「……でもお前にバカと言われる筋合いはねぇっ!」
 新羅「ふふふふ、君、死ぬの怖くないの?」

 睦彦「……鬼殺する奴に『命の保証なくても平気』なやつはいねぇ! 
    テメエは、……絶対に、許さねえ!」



 新羅「やれるものならやってごらん。ボクも全力でやる」
 睦彦「……フー。ハァー。望む、ところだ!」




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 炭治郎「……血の匂いがする…。不吉な、血の匂いが…」




 ネクスト→片足を失くした睦彦VS新羅。
      その戦いの行方は? 次回もお楽しみに!