二次創作小説(紙ほか)
- 第40話「胡桃沢仁乃」(3) ( No.197 )
- 日時: 2020/06/01 17:07
- 名前: 夢兎 (ID: 9Yth0wr6)
【最終選別から一年後】
〈次の目的地へと歩いている仁乃〉
※むうのピクシブ漢字辞典
豆吉(まめきち)→仁乃の雀
封仙(ふうぜん)→睦彦の鴉
豆吉「次ハ、北西! 北西! スグニ向カッテ! チュンチュン」
仁乃「……休む暇もないなぁ…」
豆吉「ドウシタノ仁乃。オツカレ?」
仁乃「うん、ちょっとね。誰かの為に技使っても、喜んでもらえないでしょ」
豆吉「スベテアイツラが悪イノヨ! 仁乃ハ胸張レバイイノヨ」
仁乃「そうだけど、できれば喜んでほしいなって…」
『——!? ちょ、封仙! —−のおにぎり取るな!』
『カァ—! カアカア!』
豆吉「人カナ」
仁乃「そうだね。でも、あの後ろ姿、どこかで—」
睦彦「ちょ、つつくなって!」
封仙「睦彦ノ飯、モーライ」
睦彦「コォラぁぁぁぁぁぁ!! 取るなって! 俺のせっかくの昼飯がチャラにっ」
仁乃「ぷっ。あははははっ」
睦彦「!?(バッっと振り返って)く、胡桃沢?」
仁乃「久しぶりー。一年ぶりかな。任務帰り?」
睦彦「あ、いや、今から行くとこ。北西だって」
封仙「カァー。睦彦、仁乃。共二向カエ! カアカア」
睦・仁「(顔を見合わせて)」
〜二人で合同任務にあたることに〜
睦彦「(グゥー)くっそ、あの鴉め…」
仁乃「あ、そうそう。おにぎりあるよ。食べる?」
睦彦「マジ? 食べるっ」
仁乃「はい。(おにぎりを渡して)一緒に食べよ」
睦・仁「いただきまーーーーーす(パクッ)」
久しぶりにあったむっくんは、全然変わってなかった。
そうだ、合同任務では血鬼術は使わなくてもいいかも。
使ったら、むっくんでもきっと、驚かずにはいられないだろう。
仁乃「(嘘をつくのは、嫌だなあ)」
睦彦「胡桃沢、どうした。具合でも悪いのか」
仁乃「あー、実はこの前の戦闘であばらを…もう、か」
睦彦「『か』?」
回復したから、と言おうとして口をつぐむ。
仁乃「完治したから大丈夫」
睦彦「そうか。ならよかった。気をつけろよ」
仁乃「…………っ」
睦彦「もうすぐ着くって。一緒に頑張ろう…って、胡桃沢? 泣いてるのか?」
仁乃「ううん、違うの、ちょっと目にゴミが入っただけ」
自分の特殊な体質も、共に得た能力も、誰かの為にと使っているのに。
私は助けた人からお礼を言われたことがない。
何ていうか、それはすごく悲しくて、また今回も同じことになりそうで怖い。
グイッ
仁乃「え? あの、手、なんで握って」
睦彦「……元気分けてやる。感謝しろよな!」
私の手を握ったむっくんはひときわ大きな声でそう言って、
私の腕を引っ張ってツカツカ歩き始めた。
その顔が赤かったことを今でも覚えている。
彼の手のぬくもりを感じながら、私は心の中でずっと、ごめんなさいを言い続けていた。
ネクスト→戦闘開始! 仁乃は血鬼術を使わずに戦えるのか?
次回もお楽しみに!
【大正コソコソ噂話】
今日の大正コソコソ噂話:ゲストとのお話タイム
むう「どうも。本柱(仮)、むうです!」
寧々「こんにちは! イケイケヒロイン(処女)・八尋寧々です」
むう「しょ、処女?」
寧々「あ、あはは、」
むう「今日のゲストは寧々ちゃんです」
寧々「………むうちゃん、いきなりだけど私、怒っていいですか」
むう「何で? 何が気に食わなかったの? 私の顔?」
寧々「私がお魚になる回数が多すぎるの!」
むう「あ、えっと、それは、その…すみません」
寧々「新羅戦のときとかも、食われそうだったのよ〜。怖かったのよ!」
むう「す、すみません…で、でも結果オーライじゃない?」
寧々「もう、いいわ、許してあげる。花子くんだったら絶対許さないけど」
むう「なんだかんだで花子くんと仲いいよね」
寧々「そう?」
むう「なんかー、恋人同士って思っちゃうほどイケイケ」
ブンッッ(パンチ炸裂)
むう「……いひゃいよぉ〜」
寧々「あらやだ、私ったら思いっきり殴っちゃったみたい」
むう「これがつかさくんだったら私生きてなかったよ(怯え)」
☆つかさだったらこうなる☆
つかさ「いえーーーい↑(グチャグチャグチャ)」
むう「Ω\ζ°)チーン」
寧々「まあ、花子くんとはただの助手っていう関係よ」
むう「あ、そうだ。これ聞きたかったんだけど、」
寧々「ん?」
むう「実はね、さっきからずっと……窓の外であなたを見てる人がいるの」
寧々「え!?(窓を見やる)」
夏彦「…………やあ寧々ちゃん。ごめんね、ちょっとお嬢が意地悪しちゃって」
寧々「・・・・・・・・(カーテンをシャッ)」
むう「だだだだだ、大丈夫だった?」
寧々「あ、いいのいいの。誰もいなかったから」
二人「次のゲストは【源光】です。次回もこのコーナーをお楽しみに!」
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光「今から待ちきれないっす!」
- 第40話「胡桃沢仁乃」(4) ( No.198 )
- 日時: 2020/06/02 15:46
- 名前: 夢兎 (ID: 9Yth0wr6)
〈北西にある森へ到着〉
仁乃「鬼は森によくいるね。前の任務も森でやったし」
睦彦「恐らく、人気のないところを好むんだろうな」
仁乃「鬼の姿はないね。私の視力でも見つけられない」
睦彦「取りあえず奥へ進もう」
〜山の奥へと進む〜
仁乃「うっ。ひどい死臭…。涙が出るくらい強烈…!」
睦彦「そうだな。気味が悪い。速いこと敵を見つけて終わらそうぜ」
仁乃「私が西側を探す。東はお願い」
睦彦「任せろ。ババっと片付けてやんよ」
〈10分後〉
仁乃「う…。臭いがきつくなった。むっくーん、そっちどう?」
睦彦「……」
仁乃「むっくん?」
睦彦「……ァァ。大丈夫だ。けどまだ見つからない」
仁乃「(睦彦の側に近寄って)隠れてるのかな?」
睦彦「そうだろうなァ。違う場所を探してみるか」
仁乃「そうだねと言いたいところだけど、一つだけ聞いてもいい?」
睦彦「いいよォ」
仁乃「あなた、むっくんじゃないでしょ」
睦彦「は、ハハハ。何言ってんだお前。俺は睦彦だ」
仁乃「私が変だなと思った理由その1。むっくんは左利き」
睦彦「それがどうした」
仁乃「何で、左利きなのに、剣をベルトの左側に刺してるの?」
睦彦「……」
仁乃「理由その2。むっくんは、自分の服は汚れたらすぐ洗うって言ってた。
さっきまで、むっくんの服には血なんてついてなかったはず」
睦彦「バレちゃあ、しょうがない」
〜睦彦の姿が若い男の鬼の姿になる〜
鬼「ははは、勘が鋭いね! 俺の名前は琉兎(ると)だよ、仲良くしてね」
仁乃「鬼と仲良くなんて出来ない。すぐに首を切ってやる!」
琉兎「…ふうん。やってごらん」
仁乃「(刀を構えて)四季の呼吸・肆ノ型 梅雨流々!」
〜ビシャッと一撃入れようとしたとき〜
睦彦(琉)「同期の俺を傷つける気か?」
仁乃「う…うぁ…」
睦彦(琉)「ねえ胡桃沢? 一緒に遊ぼうよ」
仁乃「あ…う…」
ビシャッ
睦彦「光の呼吸・参ノ型 暗暗流打」
仁乃「むっくん……!」
琉兎「(元の姿に戻って)邪魔しないでくれる」
睦彦「ハア? 胡桃沢に俺の姿で近づいたお前が言うな」
仁乃「むっくん、すぐにやっつけよう」
睦彦「おう、言われなくても。光の呼吸…」
光彦(琉)「睦彦。兄ちゃんをお前は殺そうとするのか?」
睦彦「に、兄ちゃん…」
仁乃「(ビシャッ)騙されないでむっくん。そいつは変身してるだけ」
光彦(琉)「ちょっと黙ってもらおうか(右手をなぎ払って)」
仁乃「(琉兎の腕が腹に直撃)カハッ。ゴホゴホッッ」
睦彦「胡桃沢————! 光の呼吸…」
光彦(琉)「睦彦(ニコッ)」
睦彦「………うぁ」
仁乃「(ふらふらと起き上がって)絶対に…許さない…」
琉兎「へえ、意外と丈夫だね、君」
仁乃「…………ごめんね、むっくん。今までありがとう」
睦彦「は? お前、何言って」
「血鬼術・暗黒の魔手!」
〜魔手が琉兎の首根っこを掴んで〜
琉兎「ぐ…っ。ゲホゲホッ」
睦彦「…………胡桃沢? え…」
仁乃「人の弱みに付け込みやがって。許さない!」
琉兎「あれ? ごめん気づかなかったよ、君は鬼なんだね」
仁乃「お前らと一緒にするな……!」
琉兎「ねえ、あそこにいる君のお友達、パクっと食べちゃいなよ!」
仁乃「………食べない」
琉兎「へぇ。強くなれないままでいいの? 俺は君と仲良くなりたいな」
仁乃「………鬼と仲良くする気はない」
琉兎「君も鬼なのに何言ってるの?」
仁乃「………私はっ。バケモノなんかじゃないっ…」
睦彦「!!」
『バケモノは金なんて使わないって』
『仁乃がバケモノなのも事実だし』
睦彦「胡桃沢、お前…っ」
琉兎「ま、どうでもいいけど。血鬼術・夢霞」
仁・睦「(ドサッッ)」
琉兎「さて、仁乃ちゃんだったかな。ごめんけどこの少年は食べちゃうね」
〜琉兎が睦彦に手を伸ばそうとしたとき〜
??「霞の呼吸・漆ノ型 朧(ビシャッ)」
琉兎「(頸がコロンと転がる)」
無一郎「これくらい倒せないようじゃダメだね。死にたいの君たち」
睦彦「(霞柱…!)」
無一郎「そこの君(仁乃を見据えて)。さっきの言葉、取り消す気はない?」
仁乃「……ありません。私は術が使えます…。これは本当の事…」
無一郎「そう。じゃあ、さっさとやろうか」
睦彦「待ってくれ、何か事情があるはずだっ」
仁乃「……いいの。もう、大丈夫だから…」
睦彦「お前、何でそこで諦めるんだよ! 絶対に死なせない! 俺は、何のためにお前をっ」
仁乃「……なんか、もう、疲れちゃったから、いいの」
無一郎「グタグタ言いつつ結局死にたいってことだよね」
睦彦「やめてくれ、俺の同期なんだ! 俺はコイツを信じてる!だからやめてくれ!」
無一郎「……この子が人間を食べないという保証はあるの?」
睦彦「そんなの…ないって信じる」
無一郎「君は頭が悪いのかな。論より証拠って言葉知ってる?
この子は自分の言葉ばでちゃんと、『血鬼術』って言ったよね」
仁乃「……むっくん。隠しててごめんね…。私の頸、斬っても、いいから」
睦彦「だ、誰がそんなことするかよ…っ」
鴉「カァー。仁乃、睦彦ヲ本部へ連行セヨ!」
無一郎「!! 歩けるなら自分の足でついてきなよ(スタスタ)」
睦彦「(仁乃をおんぶ)よいっしょ」
仁乃「ごめんね…ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい…」
睦彦「胡桃沢。お前の術、俺は好きだ。だから泣くな」
仁乃「………バカ…」
ネクスト→本部へ連れていかれた二人。どうなる?
次回もお楽しみに。
【大正コソコソ噂話】
今日の大正コソコソ噂話:ゲストとのお話タイム
光「改めまして、今日はヨロシク!」
むう「光くんいらっしゃい。よろしくね」
光「中等部3年、源光っす。『ひかり』じゃなくて、『こう』と読みます」
むう「今日はやけに慌ててるけど、何かあったの?」
光「それがっすね。兄ちゃんがちょっと大正時代へ来ちゃいまして」
むう「ええ?! 光くんのお兄さんって、あのイケメン生徒会長の…」
光「宵宮がまた失敗して召喚しちゃったらしくて」
むう「う〜〜い〜〜ちゃーん!!」
光「んで、先輩が、『源センパイlove』状態でして」
むう「寧々ちゃんらしいねー。私上の兄弟いないんだけど、どんな感じなの?」
光「あまりいいもんじゃないすよ。今日だって」
『光。いい加減7番を祓ったらどうだ。いいか? あのまま放っていくのは危な』
『兄ちゃんとりあえずドーナツ食べろ!(輝の口にドーナツ投げ込む』
『!!? ……おいしい』
光「って感じで…」
むう「花子くんが払われるのは嫌だなー」
光「ですよねですよねっ。でも俺、花子よりは花子似のアイツの方を祓いたいんで」
むう「あー。つかさくんは敵キャラだもんね」
光「ミツバをあんな風にしやがってぇぇぇえ!」
むう「光くん、気持ちは分かるけどこの小説では皆仲良しですからね!」
光「まあ、ちょっとは我慢してやるっ」
二人「次回のゲストは【もっけ】です。次回もお楽しみに!」
- 第40話「胡桃沢仁乃」(5) ( No.199 )
- 日時: 2020/06/02 17:53
- 名前: 夢兎 (ID: 9Yth0wr6)
仁乃編いよいよ最終話!
よって、次話からラスボス戦に戻りますー_(:3」∠)_(…マジか頑張らねば
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『———!! やめ—! お前——だろ!』
『——くん。落ち着いて——さい。目の前に——のは—ですよ』
『—っ!! ちが—』
仁乃「……。ここは、どこ…?(目を開けて)!? なにこれ、手足が縛られてっ」
宇髄「起きたか鬼! ここは鬼殺隊本部だ。いまから派手にお前の頸を斬る」
しのぶ「大丈夫ですよ。優しい毒で殺しますから」
蜜璃「ええー。こんな可愛い子を? 胸が痛むわ…」
義勇「………」
仁乃「あの、男の子が一人、いた気がするんですが…」
煉獄「ああ、彼なら横にいるぞ! 人質にするなんて非道! よって我々が護衛した!」
仁乃「え?(横を見て)」
無一郎「いい、動かないでね。鬼が暴れるかもしれないか…うわっ」
睦彦「そいつは鬼じゃないっ。信じてくれっ」
無一郎「君はバカなの? あのとき僕と一緒にいたよね」
睦彦「俺は、胡桃沢を信じてるっ」
仁乃「むっくん!」
睦彦「起きたか胡桃沢。大丈夫だ、俺が何とかするから」
伊黒「何をするつもりだ。まさか鬼の肩を持つ気じゃないだろうな」
悲鳴嶼「ああ、この子供は鬼に取りつかれているのだ…南無阿弥陀仏」
睦彦「違う! 聞けよ! 人の話も聞けないのかよ柱は!」
宇髄「お前、身のほどを弁えろ!」
睦彦「人に無害かどうかも分かんない奴が偉そうにッ」
しのぶ「睦彦くん。これはあなたのためでもあるのですよ」
睦彦「きれいごとばかり並べて、お前も胡桃沢を殺す気なんだろ!」
しのぶ「……っ!」
お館様「睦彦、仁乃については本人から話を聞くから、君は柱の指示に従ってね」
睦彦「何でだよ! 俺が一番近くでアイツを見て来た。俺に聞けばいいだろうが」
お館様「仁乃のことは事例を見ないからね。何事も順番が大事だろう?」
睦彦「………このっ、」
仁乃「むっくん、もういいの。もういいから…」
睦彦「生きることを諦めてどうする! ガハッ」
伊黒「(睦彦の背中を地面に押し付けて)黙れ! 失礼しましたお館様」
仁乃「むっくん…!」
蜜璃「あのぉ、不死川さんはどこに…」
実弥「俺はここだァ(木の陰から飛び出して)」
義勇「不死川。なぜ剣を持っている。何をする気だ」
実弥「この状況ですることなんて一つしかないだろォ?(仁乃の元に近づいて)」
仁乃「……っ」
睦彦「テメエ何をするっ。やめろ!」
伊黒「黙れ!!(グッ)」
実弥「鬼は滅殺。それが俺の信条だァ!」
グサッッ
仁乃「ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
蜜璃「……っ」
しのぶ「(目を思わず背けて)」
宇髄「やったか?」
睦彦「胡桃沢…! 大丈夫か! ……えいっ(回し蹴りを伊黒にお見舞いする)」
伊黒「!?」
〜伊黒、驚いてバランスを崩す〜
〜その隙に睦彦が仁乃に駆け寄って〜
睦彦「胡桃沢————!」
実弥「まだ死なねえとは頑丈だなァ? (グサッ グサッ)」
仁乃「あうっ。ぎゃっ。う…っ」
睦彦「やめろっ!!(実弥の手首をつかんで)」
実弥「ああ? 何だテメエ。柱に向かって、良い度胸じゃねえかコラ」
睦彦「俺の同期を、傷つけるな!」
実弥「アイツは鬼だ。放すと人が死ぬ」
睦彦「俺はアイツの隣にいたけど食われてねぇ!」
実弥「このあと食うつもりだったかも知れねえだろ」
睦彦「いい鬼と悪い鬼の違いも分からないなら、柱なんてやめろ!」
仁乃「………むっくん…」
睦彦「いい奴と悪い奴の違いも分かんない奴は柱になるなっ」
実弥「お前…俺に殺されたいみてぇだなァ?」
睦彦「俺は—」
実弥「(刀を構えて)」
お館様「実弥。それ以上仁乃を傷つけるのはやめなさい」
実弥「ですがお館様…」
お館様「睦彦が喋っている途中だよ」
睦彦「胡桃沢がどれくらい苦労してきたか俺は分からねえ、だけど俺は知ってる!」
しのぶ「……」
睦彦「アイツが、自分がの特殊な体質であることに苦しんでること」
蜜璃「……」
睦彦「アイツが、今まで頑張って生きてきて、色々なことに耐えてきたこと」
義勇「……」
睦彦「俺は知ってる。アイツの名前も好きな物も好きな色も知ってる!」
仁乃「………むっくん…」
睦彦「胡桃沢はいつも俺に優しくしてくれた。だからまたいつもみたいに笑ってほしい」
煉獄「………」
睦彦「また、いつもみたいに『むっくん』って呼んでほしい」
宇髄「……」
睦彦「またいつもみたいに、俺と一緒に仕事をしてほしい」
伊黒「……フン」
睦彦「またいつもみたいに、俺と一緒にいてほしい」
無一郎「………っ」
睦彦「俺は絶対に信じてる。こんな俺をしっかり見てくれたコイツは、絶対悪い奴じゃないって」
悲鳴嶼「……」
睦彦「———くれ」
実弥「あ?」
睦彦「もうこれ以上、俺の大切なものを奪わないでくれよ!!」
仁乃「……っっ」
睦彦「(ドサッッ)」
お館様「!? どうしたのかな」
しのぶ「大丈夫、ただの疲労です。私の屋敷で介抱しましょう」
アオイ「失礼しますっ。屋敷に連れて行きますね(睦彦を抱えて出て行く)」
お館様「仁乃。自分のことを、ちゃんと話せるかな」
仁乃「………はいッ」
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〈蝶屋敷〉
仁乃「むっくんは、どこにいますか?」
アオイ「寝室で寝てますよ。数時間寝ればよくなります」
仁乃「分かった、見てくる」
【寝室】
睦彦「(スヤスヤと寝ている)」
仁乃「むっくん。守ってくれて、ありがとう。私、鬼殺隊を続けて良いってさ。
私の体のことも、皆に伝えるって。
だから、これから多分、私、きっとうまくやっていけると思う」
睦彦「(パチッ)…おう、胡桃沢。良かったな」
仁乃「えへへ。むっくん、」
「おはよう」
ネクスト→ラスボス戦開始!
次回もお楽しみに!
【出張編:大正コソコソ噂話】
今日の大正コソコソ噂話:ゲストとのお話タイム
むう「今日のゲストはフワフワボディの妖怪、もっけです!」
もっけ「フワフワ」
むう「もう妖怪というよりウサギって感じだよね」
もっけ「ワタシの体はウサギデハナイ」「何故カ似ちゃった」「やむ無しやむなし」
むう「もっけって、どんな妖怪なのか改めてご説明を」
もっけ「アメやる妖怪」「アメアゲマス」「食ウカ?」
むう「………説明になってないけど可愛いから許す」
むう「このアメ何味?」
もっけ「知ラネ」
むう「そうですか。(ぱくッ)
むう「何この味…。イチゴとレモンとメロンとコーラを全部合わせたような」
もっけ「ァ、ソレ悪魔味」
むう「……食べれるか—!」
二人「次回のゲストは【つかさ】です。次回もお楽しみに!」「アメやる」
むう「マジか殺されそう…((´;ω;`)」