二次創作小説(紙ほか)

第7話「聞き込み調査」(1) ( No.23 )
日時: 2020/03/19 15:20
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 第2章突入です♪

〈鴉の指令で北にある町へ向かうかまぼこ隊一同〉

 松衛門「次ハ、北! 北ア!」
 炭治郎「この六人での初任務、お互い頑張って行こう」
 伊之助・睦彦「おうよ!」
 善逸「ハァ—。落ち込んでんの俺だけかよ。なあ仁乃ちゃん、アイツらの精神力異常じゃね…」

 仁乃「うふふっ。ん〜!(差し入れのわらび餅を食べている)」
 炭治郎「凄い満面の笑みで食べてるな」
 睦彦「…こいつ好物食べると、いつもこんな感じだぜ」
 伊之助「分かるぜ! 美味いもんは美味いからな!」

 仁乃「(ぱくっ)ん〜!」
 善逸「何か見てたら腹減ってきた…。一つ貰っていい?」
 睦彦「やめとけ。何でかは言わないが」
 炭治郎「良くない事でもあるのか?」

 伊之助「おい、一つ貰うぞ!(仁乃の手からわらび餅を取ろうとする)」
 仁乃「! パチンッ(←伊之助にデコピン)」
 伊之助「痛ッ! おい何しやがる!」

 睦彦「だから言ったろ。やめとけって」
 善逸「ああなるほどねハイハイ。好物に対する執着が凄いのね」
 仁乃「おいしっ!(ぱくぱく)」

 炭治郎「仁乃ちゃんからは貰えないが、俺のおにぎりだったらいっぱいあるぞ」
 松衛門「モラウ! カァ!(一つをクチバシに挟んで)」
 炭治郎「ちょ、ちょっと待った。おにぎりの中には…」

 善逸「(ぱくっ)辛っ!! 何だこれ、わさび?」
 伊之助「(ぱくぱく)大丈夫か紋逸。顔が死んでるぞ」
 睦彦「ロシアンルーレットっつーもんが海外であるみてぇだけど、炭治郎まさか」
 仁乃「(餅食べ終わり)ああ、確かこの前、しのぶさんが作ってくれたおにぎり、
    こんな感じでいくつかはずれがあったっけ」

 炭治郎「面白そうだったんで、つい…」
 善逸「誰か、水! 水くれぇ……ゴホッゴホッ」
 仁乃「はい、水筒。炭治郎さん、あんまり調子乗っちゃダメだよ」
 炭治郎「ごめんなさい……」
 善逸「(プハア)た、助かった…」

 伊之助「下手したらコイツ、戦う前に死ぬかもな」
 善逸・睦彦「んなわけあるか!」
 松衛門「カァ! モウスグ、着クゾ! カァ!」

 ネクスト→北の町で情報収集☆
      次回もお楽しみに!

第7話「聞き込み調査」(2) ( No.24 )
日時: 2020/03/19 15:36
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 〈かまぼこ隊一同、北の町到着〉

 炭治郎「(周囲を見渡して)何か…静かすぎないか?
     人気がないし、店の戸はどこも閉まってるし…」
 善逸「ここの町からは、恐怖の音がする…。皆、何かに怯えてるみたいだ」
 伊之助「どうすんだ? 正確な敵の位置も分かんないしよ」
 睦彦「とりあえず、通りすがりの町の人に頼んで話を聞かせてもらう。
    こんなに沈静で『何もありませんでした』っていうわけでもねぇだろ」

 仁乃「そうだね。あ、あそこに人がいる。荷車に沢山荷物乗せて引いてるけど…。
    ん? あれ、血かな」

 善逸「え、血!? 何それっ!」
 炭治郎「しー。大声出すな、怪しまれるぞ」
 伊之助「どういうことだ美乃」
 仁乃「仁乃です! うん、あのね。荷車に、少量だけど血の跡があったの。
    まだ新しい、真っ赤な血」
 睦彦「(ゴクリ)おい胡桃沢。その荷車のひいた奴はどこだ。見つけて情報を聞き出す」

 〜仁乃の視力によって荷車を引いた男性を発見〜

 男性「ハァ—」
 炭治郎「すみません、ちょっと話をお聞きしたいのですが。
     この荷車に乗っている荷物、凄い量ですね。売り出しですか?」
 男性「…いいや、売りものじゃない。これから親戚の家に居候するんだ」

 仁乃「あの、ついさっき、同じように荷車を引いている人を見たんですが…」
 男性「ああそれは…いや、何でもない」
 善逸「教えて下さい。お願いします」

 男性「………信じられない話だろうけど、ここから六町先に『鏡ノ森』って言う
    森があるんだ。俺の実家はその森にあって、杣人(木こり)をしてたんだけど…」

 伊之助「何で下山したんだ?」
 男性「そこでは夜になると、いつも人が死んでるんだ! 毎晩死者が増え続けてる!
    それで、山で暮らしていた人たちは不気味に感じて、すぐに町に降りた。
    俺も怖くなって町に出て来たんだ」

 かまぼこ隊一同「(顔を見合わせて)」
 男性「不快な話を聞かせてしまってすまなかった。君らも、あの森には近寄らないように。
    それじゃあ、また」

 炭治郎「あの人には行くなって言われたけど、行くしかないよな」
 善逸「やっぱそうなります!? ハイハイ、分かったよ!」
 伊之助「腹が減るぜぇ! おいお前ら、準備はいいかァ?」
 仁乃「OKだよ。よし、行こうか!」
 睦彦「おうよ!」


 ネクスト→かまぼこ隊一同、鏡ノ森入山!
      そこで出会った鬼とは…?
      次回もお楽しみに!