二次創作小説(紙ほか)

「恋ゴコロ」(3) ( No.257 )
日時: 2020/06/26 16:51
名前: 夢兎 (ID: 9Yth0wr6)

 
 日本全国、恋で頑張っているみなさん。
 むうは応援してます。


 〈睦彦side〉


 【宵宮家】


 寧々「さて、睦彦くん。アクセサリー作り始めましょ!」
 睦彦「悪いな、付き合ってもらっちゃって」
 寧々「友達なんだし気にしないで。ね、葵」
 葵「うん、いつでも力になるよ」

 睦彦「サンキュ。じゃ、よろしくお願いします(ペコリ)」
 葵「こちらこそ、よろしくね〜」
 寧々「では、寧々&葵の手作り講座、スタート!」



 【別室】


 花子「よかった。引きずってはないみたいだね」
 炭治郎「そうだな。でも俺らも、あまり口出しはしないでおこう」
 光「陰で見守ってるからな、睦彦」
 有為「とんだ果報者ですね、やれやれです」
 夏彦「そんなことを言いつつ、結局心配してる有為ちゃんだった」
 伊之助「陸太郎、あんま凹むんじゃねーぞ!」



 【一方睦彦】


 葵「睦彦くんにでも出来そうなボンボン。これでやろっか〜」
 睦彦「おい赤根。しれっと俺を無能扱いするな」
 葵「でも、卵焼き成功したことないんでしょ?」
 睦彦「否定できないから釈然としない!」

 寧々「じゃあ睦彦くん。このボンボンメーカーに毛糸を巻いてくれる?」
 睦彦「分かった」

 〜巻き巻き〜

 葵「それにしても、仁乃ちゃんの件残念だったね」
 睦彦「かたちあるものは、いつか壊れる」
 寧々「仁乃ちゃん、すっごく怒ってたし大丈夫かな…」
 睦彦「分からない。でも、こういうスレ違いはあって当たり前なんだろうな」


 寧々「今までは、運が良かったってこと?」
 睦彦「…運の良しあしじゃなくて、今回、こういうことを経験しておいてよかったなって」
 葵「真面目ねぇ〜」

 睦彦「…だから俺はガンバ…(グサッ)いっだあ゛あ゛ああああ!」
 寧々「た、大変! 絆創膏持ってるから、貼って…」
 睦彦「いや、俺も、沢山持ってるんだわ…不器用だから…」

 

 夏彦「hello☆ 俺も参加していい? お嬢になんか作ってあげよ」
 葵「歓迎しますよ。教えたりは、しなくていいですよね」
 夏彦「うん☆ ピンでも作ろっかな」

 寧々「夏彦先輩、作れるんですか? アクセサリー」
 夏彦「カンカクでいけば、何とかなりそう♪」
 寧・葵・睦「(絶対失敗するパターンだこれ)」


 桜「何作ってるの、夏彦」
 寧々「七峰先輩!」
 夏彦「お嬢に上げるための、ヘアピンだよ☆」
 睦彦「夏彦が作ったヘアピンのうまさは、保証しないけど(チョキチョキチョキ)」
 
 桜「私に? 他に上げる人とかいないの?」
 夏彦「逆に誰に。つかさとか? いや無理でしょ」
 葵「私たちって言う可能性は考えないんですね」

 

 —私に? 他に上げる人とかいないの?


 睦彦「(あれ、その言葉、どっかで…)チョキチョキ」
 夏彦「こうね、ヘアピンに布をかぶせて、縫って…(グサッ)いだああああああ!」
 寧々「………絆創膏、あげます…」
 夏彦「あ、ご丁寧にどうも」


 
 睦彦「……・……ああっ!」
 一同「(ビクッ)」
 桜「いきなりうるさい声出さないでくれるかしら」
 睦彦「(チョキチョキ)ごめん。いや、ちょっと大事なこと思い出して」


 夏彦「(縫い縫い)大事なこと?」
 睦彦「胡桃沢のヘアピン、あれ昔俺があげたやつだったんだ」
 葵「……じゃあ、仁乃ちゃんショックだったでしょうね…」
 睦彦「なんで今に限って思い出すんだよ…俺のアホォ…」

 夏彦「ま、ま。細かいことは気にせず、今はとにかく作ろ!」
 桜「そうね。自分が正しいと思ったことをやってるなら、それでいいんじゃないかしら」
 葵「おおー。やっぱ先輩、カッコいい!」
 睦彦「(チョキチョキ)できたっ」


 寧々「紫色の小さなボンボンね。ゴムとかにつけると可愛くなるわよ」
 睦彦「よしっ。ラストスパート頑張る!」
 一同「えいえいおー!」





 ネクスト→一方仁乃は? 次回もお楽しみに!
      サービスはもうちょっと後になります。楽しみにしててくださいね♪

 

「恋ゴコロ」(4) ( No.258 )
日時: 2020/06/26 17:10
名前: 夢兎 (ID: 9Yth0wr6)


 〈仁乃side〉


 【無一郎邸】



 無一郎「はい。お茶淹れたから飲みなよ」
 仁乃「ありがとう。(ゴクッ)」
 無一郎「それにしても、君たちがケンカなんて珍しいね」
 仁乃「そうなの。逆に今までしてなかったのが不思議なくらい」


 無一郎「ケンカするほど仲が良いっていうけど、君たちは多分そっちのタイプだと思う」
 仁乃「どういう意味?」
 無一郎「…だって、君と睦彦のやりとり、楽しそうだもの」
 仁乃「そうかな。普通だと思うけど」
 無一郎「胡桃沢さんが睦彦をからかうときも、仲良さそうにしてるから羨ましい」


 仁乃「むいくんは、誰かと仲がいいとか、ないの?」
 無一郎「僕は…あまり人と話さないから。すぐ忘れちゃうし」
 仁乃「そうなんだ…」


 無一郎「でも、あの時はありがとう。胡蝶さんとケンカした時」
 仁乃「懐かしいね(詳しくは>>03からの本編へGO!)」
 無一郎「あのとき、皆が僕たちを仲直りさせようと頑張ってくれたでしょ」
 仁乃「うん、あまり大したことはできなかったけど」


 無一郎「そんなことないよ。僕にとっては凄く嬉しい事だったよ」
 仁乃「それならよかった」
 無一郎「だから、出来れば仲直りしてほしい。ケンカと仲直りはセットだから」
 仁乃「うん」


 無一郎「僕は何のアドバイスもしない。最終的に決めるのは君だから」
 仁乃「……うん。分かってる。私がしなきゃいけないこと」
 


 無一郎「分かってるならサッサと行動に移しなよ。バカなの?」
 仁乃「……うん、バカだよ。私は。まだ憶病で」
 無一郎「睦彦は、君に多分会いたがってるはずだよ」
 仁乃「……そう、だよね。むっくんも、私に会いたいって思ってるよね」


 無一郎「好きにすればいい。君、本当は睦彦にあげたいものがあるんじゃない?」
 仁乃「!? ど、どうしてそれをっ」
 無一郎「懐から、毛糸の束が見えてる」

 仁乃「ふうん。へえ。………!? どこ見てんのよ、エッチ!」
 無一郎「……………おい」
 仁乃「もう、もう行く! ありがとう、バイバイ!!」


 〜仁乃、戸口の方へ駆けて行って〜


 無一郎「…僕の変態説は取り消してくれないと『むいくんファン』が泣くよ」
 仁乃「ああそうですか! ごめんなさいね!〈プンプン)」

 無一郎「さっさと出て行って。じゃあね」
 仁乃「ありがとう。またねっ(バタン)」
 無一郎「あ、待って! 一年前の本部での事、ごめん…ね…ってアレ?」



 〜無一郎、外を除いて〜



 無一郎「もういない…まあいいや。きっと上手く行くだろうし(バタン)」



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 むっくん、今行くよ。
 待ってて。今、会いに行くからね。

 むっくん、大好きだよ。さっきはごめんね。
 また、一緒に美味しいもの食べて、綺麗な景色を見に行って。
 また二人で仕事しよう。


 待ってろバカヤロー!



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 ネクスト→いよいよ仲直り…できるか?
      そしてオドロキのアレも…? 次回もお楽しみに!