二次創作小説(紙ほか)
- 第9話「かまぼこ隊、出動!」(2) ( No.28 )
- 日時: 2020/03/20 15:46
- 名前: むう (ID: Dd/6LLrW)
続きでーす。
〈伽札の術にかかり、地面に倒れてしまった五人〉
〜パカっと炭治郎の背負い箱が開いて〜
禰豆子「痛っ! ちょ、みんな大丈夫?」
睦彦「んー。いたたたた。禰豆子、怪我はないか?」
善逸「ムームー!」
炭治郎「おい、お前ら大丈夫か……ってアレ?」
伊之助「キャア! 何この姿! 上半身寒っ!」
仁乃「な、な、なんだよ、この格好はァ!」
かまぼこ隊一同「もしかして俺たち、入れ替わっちゃってる—————!?」
伽札「あ、やっと気づいた? ふふふ」
睦彦(炭)「ちょっと現状把握と行こう。俺は炭治郎だ」
炭治郎(睦)「睦彦だ。どうやら炭治郎と入れ替わってるらしい」
禰豆子(善)「いやいや、こんなことありえます? あ、俺善逸ね」
善逸(禰)「ムームー?」
伊之助(仁)「あのう、何か、一番入れ替わりたくない人と入れ替わっちゃった……」
仁乃(伊)「ああん? 何だとテメエ! 」
睦彦(炭)「もしかして……術が解けるまでこの姿で戦わないといけなかったりして…」
伊之助(仁)「嫌————!!(涙)」
禰豆子(善)「え、そしたら俺、どうすればいいのよ…」
善逸(禰)「ムームー」
炭治郎(睦)「とりあえず、武器持ってるやつは技出してみっか」
仁乃(伊)「二刀流同士で入れ替われたことについては素直に喜びてぇが、
このスカートって奴いらねえぇ!」
伊之助(仁)「服とか破ったら許さないからね!」
睦彦(炭)「よし、こんな状況でも、やらなきゃいけない時はある! 行くぞ皆!」
一同「オー!」
伽札「威勢がいいね。でも、どこまで持ちこたえられるかな?」
睦彦(炭)「(タンッと地面を蹴って空中へ)水の呼吸・壱ノ型 水面斬り!」
伽札「うわっ……………あれ、止まった?」
仁乃(伊)「おい、どうしたんだ」
睦彦(炭)「か、身体が技を出すのを拒んでて、刀を振れないっ!」
伊之助(仁)「もしかして、入れ替わった人の技を必ず使わなきゃダメ…とか?」
禰豆子(善)「え、じゃあ俺、血鬼術使わないといけないの? 無理だよぉ!」
善逸(禰)「ムームー!」
炭治郎(睦)「仕方ねえ。ここは見様見真似でやってみるしか……。
(スー←呼吸音) 全集中・水のこきゅっ……
ダメだ、身体が動かねえぇ!」
禰豆子(善)「えっと、手をこう、『ぐっ』とやって……お願い俺!
血鬼術・爆血!!」
〜シー————————ン〜
禰豆子(善)「やっぱそうでしょうねええええ!」
善逸(禰)「ムームー(善逸の頭をよしよしヾ(・ω・`))」
睦彦(炭)「ど、どうすればいいんだ! 光の呼吸ってどうやるんだっ」
炭治郎(睦)「基本は雷の呼吸だ! 脚に空気をため込め!」
睦彦(炭)「あ、脚?」
伊之助(仁)「獣の呼吸のやり方が分かんない……! とりあえずやってみる。
獣の呼吸……ぐっ! やっぱり無理! 身体が硬直する!」
仁乃(伊)「違う違う違うっ! もっとこうガってやれ! 下手くそ!」
伊之助(仁)「だってやったことないんだもんっ」
仁乃(伊)「そんで四季の呼吸ってどうやんだ!」
伊之助(仁)「呼吸は出来るだけは鼻呼吸で、えー——っと」
伽札「あー—、一応言っとくけど、この血鬼術『憑依入魂の術』は、
5分経つと元の体の持ち主が死ぬよ?
無理やり術で記憶移植したからねぇ」
かまぼこ隊一同「なにいいいいいいい!?」
伽札「どうにかしたいだろうけど、出来ないようだねぇ。だって呼吸法みんな違うもん。
何も出来ずに死ぬしかない運命なんだよ」
睦彦(炭)「くそっ………光の呼吸……ぐっ!」
伽札「だから言ったでしょ? 君は水の呼吸だから、光の呼吸は使えな……
何だこれ、手に糸が絡まって……」
???「(ブンッ)」
伽札「うわっっ(引っ張られて大きくよろける)」
かまぼこ隊一同「な、何だ?」
睦彦(炭)「(くんくん)き、木の上に誰かいるっ」
かまぼこ隊一同「(木の上を見上げて)」
???「………やあ」
睦彦(炭)「お、お前は、あの那田蜘蛛山の時の……」
仁乃(伊)「あ、あんときの鬼じゃねえかっ!」
禰豆子(善)「嘘だろ? 炭治郎と冨岡さんが倒したんじゃないのかよっ」
伊之助(仁)「何、あの子供の鬼」
炭治郎(睦)「分かんねえが、あの三人と面識があるみてぇだな」
???「ねえ、助けてほしい?」
かまぼこ隊一同「え?」
睦彦(炭)「お、お前は、俺たちの味方なのかっ!?」
仁乃(伊)「どう見ても鬼じゃねえか。信じられるかそんな話」
禰豆子(善)「お、俺らを騙して食うつもりなのかもっ」
???「……僕はもう地獄に行った後だから、善と悪の区別くらいついてるよ」
炭治郎(睦)「何だそれは。言ってみろ。お前の発言で決める」
伊之助(仁)「だ、大丈夫なのむっくん」
炭治郎(睦)「おい炭治郎! こいつからは悪意の匂いがするのか?」
睦彦(炭)「……いや、しない」
炭治郎(睦)「善逸! こいつの音は嘘をついているときの音か?」
禰豆子(善)「……しない。嘘も欠片もない」
炭治郎(睦)「だったら、信じてもいいんじゃねえか。
前にお前らと何があったのか知らねえがな」
???「善は人を守る、悪は人を傷つける。人を傷つける奴はズタズタに刻む」
かまぼこ隊一同「(顔を見合わせて)」
睦彦(炭)「分かった! 俺らを守ってくれ!!」
???「いいよ。その代わり、僕の頼みを聞いてくれる?」
禰豆子(善)「な、何だよっ」
睦彦(炭)「ね、禰豆子は渡さないぞっ」
???「………僕の術に刻まれないように注意して。それだけ」
かまぼこ隊一同「(顔を見合わせて)う、うんっ」
???「行くよ。僕が血鬼術を発動させて、敵の術を解く。
身体が戻った瞬間すぐに首を斬りにいけ。
仮に僕の糸が進路をふさいだとしても自分の力で糸を斬れ。
それが君たちの役目だよ。役目を全うできる?」
睦彦(炭)「できる!」
禰豆子(善)「が、頑張るよ俺!」
仁乃(伊)「俺様にできない事なんてねぇぇ!」
善逸(禰)「ムームー!」
炭治郎(睦)「俺は強いってことを見せつけてやる!」
伊之助(仁)「絶対に失敗しない!」
???「(コクリと頷いて、木の上から降りる)」
伽札「お前は何者なの? 俺と同じ鬼なのに、なぜ人間を守るわけ? 信じられない」
???「元・下弦の伍、累。…………僕の仲間の活躍を邪魔する奴は誰だろうと許さない。
血鬼術・刻糸牢!!」
〜蜘蛛の巣状に編まれた糸が伽札の両手両足を切り裂いて〜
伽札「ギャッ!」
炭治郎「戻った! 行くぞ皆! 反撃だ!」
かまぼこ隊一同「了解!!」
ネクスト→何と、かつて炭治郎と戦った下弦の伍、累参戦!
主人公と元敵の共闘戦線☆
次回もお楽しみに!
ちなみに幕間とかでもう既に「こいつじゃね?」って思ってた人はどれくらいいたのかな?
分かったって言う人はコメントとかで教えて下さいねー。
感想もお待ちしてます♪