二次創作小説(紙ほか)
- 第12話「列車の中」 ( No.34 )
- 日時: 2020/03/24 16:51
- 名前: むう (ID: Dd/6LLrW)
〈駅に到着した義勇&しのぶ 合同任務にて〉
しのぶ「わぁ、人が多いですね。列車で移動するのは久しぶりです」
義勇「……そうだな」
しのぶ「相変わらず長くは喋ってくれないんですね冨岡さん。
折角一緒の任務ですし、仲良くしましょうよ」
義勇「………(切符売り場へ)」
しのぶ「何とか仰ってくださーい」
義勇「俺は嫌われてない」
しのぶ「口を開いたかと思えばまたそのセリフですか。いい加減聞き飽きましたよ…。
冨岡さん、駅弁でも食べますか? おごりますよ」
義勇「……じゃあ鮭大根で」
しのぶ「了解しました(ニッコリ)」
〜義勇・切符売り場〜
駅員「こちらのルートだどこの切符になります」
義勇「ではそれで。……お金はこれで」
駅員「かしこまりました—」
義勇「………(胡蝶との合同任務、慣れん……)」
義勇「(切符も買ったし胡蝶と合流するか……どこに行ったあいつ…)」
しのぶ「ギャアァァァァァ!」
義勇「胡蝶の悲鳴……何かあったのか?!(駆け出して)」
しのぶ「キャア! こ、来ないでください……っ」
猫「にゃーん にゃーん にゃーん」
犬「ワン! ワンワン!」
義勇「……胡蝶、大丈夫か? どうした」
しのぶ「私、全身に毛が生えた動物は無理なんです……」
猫「にゃーん にゃーん にゃーーん」
義勇「(*^▽^*) (なでなで)」
猫「ゴロゴロ」
義勇「(*^▽^*)」
しのぶ「あの、冨岡さん。戯れているところすみませんが、腰が抜けてしまって……。
申しわけないですがおぶってもらえませんか」
義勇「(゜_゜>)」
〜義勇・しのぶをおんぶしながら列車の方へ〜
義勇「……お前、そんなに無理なのか」
しのぶ「………はい……」
義勇「毛がはいているという条件なら、人間もダメじゃないのか」
しのぶ「大丈夫ですよ。人間はこう、『毛深く』はないんで」
義勇「…………初めて聞いたぞ、『毛深いモノ恐怖症』」
しのぶ「人の症状に名前など付けなくて結構ですよ。嫌がらせでしょうか?」
〜ガタン ゴトン ガタン ゴトン〜
義勇「………列車が来た。そろそろ自分で歩け(しのぶを降ろす)」
しのぶ「恥ずかしい所を見せてしまいましたね。すみません。じゃあ行きましょうか」
〈列車の中〉
しのぶ「なるほど。この列車の席は対面タイプなんですね(席に着く)」
義勇「何てことをしてくれるんだ(ボソッ)(しのぶの対面に座る)」
しのぶ「? 何か言いました?」
義勇「何でもない(対面とかマジで緊張するし相手胡蝶だようーわ!)」
しのぶ「………心の声が漏れ聞こえてますが」
義勇「そ、ソンナコト」
しのぶ「冗談ですよー(ニッコリ)」
義勇「………あの猫と犬は、俺を嫌ってないぞ」
しのぶ「(持参のおにぎりを口に運ぼうとし)……いきなりなんでしょうか?」
義勇「猫は可愛いし、犬も可愛い。少なくても俺は、動物側からは嫌われてないということだ」
しのぶ「………かなり気にしておられるんですね。自分が嫌われていること」
義勇「(ピキ————ン)ソンナコトナイシ」
しのぶ「まぁ、そうなんですか。わざわざ猫や犬も使って説明したのにですか。へぇ」
義勇「(やっぱり胡蝶、お前は苦手だ……)」
ネクスト→列車の中、二人のトークはまだまだ続く。
次回もお楽しみに!
- 第12話「列車の中」(2) ( No.35 )
- 日時: 2020/03/24 16:48
- 名前: むう (ID: Dd/6LLrW)
漫画でよくある「学校に宿題忘れる」というミスを終業式の今日にやってしまいました。
………まあ宿題なんてなくてもいいんだけどね☆
先生の目がキラリと光ったかな? 今。
ってことで学校を二往復したむう、続き行きます。
〈義勇&しのぶ 再び列車の中にて〉
しのぶ「(おにぎりもぐもぐ)要するに冨岡さんは人見知りだと推測します。
けれど大丈夫です。しっかり目を見て会話を繰り返せば、仲良しになれます」
義勇「俺は人見知りじゃない。上手く話せないだけだ(割り箸を割りながら)」
しのぶ「(それを人見知りと呼ぶのでは…)」
義勇「(弁当の蓋を開ける)」
しのぶ「あ、駅弁の鮭大根。中身がつぶれてしまったんですが私のと取り替えます?」
義勇「鮭大根おいしい(モグモグ)」
しのぶ「言うタイミングが遅すぎたようですね。冨岡さんが大丈夫なら問題ないでしょう」
義勇「胡蝶のそれは自分で作ったのか」
しのぶ「いいえ。アオイとカナヲが差し入れにと」
義勇「……なるほど。鮭大根うまい(*^▽^*)」
しのぶ「(あの冨岡さんが笑ってる……)」
〜ガタン ゴトン ガタン ゴトン〜
しのぶ「この前の伊之助くんの誕生日サプライズは楽しかったですね(もぐもぐ)」
義勇「………俺がアルティメット冨坂をやった奴だな(もぐもぐ)」
しのぶ「それを言うなら、私もMr.Sを演じましたしお互い様ですよ」
義勇「脚本作成がが宇髄と睦彦だったからな。ご馳走さまでした」
しのぶ「(は、早っ)あー、あのお二人は我が強いですから(ニッコリ)」
義勇「時透とはその後どうだ」
しのぶ「ちゃんと今まで通り、仲良くやれてますよ。
まぁあの時は感情の制御ができなかった私の責任でもありますしね」
義勇「………あの時は大変だった」
しのぶ「お互いがお互いを『嫌っている』状態でしたからねー」
義勇「………胡蝶。もうそれ以上話すな」
しのぶ「何でですか? もしかして冨岡さんの中では『嫌っている』もNGワードで?」
義勇「もうそれ以上話すなと言ったぞ」
しのぶ「ああ、そうそう。もうすぐ柱合会議ですね」
義勇「………話をそらそうとするな」
しのぶ「それはそうとして冨岡さん。私との会話は上手くできてますよ?
もしかして私となら話しやすいんですか? だったら嬉しいのですが」
義勇「………」
〜義勇の想像〜
煉獄『おう冨岡! 調子はどうだ!』=暑苦しい
伊黒『………どういうつもりだ冨岡』=完全に敵視されている
蜜璃『冨岡さんっ。あんなところに一人ぼっち、可愛い!』=何となく話しかけにくい
無一郎『あ、冨岡さん。おはようございます。実は……何だっけ』=年下すぎて話せない
宇髄『何やってやがる冨岡! 地味に凹むな馬鹿野郎が』=個性強すぎて話に乗れない
悲鳴嶼『南無阿弥陀仏……』=得体が知れない
実弥『おいおい、どういうつもりだァ?』=敵視されている気がする
義勇「………否定はしない」
しのぶ「そうですか、良かったです。嫌われている自覚がなかった冨岡さんですが、
ようやく話し相手が見つかったようですね(ニッコリ)」
義勇「…前言撤回させてもらう」
しのぶ「ワイ?(訳:何で?」
〜ガタン プシュー————ッ(停止音)〜
しのぶ「さて。そろそろ行きますよ冨岡さん。任務へ」
義勇「…了解した」
ネクスト→義勇&しのぶ、任務執行開始☆
次回もお楽しみに!