二次創作小説(紙ほか)

Re: 【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡 ( No.377 )
日時: 2020/08/10 15:02
名前: むう (ID: 9Yth0wr6)

 続きでーす。
 盛り上がってこー!

 *******************


 〈睦彦side〉




 ズダァァァァァァァァァァァァァァァァァンン!!!




 睦彦「うわぁぁぁぁぁっ。よっと。行くぜ、光属性!!」
 善逸・光「おう!」


 
 仁乃「ウガァァァァァァ!!!」
 睦彦「行くぜ俺の奥義! 光の呼吸・拾ノ型……」


 俺は思いっきり両腕を振りかぶって胡桃沢に接近した。
 さっきのスペルカードの爆風で、彼女は絶句した表情のまま固まっている。
 これ以上の好機はそうない。
 ここで決める!!


 睦彦「光の呼吸・拾ノ型 円旋虹——……」


 

 

       ズルッッ





 ………足が滑った。
 不幸にも、前に一歩踏み出そうとした右足の下にはそこそこの大きさの小石があった。
 その石に、俺の義足の金属棒が引っ掛かる。

 

 小石に棒が乗っかかり、ズルリと滑る。
「睦彦!!」と、善逸と光が慌てて後ろに傾く俺に手を伸ばす。
 その手を俺は掴もうとして……。


 ——無防備な俺を、胡桃沢は見逃さなかった。




 仁乃「………………死ねそす」
 睦彦「……く、胡桃沢、喋っ」
 仁乃「紅羽はうるさいの嫌いそす。とっとと、出て行くそす!!」



 ………胡桃沢、いや今は『紅羽』なんて名前を付けられている鬼は、唸るように呟き、そして。
 その赤い瞳で俺を睨み、一直線に俺に向かって突進してきた。
 

 睦彦「(ヤバい、避けねえと!!)う゛っ」


 瞬間、俺の右足に焼けたような痛みが走った。
 ここにきて、足の痛みが再発するとか……。


 仁乃「………くらえそす!! 血鬼術・爆黒炎!!」
 しのぶ「———睦彦くんっ!!」


 くるっ。
 ギュッと両目をつぶり、肩に力を入れる。
 



 その時。
 不意に、胡桃沢の左腕に、黒い腕が巻き付いた。
 黒い腕は彼女の腕を強く引っ張る。


 仁乃「……!!?」


 胡桃沢の体は後ろに倒れ、黒い腕にずるずると引きずられて行く。
 何だ? 何が起こっている?
 思わず周囲を見回し、腕の発生源を確認する。

 謎の黒い腕。それは七峰が持っている鏡から出現していた。
 胡桃沢はそのまま引きずられ、鏡の中に連れて行かれそうになる。


 睦彦「待てっ!」
 仁乃「……離せそすっ!!」

 
 俺は慌てて胡桃沢の開いた右手を掴む。
 黒い腕——カガミジゴクはは俺たち二人を、鏡の中の世界へ連れ込んだ。





 ・・・・・・・・・・・・・・・・



 〈紅羽(鬼化仁乃)side〉




 ここは……どこそす?
 やけに高い部屋の天井には、『封』と書かれた黒い札が貼られてある。
 壁壁壁、ありとあらゆる壁には様々な種類の鏡がかけられ、その鏡面はキラキラと反射している。



 ??「………間一髪ってとこかな」
 仁乃「? 誰そすっ」
 ミツバ「別に、僕だよ。そんなに警戒されると困るんだけど」


 仁乃「——誰かと言われても紅羽には理解しかねるそす」
 ミツバ「そう。じゃあ改めてもう一回この可愛い僕が自己紹介してあげる」


 桃色の髪を撫でつけて、目の前に居る小柄な少年は髪から除く赤い瞳で我を見る。
 そして彼は唇を楽し気に開き、


 ミツバ「僕の名前はミツバ。かもめ学園七不思議が三番目、カガミジゴクの怪」
 仁乃「…カガミジゴク? かもめ学園? 意味が分からぬそす」
 ミツバ「……取りあえず、記憶が戻るまで暇でもつぶしといたら?」


 仁乃「…何を」




     カーン



 仁乃「…!!?(音のした方を振り返って)」
 炭治郎「おーにさーんこーちらー。てーのなるほうへー」
 仁乃「舐めんなそすっ!!」




 ・・・・・・・・・・・・

 


 炭治郎「来た来た来た来た! よし作戦通り!!(だだだだだだだだだだ)」
 仁乃「お前なんか食ってやるそす! 丁度腹が減ってるそす(だだだだだだだだ)」
 炭治郎「よし、交替、頼む善逸!」



 〜炭治郎、曲がり角で不意にUターンして〜


 善逸「おーにさーんこーちらー。てーのなるほうへー! 仁乃ちゃん俺と鬼ごっこだよ!」
 仁乃「仁乃? 我の名前は紅羽そす!!(だだだだだだだだ)」
 善逸「思った以上に速い!!」


 善逸「そんな怖い顔すると睦彦が悲しむよぉ!! 俺だって悲しいよぉー」
 仁乃「睦彦? そんな奴は知らんそす! 紅羽が信頼してるのは無惨だけそす!!(だだだ)」
 善逸「アイツ、こんなにカワイイ仁乃ちゃんに何をしたって言うんだよ!(だだだだだだ)」
 仁乃「戯言は好かんそす!!」


 善逸「交代だ睦彦! あとは頼んだァァァ!」



 〜善逸、曲がり角で不意にUターンして〜


 睦彦「了解! 胡桃沢—今は紅羽か。俺が睦彦だ! しっかり覚えとけ!(だだだだだだだ)」
 仁乃「お前なんか覚えとく対象にはならんそす!!(だだだだだだだ)」
 睦彦「悲しいいい!! ってことで頼みましたシジマさん!」


 
 〜睦彦、曲がり角で不意にUターンして〜



 仁乃「なんだそす。どいつもこいつも……」
 メイ「やっとお会いできましたねー。紅羽さん」
 仁乃「お前は誰そす!! 早くここから出せそす」

 メイ「残念ながらここは3番の領域ですので私には何もできません。その代わり」
 仁乃「……なんだそす」
 メイ「あなたを私の領域に案内しましょう」





  こんな噂、知ってますか?
  七不思議が四番目、「美術室のシジマさん」。



 メイ「——ようこそ、エソラゴトの世界へ」



 ネクスト→ろくきせエソラゴト編開幕! 次回もお楽しみに!




 【大正コソコソ噂話】
 今日の大正コソコソ噂話:シジマメイ×栗花落カナヲ×むう


 メイ「はい、シジマメイです。やっと、次回は私の活躍が期待できそうですねー」
 カナヲ「私は…今回は出番はないけど…メイちゃんの世界で出るからね」
 メイ「サクシャさんが、エソラゴトのお話がすっごく好きなんですよねー」
 むう「はい! 1番がエソラゴト 2番がカガミジゴクです!」

 カナヲ「それで今回はこんなに燃えてたんだ…」
 メイ「読者さんが盛り上がる内容になってますかね?」
 カナヲ「なってるんじゃない? ……なってなかったらごめん…」

 メイ「ちなみにこの作戦、『オー!』と言った後に皆で考えてまして」
 カナヲ「それをかけなかった作者も悪い人だよね」
 むう「ごめんね!??」


 カナヲ「それでは次回、ろくきせ『エソラゴト』編開幕です」
 メイ「皆さんも、エソラゴトの世界へお招きしますねー」
 むう「次回もお楽しみに!」