二次創作小説(紙ほか)
- 第19話「六新鬼月と陰陽師の噂」 ( No.53 )
- 日時: 2020/04/01 04:57
- 名前: むう (ID: Dd/6LLrW)
〈六新鬼月と陰陽師の噂〉
お館様「むかーしむかし……あるところに…」
炭治郎「え、えっと?? 話の進め方そういうふうになさるんですね?」
善逸「昔話か。いや、昔話なんだろうけどさ!」
仁乃「…お館様がいきなり『むかーしむかし』って言ったから柱の皆さん凍結してるよ!!」
柱一同「(カッチーン)」
伊之助「おいお前ら! 動けコラ動け!」
睦彦「お、お、おい伊之助、あんまり動かすな倒れっっうわっ」
柱一同「(ドサッ)」
善逸「倒れた! し、死んでる? 死んでる?」
お館様「……どうしたのかな?」
仁乃「いやいやいやいや、今のはあなたが悪いです!」
柱一同「(ふるふると震えて)」
炭治郎「ほ、ほら、柱の皆さん泣き始めましたよ……お館様がそんな態度だから…」
善逸「何か今までにないパターン来たよ。まさかのお館様キャラ崩壊…」
伊之助「面倒なことしてくれるよな作者って奴はよォ」
睦彦「激しく同意するぜ。あの〜皆さん大丈夫すか?」
仁乃「そ、そんな尋ね方ダメ! もっとこう慈愛を……」
柱一同「(プッ)」
かまぼこ隊一同「え?」
柱一同「あはははははは」
炭治郎「わ、笑ってる……?」
善逸「めちゃくちゃウケてんな」
義勇「……ふぅ…はぁ…ぷっ」
しのぶ「もうやめてくださいお館様」
蜜璃「あはははははは。ご、ごめんなさい。で、でも、もうダメ! あはははははは」
伊黒「甘露寺。お館様の前だぞ。あ……あまり……笑う……くくく」
宇髄「お前も人の事言えんだろうが! 地味に笑うんじゃねえ」
煉獄「流石! お館様は私たちの緊張をほぐすためにこのような話しの切り出し方を!!」
無一郎「………そんなことないと思いますけど(ボソッ)」
実弥「おい時透。今、かなり失礼なこと言わなかったか?」
無一郎「忘れました」
悲鳴嶼「……失礼いたしましたお館様。話の続きをお願いします…南無阿弥陀仏……」
お館様「じゃあ、行くよ。むかーしむかし……」
かまぼこ隊一同「いや、それで行くんかいな!!」
お館様「むかーしむかしあるところに、六人の鬼がいました…」
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今からおよそ千年前、鬼舞辻無惨をあと一歩のところまで追いつめた
『始まりの呼吸』の剣士から無惨が逃れることに成功してから10年後のこと。
鬼舞辻無惨は上弦の鬼……現在の上弦の壱に与えた血の量を遥かに上回る多量の血を、
上弦となるにふさわしい六人の人間に与えた。
六体の鬼は『六新鬼月』と呼ばれ、彼らは無惨の唯一無二のパートナーだった。
彼らによって命を奪われた人間は、一人につき3億人以上。
当時鬼殺をしていた隊士では到底倒せない相手だった。
隊士たちが彼らの手によって次々と命を落とす中、一人の男が六新鬼月と対峙したらしい。
その男は陰陽師の一族・宵宮家の先祖であり、
自身の霊力と妖術によって六新鬼月を地下深くに封印することに成功した。
それから十年がたち、百年がたち、現在の鬼殺隊の制度などが出来上がり、
十二鬼月も登場した。
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お館様「今回、上弦の零が現れたのは、六新鬼月の封印が解けたと考えるのが妥当だろうね」
義勇「……でもその話によると、鬼殺隊では倒せない相手…」
しのぶ「そのような鬼が復活したところで、この前のように私たち柱が力尽きる可能性も」
蜜璃「柱も人間だし、守れる人間の数や体力には限りがある…。ど、どうするんですか?」
お館様「実はね、封印した陰陽師・宵宮家の家系図と、地図が本棚から見つかってね」
炭治郎「おおっ!」
善逸「その、陰陽師ならもう一度封印することもできるってことね!」
伊之助「子孫とかもう死んでるんじゃね?」
仁乃「縁起悪い事言うな———!(スーパーアルティメットパンチ)」
伊之助「(グヘ)」
睦彦「で、肝心の宵宮家の場所とかって…」
黒髪「こちらが家系図になります。ご確認くださいませ(紙切れを掲げて)」
伊黒「なるほど。現在が78代目となるそうだ…生き残っているのは…」
宇髄「78代目当主と思われる宵宮十郎は生死不明、その弟である茂吉も生死不明。
生きてん奴いねえのかよ?」
煉獄「いや、ここに小さい文字で記入がしてある!十郎と茂吉の妹のようだな!」
無一郎「…宵宮…有為…彼女は【生】とあります」
実弥「つまりこの生き残りの陰陽師を探せってことかァ?」
悲鳴嶼「……そのようだ……お館様、地図についてはどのようなものでしょうか」
お館様「え、えー—————と、うん、ね」
炭治郎「……急にしどろもどろになってますけど…」
善逸「な、何かヤバいもんでも書いてあったのかな」
伊之助「不安にさせんな、当主がそんな状態だとこっちまで不安になるんだからよ!」
仁乃「あの、取りあえず見せてもらえますか?」
睦彦「そうだな。地図なのは確かなんだろ。お館様、お願いします」
お館様「分かった。こちらが地図になるんだけどね。
くれぐれも、この地図に対して怒ったりしないように」
かまぼこ隊・柱一同「怒る?」
お館様「(地図をみんなに見せて)」
宵宮家の地図 ここらへん(一か所に大きく丸がしてある)
かまぼこ隊一同「分かるか—————!!!!」
お館様「ってことで炭治郎たちには、宵宮家の探索に行ってもらうことにするよ」
かまぼこ隊一同「ハア———————???」
ネクスト→鬼の根城、「無限城」に集められた六新鬼月。
次回もお楽しみに!