二次創作小説(紙ほか)
- 第参話「チョコレート」(2) ( No.94 )
- 日時: 2021/04/17 17:43
- 名前: むう (ID: mkn9uRs/)
【料理の失敗続きの睦彦】
〈蝶屋敷廊下〉
睦彦「はぁ……。ぜんっぜん上手く行かなかった……。どうしよ…」
善逸『何だこの黄色いカスの塊は』
有為『カスになってもギャグシーンとして取り扱われるわけですし』
睦彦「………やっぱ俺、料理向いてないのかも。卵焼きでさえ無理だったし…」
〜珍しく元気がない睦彦〜
睦彦「はぁ———ッ(重い溜め息)やっぱ寝室で寝るか」
花子「やぁやぁ刻羽!(背後から)」
睦彦「ギャぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(叫び+涙)」
花子「ビクッ あ、えーっと、こ、こくば、さん?」
睦彦「背後はやめろって言ってるだろうが————!!」
花子「ご、ごめんなさい……あの、大丈夫?」
睦彦「何がだよッ」
花子「精神状態」
睦彦「お前のせいでさらに傷が深まったよありがとうな!」
花子「………もっけでもなでる?」
もっけ「なでろ」「なでろ」「なでろ」
睦彦「撫でねえよ! こんな桃色のウサギなんか!」
もっけ「なでない?」「なでろ…」「さみしい」
睦彦「………ま、まぁちょっとだけだぞっ!」
〜睦彦、もっけちゃんだっこ〜
睦彦「(*^▽^*)」
花子「………こんな桃色のウサギなんかって言ってたくせに〜。デレむつ、デレむつ」
睦彦「うっせえな!!(もっけちゃんなでなで)(*^▽^*)」
花子「………デレむつだ」
もっけ「デレむつ」「カワイイデレむつ」「デレむつ」
睦彦「ぐっ……っ」
花子「ねぇねぇ刻羽? 俺のこと忘れてない?」
睦彦「忘れるわけないだろうが、からかい上手の便所虫!!」
花子「ベンジョムシ……(グサッ)刻羽だってデレむつ!!(ヤケになる花子くん)」
睦彦「何だとお前ケンカ売ってんのか!? 買ってやるよ拳骨十発な」
花子「………俺に勝てる?(包丁キラリ☆)」
花子「そもそも俺が言ったのはそれじゃなくて、俺との契約忘れてない?、ってこと」
睦彦「何だよ、契約って」
花子「『胡桃沢と付き合いたい』という願いと引き換えに、俺は刻羽の『相談相手になる』」
睦彦「掘り起こすなよおお///」
花子「俺、お前の相談に乗れると思うんだけど」
睦彦「(もっけちゃんなでなで)(*^▽^*)お前なんかに死んでも相談しねえ!」
花子「あのさ、超簡単な料理があってさ、その作り方の本持ってんだ」
睦彦「そっち!?? 紛らわしい言い方すんな! 教えろっ」
花子「ちょっと待ってねー(学ランのポケットあさり中)」
〜ポイっ ポイっ ポイっ〜
睦彦「おいなんだよ、このこけしは」
花子「それはちょっとエ○いやつ—」
睦彦「ブンッッ(キラーン☆)」
花子「ちょ、投げないで! あ、もう庭に落ちちゃったじゃん…」
〜ポイっ ポイっ ポイっ〜
睦彦「あとなんだこれ、表紙に女しかいねえんだが」
花子「あ、それも—」
睦彦「ブンッッ(キラーン☆)」
花子「ちょおおおおおおおっ」
睦彦「フン(埃を手で払って)何だよ、お前ロクなもんもってねえじゃねえか」
花子「……あ、あった! これだっ。『チョコレートの作り方』(本を掲げて)」
睦彦「何でそんなデカい本がお前のちっちゃなぽっけに入るのか」
花子「それは言わないお約束」
睦彦「ちょこれーと、って何だ?」
花子「あ、そうか。この時代だから知らないか。んー…(説明するのがめんどくさい)」
睦彦「なんだよ、ちょこれーと、って」
寧々「(背後から)チョコレートとは、カカオの粉に砂糖などを加えて練り固めたお菓子です」
睦彦「ギャぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
花子「ヤシロ、説明ありがとう」
寧々「どういたしまして。何、睦彦くんチョコレート作りたいの?」
睦彦「(ハァーハァー)い、いや、チョコレートって何なのかなと思って」
寧々「バレンタインデーにね、好きな人にチョコ渡すの」
花子「そうそう。だから刻羽もね、作ってみたらいいんじゃ☆※」
睦彦「はーなーこー!! お前また俺をからかうつもりでっ!!!(阿修羅の顔)」
花子「だってさあ、チョコレートつくるの簡単だよ? 多分」
寧々「うん、刻んで溶かして固めるだけ。教えてあげるよ♪」
睦彦「いや教えなくていいから。全くもう損した…」
光・寧「(ガシッ)」
もっけ「(ガシッ)」
睦彦「え」
花子「はーい連れてってくださーい(ニッコリ)」
光・寧・も「えっほいえっほいえっほい」
睦彦「ちょ、ちょっと待った! 何この展開! おい、誰かっ」
※アーメン。
ネクスト→睦彦、仁乃に渡すためのチョコレート製作☆
器用な寧々・光・そして善逸も協力します。
次回もお楽しみに!