二次創作小説(紙ほか)

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.29 )
日時: 2020/06/28 01:28
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: fQORg6cj)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

第三章〜トモバ〜 逃げる責任感

私こと!トウチ トモバは最初のヒウオギジムを突破して、タチワキジム向かってます!

その前に、20番道路のサンギ牧場で一休みしようと思いバニプッチとむかってまーす!

私は『サンギ牧場』と書いてある看板をくぐると息を飲んみ、バニプッチを抱いている力を更に強めた、、、

背は低いがスタイルは抜群。トレードマークのシミが目だったシワシワの赤いリボンとポニーテールがさらさらと揺れている、、、少しブカブカのTシャツもかすかに揺れている。

気配に気づいたのかその子は振り向く、、、

少し長い前髪、小顔でハイライトが無い霞んだ瞳。手元にはイーブイを抱えている。

老若男女だれが見ようが美少女と言うほどの少女。

その少女は微笑んで言った。

「 トモバ 」



彼女の名前はレイ レイナ 
誰もが二度見するようなTHE美少女だ。
独り暮らしのため家事はお手のもの、ついでにバトルも強いと言う贅沢ずくしの天才だ。

私はそんなレイナの唯一の女親友であり幼馴染み!私は誇りに持っている!

「こんなところでどうしたの?レイナ、レベル上げ?」

「いえ、さっきヒュウが怒鳴って走っていくのを見て、、、どうも心配で、、、」

「えぇ?!それ大変じゃない?!」

ヒュウはたまにポケモンのことになると回りが見えずにらしくない行動をとることが多い。

「ええ、今すぐいきましょ」

「ええ。もー本当に世話が焼けるなぁ、正義感があるのはいいけど。」

「そうね、、、ただ、、、"あいつの正義は歪んでる"」

「え?」

「   こっちの話よ。気にしないでトモバ。さ、いくわよ!」

「え、ええ!」


心なしかその時のレイナの瞳はいつも以上に濁っていた。

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.30 )
日時: 2020/07/01 22:23
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: hZy3zJjJ)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「あら?こんにちはぁートレーナーさん」

ヒュウを探すためにメリープの策の中を探索しているとこの牧場の女将さんが声をかけてくれる。

「あ、こんにちは」

「こんにちは!あの、女将さん!さっき頭がハリーセンみたいにツンツンしてた男子しりません?」

私は人差し指を頭の上でツンツンさせ、ハリーセン頭を表しながら聞く。
女将さんはフフッと笑うと奥を指差して言った。

「その男の子ならね、森の奥に行ったわよ。なんかねぇ家のハーデリアちゃんが居なくなったって行ったら怒鳴られちゃって、そのまま奥に行っちゃったのよ〜」

私とレイナは顔を見合わす。
ヒュウはポケモンを大切にしすぎる傾向がある。
怒鳴ったっていうのは、自分のポケモンが居なくなったのに全く危機感が無い女将さんにイラついたのだろう、、、

「ありがとうございます」

レイナはそう言うと先へと、走った。

「あ、ありがとうございましたぁー!」

私もレイナの後を追いかけた。





〜森〜

森、、、普通の人なら野生のポケモンや木のみが沢山ある自然豊かな所を浮かばせる、、、
だけど、治安の悪い町によくいる私達にとっては立ち入り禁止区域でしかない。

そのにはポケモンハンターがわんさかいるし、それに対抗するためか強いポケモンが多い。
サンギ牧場の夫婦は比較的に強く、管理しているこの森も安全な方だ。そのためレベル3.5などのポケモンが沢山いて初心者にはぴったりだ。

しかし、ポケモンハンターが全くいないということではない、、、
警備が強い分だけ強いポケモンハンターしかこれない、、、つまり、「安全な所」は見方を変えると「弱いポケモンハンターを弾くフィルター」でしかない。

他と比べればお嬢様な方の私、トウチ トモバは、、、初めてそんな立ち入り禁止区域に足を踏み入れる。

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.31 )
日時: 2020/07/10 16:42
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 6Z5x02.Q)

「意外と、、、綺麗」

私、トモバは今レイナとヒュウを探している。
危険な森の中で、、、

私はヒウオギの近くの森に入るなんて初めてでビクビクしていたが、意外と綺麗で感動している。

「人があんまり立ち入らないからね。人の手が加わりにくいのよ。」

レイナが教えてくれる。
人の手が加わらないだけでこんなに変わるのか、、、

私は少しだけ人が怖くなった気がした。

─────────────────────────

どれだけ歩いたのだろう。
すごく奥まできた気がする。

「見つからないね、、、ヒュウ。もー足が棒だよぉー」

「こんなんでばててたらこの先大変よー、トモバ。」

「えぇーー!(泣)」

と、そんなことを話していると、、、

「ま、まてぇっ!」

と、大きい声がきこえる。
この声は、、、ヒュウ?!

すると草むらからハーデリアがでてくる。

「えっ?!」

すると目の前にいたレイナに飛び付く。

「ごぶぅっ」

「バフバフっ!」

ハーデリアがレイナに馬乗りになってじゃれついている。
すると、、、

「見つけタァっ!!」

と草むらからヒュウが飛び出してきた。
そして、その目の前にいたレイナ、ハーデリアに飛び付く。

「ぐぇぇっ!」

「バフッ?!」

「ハーデリア捕まえたっ!て、レイナ?!トモバ?!」

レイナ、ハーデリア、ヒュウの三枚重ねになっている。

「野生のヒュウが現れた(笑)」

「トモバぁ、、、冗談行ってないでだずげで、、、おもい、、、」

「えーと、ハーデリアは約14.7キロ、140cmの小学生男子は約37キロ。合計51.7キロ。レイナは約120cmだから、体重は約23.5キロ。でも少し痩せてるから19キロ。ってことは、レイナは自分の体重の約3倍もの重さの物を背負ってるって訳ね☆」

「なんで森のことは、、、分からない癖にそういう知識はあるのよっ、、、てか、た、たずげで」

あははは、、、まぁ、ヒュウ見つかったし一件落着かな?
レイナ達は面白いから少し観察しよーっと。

「お、おもいぃっ!!」




Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.32 )
日時: 2020/07/10 17:57
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: AZCgnTB7)

「おもいっ!おもいって!」

「ちょ、レイナ!ハーデリア捕まえるまで耐えてくれ!」

「無理いわないでよっ?!」

「ばふばふっ!」

「あはははは!!!」

面白いなーこれ!

『ギギギ』

ん?なんか音した?気のせいか。
そう思って振り返ると、レイナが険しい顔をしていた。

「え、どうしたんだ?レイナ。」

『ギギギ』

するとハーデリアが耳をたててレイナから離れる。

「バフバフバフッ!」

と、何かを威嚇しているような、、、

『ズズズ』

「これは、、、」

「?  レイナどうかしたのか?」

『ズッドォーーン!』

「「「?!」」」

今度ははっきり聞こえた!
ズッドォーーン!って音!

「っ!土砂崩れよっ!」

レイナが叫ぶと、私は上をみる。すると土の塊が私達めがけて飛んでくる。

「と、トモバっ!」

レイナはさっきまで自分体重の3倍の物に馬乗りにされてたか疑問になるぐらい身軽な動きで私を突き飛ばす。
そして後ろにいたヒュウがレイナを向こう側にひっぱる。

『ドドォッー!!』

木々がなぎ倒されていく。するとすぐそこが崖だったようで、そこに土砂が流れていく。

数分すると、収まった。
しかし、レイヒュウ、私ハーデリアと分かれてしまった。

『いてて、、、と、トモバ!怪我はない?』

「え、えぇ!なんとかー!」

『ちょっとはぐれちまったな、、、』

『トモバ!ここは牧場の夫婦が管理している森といってもポケモンハンターがいないとは限らないわ!危ないからそこで待ってて!』

『すぐに道を見つけてトモバの所にいく!ハーデリアと待ってろ!』

「え、ええ!分かった!」

そういって二人の気配が無くなる、、、
だ、大丈夫よね、ポケモンハンターなんか、、、、こないわよね?
すごいフラグたってる気がするけど、、、






「ほう、小娘一人とポケモン一匹か、、、あまり強いポケモンを収穫できなかったからな。あのポケモンを手に入れれば"あやつ"も許してくれるだろう。ピラミッド上位の私だ。ミスなんぞ許されはしない。ゴースト女にも負けられない、、、







       





        ゼ− ッ  … に負けたくはない。 」

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.33 )
日時: 2020/07/12 22:29
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: Slxlk2Pz)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12800

数分たった。
レイナ達まだかなぁ、、、

私はハーデリアをなで続けていた。
もー眠たいよぉ。
すると、突然ハーデリアの体がビクッと動いた!

「バッフ!バッフ!バフ!」

ハーデリアが凄い威嚇をする。
え、な、何があったの?!
私は回りを見渡す。
だれも、、、いない?

「後ろだよ。」

「えっ?!」

私は驚きながらも後ろを向いた。

そこには20代ぐらいの若い男性とルカリオが立っていた。
男性は顔に目立つ傷がついており、薄紫色のオールバックの髪型をしている。
白の軍服に、、、なにか黒いコート?上着?を着ている。

「だ、、、だれ、、、」

「小娘に名乗る名などない。私はハーデリアをもらいに来た。速急にわたしたまえ。」

「い、いやっ、貴女なんかにっ、、、」

もしかして、ポケモンハンター?
レイナ達が居ない時に、、、くっ、戦うしかないのかしら、、、

私はボールをなげた。

「いけっ!バニプッチ!」

「ほう?このルカリオに逆らうというのか?無駄なことを、、、まぁ、相手をしてやらんこともない。では、行こうか。我々の戦いを始めよう。」

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.34 )
日時: 2020/11/29 16:39
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: gKP4noKB)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「バニプッチこなゆき!」

「ルカリオガード」

するとルカリオは腕をクロスにくんでこなゆきをガードする。

効かないっ!

「バッフゥッ!」

ハーデリアがかみつく攻撃を仕掛けるが…

「ルカリオ」

その指示一つでルカリオは波動を出してハーデリアを吹き飛ばす。

「キャウンッ!!」

「ハーデリア!」

これを何回も繰り返している。

私達の攻撃が全く効かない……
相性が悪いからかな…?

「ルカリオ。いけ。」

するとルカリオは腕を軽くはらう。
すると…

「バッチ!」

「ギャンッ!」

バニプッチとハーデリアが吹き飛ぶ。

「えっ?!」

私は一瞬なにが起こったのか理解できなかった…
もしかして、波動?

腕をはらっただけで打っただけの波動がこんな威力なんて…

  レベル差が…ありすぎるっ!

なにか、時間だけでもかせがなきゃっ!

「バッフッ!」

するとハーデリアがルカリオの後ろに回って攻撃してくれる…が、

「ガルウッ」

と、すぐに押さえつけられる。

「ほう。後ろを取れたのは誉めてやろう。しかし、このルカリオに傷をつけることなど、できん。
ルカリオそのまま捕獲して帰るぞ。」

「バニプッチ!こなゆきぃーー!!」

私は大声で叫ぶ。

「何度やっても無駄だ……なにっ?!」

こなゆきはルカリオの足元を凍らせる。

「ほぉ、足場を凍らせて動きを鈍らせる作戦か…たいしたものだ。」

「バニプッチ!つずきっ!」

バニプッチはルカリオに向かってつずき攻撃をする。

「ガクッ…」

攻撃できたっ!
が、あまり効いていない…しかもルカリオにバニプッチも捕まってしまった…

「ほぉ…まさか攻撃を入れられるとは…しかし、これで終わりだ。いけ。」

するとルカリオはバニプッチにパンチをする。
多分…グロウパンチ?

「バニィー!!!」

「バニプッチ!」

バニプッチは目を回して私の元へ帰ってきた。
そんな…瀕死…

「はぁ、雑魚相手に時間をかけてしまった。
いくぞ。ルカリオ」

「ま、待ちなさいよ…
ハーデリアを放してよっ!」

私はその人に近づくために一歩前にでる。

「無理だな。私にも事情があるのだ。」

「私だって、私だって!事情がっ!」

半泣きしながら訴える…が

「他人の事情なんて知るか。」

冷たくいい放たれる。
そんな、そんなことっ。

「そんなことっ…」

「ヒドイと言いたいのか?」

私の気持ちを見透かしたように言う。

「え、ええ。」

「なら、私からも言おう。君もヒドイ。」

「っ?!君と一緒にしないで…」

私は震えながら言う。

「一緒だろう?なんせ、君は…無責任だ。」

「っ!なに言って!」

私は、背筋が冷たくなるのを感じた。

「まぁ、私ぐらいの年になると、君のような性格は見抜けるのだよ。」

「私はっ、私はっ!」





















「イーブイ。アイアンテール。」
「チャオブー!ニトロチャージ!」



















この声は……

「レイナっ!ヒュウッ!」

二人の攻撃で、ルカリオはハーデリアを放す。そして、それをレイナが抱え、私たちの所に戻ってくる。

「スマントモバ。遅くなった。」

「平気?トモバ。」

「うん!大丈夫!」

私は嬉し涙を流しながら二人に言った。

「ポケモンハンターか…」

ヒュウが言うと相手はあきれたように言う。

「ポケモンハンターとは…また違うものなのだがな。」

「え…?」

違う?どういうこと?と、疑問を覚えたその瞬間


「………ピラミッドっ!」


レイナのとても鋭い声が周囲に刺さる。

「おや…知ってるのか」

「その、黒い上着…!」

黒い…上着?

「この上着か。私の趣味ではないのだがな。
今の場所に要るには必要不可欠なんだ。」

「随分ペラペラ喋ってくれるけど…」

「これぐらい知られても痛くはない。
どうせ皆、知らぬまま死ぬんだからな。」

「それってどういうっ!」

レイナとあの人だけで話が進んでいく。

ピラミッドって…何?
ヒュウも同じことを考えているのだろう。あたまに?マークがある。

「、、、その目、、、もしかして、」

相手がそういうと、凄い不適な笑みを見せた。

「ふふふふふふふ。もしかして、もしかしたらと思っていたが…な。」

「「「?」」」

今回のことはさすがにレイナも分からないようだ。

「前言撤回。
君達はいずれ知ることになる。」

「だから何がっ!」

ヒュウが我慢できずに聞いてしまう。

「さぁ?いずれわかるさ。
さぁ、ここでポケモンを根こそぎいただきたい所だが、面白いものを見れたから去るとしよう。」

「っ!まてっ!」

ヒュウが近づこうとした瞬間!
相手は煙だまを使って身を隠す。

その時、相手の声が聞こえた。

『期待以上の見せ物だった。感謝しよう。
そして最後に私の名前を名乗っておこう。


ガエリオだ。』


煙が晴れたときには相手…ガリレオの姿は無かった。

「なんだったの…」

私はそれを言うのがやっとだった。

「それよりも、早くポケモンセンターへ!」

「そうだな。行くぞ!」

レイナはハーデリアを抱き走っていく。
ヒュウもそれに続き走っていく。

私も追いかけるが、あの言葉が頭から離れない。



『君は…無責任だ。』



なんでどうして…
私は、責任なんて、責任なんてっ!













「ずっと、おかざりの人形がいいな…(ボソッ」

















その後、偶然出会ったサンギ牧場の夫婦にポケモンを回復してもらい、ハーデリアも戻し、サンギ牧場を後にした。

夫婦曰く、「もっとこの森の警備を高める」とのこと。
あんな広い森、どうやって警備してるんだか…

そして、レイナと、ガエリオの話は結局分からなかった…








〜??????〜

「ガエリオ」

奥にいる人影に呼ばれる。

「なんだ。」

「収穫は」

「ない。」

「それでもお前は鋼ピラミッドなのか…」

「うるさいぞ。
それに今回は面白いものが見れたからな…」

「なんだ。」

「ゼ、、、ズー ジジッジー  様に言うほどのものでもない。」

「…そうか。」

「ただ、これから忙しくなる。」

「……というと?」

「グレイも動き出す…」

「グレイ…まさか、デット=グレイのことかっ?!」

「そうだ。それ以上ヤツも動き出しているようだ。これは…数年ぶりにピラミッド全体が動くことになるぞ。」

「フフフ、あはははは!
 そうか!そうかっ!あはははは!
 これは、おもしろくなりそうだ…
 もう帰っていいぞ。レオ。」

「はっ。」





私は、自動ドアを抜けると、じめじめとした空気の中、歩いた。


「、、、また手合わせするとこになるな。











      レイ。」


第三章〜完〜