二次創作小説(紙ほか)

【undertale】undertrip(自作AU) ( No.7 )
日時: 2020/06/04 11:15
名前: キンポウゲ (ID: XnbZDj7O)

第6話 顔を出してくれない理由

黒雪目線

黒雪「はぁー…」
最近博士が顔を出してくれない。
みんなも博士が来ていないせいで、空気が重い様な感じだった。
消えた理由は全く分からない、でもパピルスがここに来てからは全然見ていない。
研究室にこもりっぱなしで、なかなか出てこない日もあったけど、ここまで長くはなかった。
何か、あったのか?
俺は不安で仕方がなく、「研究の邪魔になるだろう」と思って入らなかった博士の部屋に立つ。
黒雪「博士ー?」コンコン
名前を呼びながら扉を叩く。
………………
返事がない。
可笑しいな、いつもならどんなに大変な事があっても返事は返してくれてたのに。
黒雪「博士、入るからな?」
ちょっと気が引けたけど、扉を開いて中を覗き込む。
部屋は暗くて、資料とかが周りに散らばっていて、たまにカップラーメンのカラがそこら辺に捨ててあったりしていて、いつもと変わりはなかった。
博士はどこだろう。
ちょっとだけ奥に進むと、何か黒い物が少しモゾッて動いた。
目線を向けると、見覚えのある人だった。
黒雪「は、博士!?」
そこにしゃがんでいたのは、いつもよりも身長が縮んでいて、体が溶けている博士の姿だった。
ガスター「あぁ、黒雪、ごめんねさっきは返事が出来なくて」
こっちを振り向く博士。
その顔はまるで別人だった。
綺麗な顔は片目が少し閉じている様な形になっていて、ヒビの様な物も入っていた。
黒雪「ど、どうしてこんな事に…」
俺はすぐにその姿を見た瞬間に言った。
ガスター「ちょっと、自分自身の体で実験する難易度を上げ過ぎてね。この様な姿になってしまったのだよ」
黒雪「で、でも、溶けるだなんて、なんで…ハッ!も、もしかして…!」
俺は一つの事を思い出した
けど、それは考えたくなかった。
だってそんな事をしたら
自殺行為だって事になるから
ガスター「多分君が考えている物で間違えないよ」
認めたくない、そんな事を認めたくなかった、けど確認をしたかった。
黒雪「博士、もしかして、溶けてる理由って…、決意を注入したから、ですか?」
ガスター「…大体は、正解だね」
ほら、やっぱり…。