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二次創作小説(紙ほか)
- Re: スカーレット家の三姉妹 ( No.3 )
- 日時: 2020/06/17 22:02
- 名前: 祭凛 ゆき (ID: sDGCrs9v)
「お姉様」
「どうしたの?」
フランが檻の中から言う
「あの小さな子、何だったのかしらね」
フランが首をかしげる
「……そうね」
確かに、レミリアも少し気になっていた。
まさか、お母様とお父様に新しい子供…?
そんな訳……ないよね
10年後
「いや!やめて!!」
「うるさい!!この"バケモノ"!」
フランが奇声を上げると、お母様が怒鳴る
「こんな気色悪い羽なんか生やして…!!ほんと気持ち悪い!!」
バシバシバシ
お母様の怒鳴る声と同時に叩く音が響く
「うぅ……痛い…痛いよぉ…!」
今にも泣き出しそうな声
ごめん、ごめんね、フラン……耐えるのよ…!
数時間後…
ガチャン
お母様がドアを閉める
今日はこれで終わりみたいだ
「フラン…!大丈夫!?」
お母様が出るのを確認すると、すぐフランに声をかける
「………」
フランから返事がない
「フラン!!?」
「…お姉様」
フランの声を聞くとほっと肩をおろした
「今日のも…痛かったな…」
最近はフランに集中攻撃をしているみたい
「大丈夫?フラ…」
ガチャン
(え?)
奥の扉が開く音がした
(どうして?今日は終わりじゃないの…?)
一気に恐怖に陥る
フランが怯えている
「大丈夫。落ち着いて。大丈夫だから」
小声で話しかける
コツコツ
どんどん近づいてくる
(どうか……フランにはもう…手を出さないで…)
姿を見ると、私たちと同じくらいの背の女の子がいた
「へ?」
つい声をあげてしまう
なんで?どうしてお母様達以外の人が入ってくるの…?それに女の"子"じゃない
少しの間がいると、
「お姉様方、こんにちは」
(え?お姉…様?)
なんとびっくり、突然喋り出したと思えば、"お姉様方"と言ってきた
レミリア達ははてなマークがそこら辺に飛び交っていた
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