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二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.1 )
- 日時: 2020/06/24 21:03
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「そのカードを使った魔法…確かに初代の言った通り何か道具を使った魔法というところは
星霊魔法に似ているかも…」
ルーシィは一枚のカードを手に取った。半透明な緑色のカードには文字と紋章が刻まれていた。
魔道具がそのカードによって召喚される。数枚のカードには何やら儀式が必要な物もあるらしい。
「ルーチェ、貴方に妖精の尻尾Aチームとして参加していただきます」
メイビスの言葉に全員が驚く。
「属性問わず柔軟に対応できる貴方ならきっと活躍してくれるでしょう。どうですか?」
「…やります。とりあえず頑張ってみます」
ルーチェは控えめな返事をした。リザーバーとして彼女は参加すると思っていた。しかし当日。
「ルーチェ、これ」
氷、そして火を使った造形魔法を扱う男サルビアはルーチェに服を手渡した。それにルーチェは
腕を通した。
「わぁ、可愛い!ほら、後ろ」
ロングコートの後ろには白いリボンがついている。それはルーチェのものだけだ。
「さぁ、頑張ってきてくださいね!皆さん」
緊張感もあるけれど、それを抑え込みルーチェを含めた妖精の尻尾チームは先へ向かった。
ブーイングが飛び交う。
「大丈夫かな…私たち」
「もう頑張るしかないでしょルーシィ。それに一番盛り上がるのは最下位が1位になるとき、
大番狂わせ程、盛り上がるものは無いよ。ぎゃふんどころか死にかけるぐらい驚かせよう!」
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.2 )
- 日時: 2020/06/25 18:56
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
前日、初代マスターメイビスがルーチェ・クランベルを妖精の尻尾Aチームに入れると
宣言した。それに対して猛反対したのはルーチェだった。
「そんなことを言わないでくださいルーチェ。貴方は自分なりに戦えば良いのです。だって
貴方の周りにはルーシィが、ナツが、グレイが、エルザがいるのですから」
メイビスにそう言われて流れるようにルーチェは頷いてしまった。
初日、AチームBチーム両方とも良い結果は得られず完敗。
しかしここで挫けるはずもなく全員が明日こそはと張り切っていた。
人魚の踵に所属する唯一の男性魔導士レイ・ロウはルーチェと知り合いだ。彼女が妖精の尻尾の
魔導士として参加していることに驚いていた。
「お前はルーチェ・クランベルについて何か知っているのか」
カグラはレイの隣に座り足を組んだ。
「私も詳しいことは…。何処にでもいる少女だと思っていました。でもそれは間違いでしたね」
レイはふと笑みを浮かべた。
—もし戦うことになったら本気でいかなければ。
二日目がスタート。最初の競技、戦車ではAチームからナツ、Bチームからガジル、そして剣咬の
虎からはスティングが参戦。しかし結果は察しの通りだった。
「ルーチェ、初の戦闘だけど頑張ってね!」
「うん、頑張ってみる!」
闘技場に上がったのはルーチェと四つ首の番犬バッカス。
「俺が勝ったら、お前にはこっちに来てもらう」
「絶対に断る。私が勝ったら、大魔闘演武が終わるまで番犬じゃなくて仔犬を名乗ってもらうわ!」
お互いに賭けをする。そしてバトルが始まった。
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.3 )
- 日時: 2020/06/25 21:10
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
蛇のようなうねうねとした軌道は読みにくい。仕方ない、これは使うしかない。
ルーチェは今日のために作り出したものを使う。
—魔装「風神ノ俊脚」
ルーチェの両足に淡い緑色のショートブーツが現れる。
見守っていたウェンディが声を上げた。
「どうした?」
サルビアはウェンディに聞いた。
「この前、少し手を貸して欲しいって言われて…透明なカードに色々やってたんです」
「まさか…ウェンディの力を模してるのか?」
ウェンディが頷いた。
ルーチェが宙を浮いた。そして空中を飛び回る。彼女が通ったところには緑色の閃光が走る。
—「一蹴風靡」
ルーチェの両足がバッカスの顔を貫いた。バッカスの体が浮き外へ吹き飛ばされた。
「な…なんとォォォォォ!!新人ルーチェ・クランベル、バッカス選手を瞬殺に近い速度で
倒し勝利を収めた!!」
客席からは歓声が上がる。ルーチェは片腕を突き上げピースサインをナツたちに向けた。
ナツたちも笑顔でピースサインを返した。
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.4 )
- 日時: 2020/06/26 22:25
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
二日目の夜、いよいよ剣咬の虎と本格的に対峙する事態が起こる。
「剣咬の虎!」
「待ってくれ、僕は避難させに来ただけだよ」
ユキノを連れて来た青年はアイリッシュと名乗った。その顔は何処となくウェンディに似ている。
髪色はアイリッシュは紫がかった藍色をしている。
「お、お兄ちゃん!!」
「「「「お兄ちゃんっ!!?」」」」
全員が声を上げた。
「あんなカッコイイお兄さんがいたの!?」
ルーシィは聞いた。アイリッシュ・マーベル、水の滅竜魔導士。長く離れ離れだった兄妹が
再会を果たした。ユキノが語る剣咬の虎の恐ろしさ。あの強さの裏には弱い者を除け者にする
空気があった。妖精の尻尾は力など関係ない。
「ナツ・ドラグニル…何か言いたそうだね。だけどそれは僕じゃなくてマスターに言って欲しいな」
アイリッシュはナツを剣咬の虎の元へ案内すると言い出した。
「待て、ルーチェも連れていけ。ストッパーには丁度いい」
エルザはルーチェにも半強制的に行かせた。少し複雑そうな顔をするもルーチェは渋々彼らに
ついていく。
「うわ、流石最強ギルド。宿の規模も違うなぁ」
ルーチェは呟いた。ナツは扉を蹴破った。彼が乗り込んだ理由はただ一つ、仲間に対する仕打ちに
対しての怒り。
「何だ?小娘が」
「私にはルーチェ・クランベルというしっかりした名があります。お言葉ですが、私は
貴方みたいな横暴なお爺ちゃん、見たことがありません!全くこれだから時代に乗り遅れた
年増は」
ルーチェは鼻で笑った。
「可哀そうです!」
突然、大きな声でハッキリ言った。
「私、剣咬の虎は強くてカッコよくて少し気になっていました。でもガッカリです。眠った
力を眠らせたまま捨てるなんて…貴方は人を見る目が無いんですね」
「何をベラベラと…!」
ジエンマの大きな拳がルーチェに振り下ろされた。しかしその拳は寸前で引かれた。ルーチェは
赤い炎の龍の背中に乗る。
「ナツ!ハッピー!」
ルーチェの手を握り二人も乗って彼らは去って行った。
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.5 )
- 日時: 2020/06/26 23:00
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
3日目、伏魔殿でエルザが100体全てを倒すことに成功。更にBチーム、カナも2位に着いた。
バトルパートではラクサスが大鴉の尻尾に勝ち、蛇姫の鱗シェリアとAチームのウェンディが
引き分け。そこで3日目は終了。
四日目、妖精の尻尾は剣咬の虎へ怒りの矛先を向けることになる。それは海戦という競技の時。
「頑張れ!ルーシィ!!」
ルーチェが叫んだ。段々と数が絞られていく。3位にBチームのジュビアがランクイン。最後に
残ったのはミネルバとルーシィ。二人の一騎打ちだ。ルーチェは目を伏せた。5分間、どちらも
中に残っている。後は順位を付けるだけだ。
「まさか…」
「甚振るつもりか」
ミネルバの残虐さがルーシィに牙を向く。ボロボロのルーシィが外に出された。
「なんで笑ってるのさ…」
他が動いた中、ルーチェは呟いた。
「こんなこと…最強ギルドのやることじゃない。本物の最強ギルドならこんなこと、しないよ」
剣咬の虎の中でただ一人、心が揺れ動いている者がいた。それはアイリッシュだ。
ルーシィの仇を取る。そう心に決めて妖精の尻尾は立ち上がる。4日目ラストを飾るバトル、
妖精の尻尾vs剣咬の虎。それも3vs3のトリプルバトルとなった。
「おっと、妖精の尻尾からはルーチェ選手が参戦している!?」
「ホントそれ」
ルーチェは諦めの溜息を吐いた。試合開始と同時に全員が動く。
—魔装「雷姫」
「雷属性!!」
「雷…ということはまさかラクサスの力まで!?」
ルーチェの手には電気を帯びた鞭が握られていた。
「相性は悪いけど仕方ない…水竜の咆哮ォォ!!」
水のブレスを躱しルーチェは鞭を振るう。
—「ミクロボルト」
鞭は水に当たる。纏っていた電気が水を伝いアイリッシュを呑み込む。
「ルーチェ!」
「はい!」
ナツの問いかけにルーチェは答える。
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.6 )
- 日時: 2020/06/27 10:25
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
透明なカードを一瞬炎が包み、カードは半透明な赤色に変わる。第二魔法源を開放することに
成功したルーチェ。今のところは体の一部もしくは武器として力を使うがこれは違う。
熱気が辺りを包み込む。
大きく開いた背中には太陽の紋章が浮かび上がっている。和風な巫女服姿のルーチェはナツの
隣に並んだ。
「恐ろしいな…間近に日光を当てられてるみたいだ」
「アイリッシュ、フラフラじゃねえか」
覚束ない足取りでアイリッシュはスティングたちの隣に並んで立っていた。
「このまま倒れるつもりは無いよ。僕にだって覚悟があるから」
ドラゴンフォースを使ったアイリッシュ。髪が後ろに逆立ち鋭い目つきに変わる。彼は滅多に
ドラゴンフォースを使わない。それを使うとき、彼は限りなくドラゴンに近い状態になる。
防御を捨てアイリッシュはルーチェに殴り掛かる。さっきまでルーチェがいた場所には大きな
クレーターが出来上がっていた。
「ボーっとしてんなルーチェ」
アイリッシュの鳩尾を殴りナツはルーチェにそう言った。
「ごめんね。…覚悟なら私にもある」
ルーチェは手を伸ばした。その手に握られたのは黄金色の刀。
—神器「紅炎草薙剣」
—火竜の咆哮
斬撃とブレスが重なり三人を飲み込んだ。
最後に立っていたのはナツとルーチェだった。
4日目の夜、ウェンディは浮かない顔をしていた。アイリッシュの変貌ぶりには驚いた。同時に
悲しくなった。その気持ちは心の奥底にしまい込んだ。場所は変わって剣咬の虎の宿では
ジエンマが怒鳴っていた。
「誰が負けて来いと言ったよ。消せ!紋章を消せ!!」
スティングとローグが俯いている中、アイリッシュは口を開いた。
「僕がいなければきっと負けていなかった。僕が紋章を消しましょう、彼らには三度目の正直、
ラストチャンスを与えてください」
「お前、何言って…!」
アイリッシュは手の甲にある紋章を消してしまった。
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.7 )
- 日時: 2020/06/27 10:59
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「お前らも消せ」
ジエンマはスティングたちにもそう言った。
「ま、まぁまぁマスター。僕はスティング君を誇りに思ってますよ。負けから学ぶことだって」
レクターが彼らを庇う。しかしそれをジエンマは一蹴する。そして彼はレクターを消そうと
動いた。その場からレクターが消えた。その後、全てが揺れ動いた。ジエンマは怒ったスティングに
半殺しにされた。
ウェンディはある人物に声を掛けた。覚束ない足取りの男が足を止める。
「お兄ちゃん…だよね?そうでしょ?」
アイリッシュは振り向いて笑顔を向けた。ウェンディは彼に抱き着いた。
「ウェンディ…」
アイリッシュはウェンディたちとは違い竜の強大な力に適応できていない。そのため戦闘になると
時折凶暴化することがある。特にドラゴンフォースを使ったときには理性が消えてしまう。彼が
恐れているのは凶暴化した際にウェンディを、誰かを傷つけてしまうことだ。
「…?あれ?紋章は…」
「僕は負けたんだよウェンディ。負けたらセイバーの魔導士として生きることは出来ない」
「じゃあこの後は…どうするの?」
ウェンディはアイリッシュを見つめた。
「誘いを受けている。評議院のメンバーとしてね」
何かスッキリしたような顔をしたアイリッシュを見てウェンディはホッとした。
「あそこまで崩れたギルドには負けるぐらいが丁度いい薬になる。応援してるよ」
そう言ってアイリッシュは歩き去った。
「アンタ、ウェンディの兄さんだったんだな」
ウェンディと別れてから声を掛けてきたのは評議院ドランパルト、彼に誘われてアイリッシュは
評議院に入ることを決めた。
「そうだよ」
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.8 )
- 日時: 2020/06/27 11:48
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
最終日、全てが動く日が来た。
妖精の尻尾からはエルザ、グレイ、ジュビア、ラクサス、ルーチェが参戦する。
サバイバルゲームの中、妖精軍師メイビスの妖精の星作戦が行われる。力が増してきているのか
二つの属性を同時に扱うことが出来るようになっていたルーチェ。
—融合魔装「疾風迅雷」
ショートブーツだけだったのが雷を纏った淡い黄色の手袋も纏っている。瞬間移動に近い速度で
動くことが出来る。それを使い剣咬の虎ルーファスの星降ル夜ニを躱し目的地へ急ぐ。その身軽い
動きに観客たちは歓声を上げる。その姿はまさに街を駆け抜ける一陣の風、空を掛ける雷の如く。
目的地にいたのはローグだ。
二人が同時に動いた。ローグの攻撃は中々ルーチェには当たらない。
「素早いな」
「風に雷だからね。速度はトップだよ」
素早いうえに柔軟な動き。
「…やっぱり少なからず良い人はいるんだ。剣咬の虎にも。やっぱり悪いのはマスターだったんだ」
ルーチェが呟いた。
「どういうことだ?」
「そのまんまだよ。アイリッシュも悪い人じゃない。ほら滅竜魔導士ってエクシードっているでしょ
貴方にもいるよね?あのカエルの着ぐるみを着た子。あの子は友だちでしょ?」
フロッシュの事だ。そう論されローグは降参しようとする。しかし…。
ルーチェの体が壁に投げ飛ばされた。ローグのようでローグではない。目の前のローグを
ルーチェは睨む。
「ガジルじゃないのか」
「不満かな?私も不満だよ。誰なのか…名乗ってくれる?」
ルーチェがそう言うと彼は運命を司る影だと言った。瞬間、辺りが煙立つ。
見守るメイビスはルーチェを心配する。
「…いいえ、やはり心配は無用ですね。例え相手が強くても彼女には勝てない」
ゆっくり語るように話す。
「想いは時に計算を超える。見せてくださいルーチェ。貴方の想いを!」
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.9 )
- 日時: 2020/06/27 12:25
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「目には目を歯には歯を…なら影には影で対抗するべし!」
—魔装「冥王星ノ型」
黒いロングブーツがルーチェの脚を覆う。彼女が足を着くと体が影の中に消えていく。影の中で
戦闘が繰り広げられているが周りからはほとんど見えていない。
「ぐあぁっ!!」
—「宵闇円舞」
影から作られた幾つもの鎖と武器がローグを襲った。影は逃げていった。妖精の尻尾に+1P。
目を覚ましたローグにルーチェは駆け寄る。
「アンタは…」
「ルーチェ・クランベル。それより何も覚えてない?さっきの事」
ルーチェの問いかけにローグは頷く。
「ローグぅ…!」
「フロッシュ!」
二人が抱き合う中、空に打ち上げられた光をルーチェは見つめていた。
「しっかりしないと…」
疾風迅雷を使いルーチェは全員が向かうであろう場所に足を運ぶ。正直言ってしっかり
戦えるかどうか怪しい。
そこには確かにいた。心強い仲間たちが。それに立ち向かおうとするスティングが。
ほぼ全員が重傷で立っているのがやっと。正直言って負けるかもしれない、しかしまだ誰も
負けを確信していなかった。
「…降参、だ」
勝ち残ったのは妖精の尻尾。優勝を掴み取った。
そこにミリアーナがやってきた。彼女が抱いていたのはスティングが探していたレクター。
彼らもまた再会を果たす。
しかし優勝に喜んでいる暇は無かった。裏で動いていたことが今、表に出る。
全員に治癒魔法を掛けたのはアイリッシュだった。彼はその場にいた全員を外に連れていく。
「なっ!?これは…!」
「エクリプスの扉が開いた。細かい詳細は割愛するがドラゴンたちがここに来て暴れている」
アイリッシュはふと笑みを浮かべてスティングのほうを見た。
「ドラゴン退治は僕たちの役目だろう?スティング」
「…そうだな!」
全員が現れたドラゴンを倒そうと今、動き出す。
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.10 )
- 日時: 2020/06/27 15:00
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「あ、そうだ。君に教えることがある。君のその魔法はどうやら魔力も模倣しているみたいだ」
アイリッシュはそう言って別の場所へ向かった。何が出来るのか示唆してくれたのだ。
滅竜魔導士の魔力を模した時、それに近い魔力をルーチェは扱うことが出来るようになる。
アイリッシュは大型のドラゴンを相手取っていた。
「フハハハハ!人間の小僧が勝てるわけないだろう!!」
「そう思ってくれてるのなら結構。こちらとしては戦いやすいので」
アイリッシュは不敵な笑みを浮かべた。息を吸う。
「水竜の咆哮!!」
水のブレスを浴びドラゴンが仰け反った。
駆けるルーチェの先には戦うローグとスティングがいた。新たに作り出したカードを手にする。
—融合魔装「日輪ノ巫女」
白い羽織の背中には赤い妖精の尻尾の紋章が刻まれている。ルーチェの手には白い光を放つ
刀が握られている。一匹の大きな竜を一刀両断する。聖属性と火属性を合わせたものだ。
刀を横に薙ぎ払う。前にいる竜だけでなく周りにもいた小さな竜にも炎と光の斬撃が当たり
倒して行く。
「オイ大丈夫かよ。そんなフラフラで…」
魔装を解きルーチェはその場に座り込んでしまう。
「大丈夫。黒幕はナツが退治した、扉はルーシィとユキノが…終わりだよ」
彼女の言った通り、黒幕はナツによって退治されエクリプスの扉はルーシィとユキノの活躍に
よって閉じられ破壊された。町からは全ての竜が消えて行った。
- Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.11 )
- 日時: 2020/06/27 15:53
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「ねぇここまで本格的にするの?」
ルーチェは恥ずかしそうに言った。鏡の前に座るルーチェの髪をセットしているのは
サルビアだ。手先が器用で彼女の癖が付いた髪を綺麗に整えて見せた。
「大体はこんな感じだろ」
大魔闘演武が終わった祝宴パーティーが開かれた。薄い緑色のドレスに白い薔薇の髪飾りを
つけたルーチェは会場を歩き回る。
「あ、二人とも!」
「ルーチェさん!」
「さん!?」
大魔闘演武中とのギャップにルーチェは驚いた。話し込んでいるとき、ユキノとスティングたちが
鉢合わせた。ルーチェは彼らを見守る。スティングは今までの事を謝罪し、仲間に引き入れる
ことにする。そこで割り込んできたのは人魚の踵、更に妖精の尻尾や青い天馬まで巻き込んで
言い合いが始まった。
「ユキノ、人気者だね」
ルーチェはユキノに言った。バカ騒ぎがゆっくりと終わり全員がそれぞれのギルドに帰って行った。
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