二次創作小説(紙ほか)
- Re: ろくきせ恋愛手帖【短編集】 ( No.19 )
- 日時: 2020/10/25 09:04
- 名前: むう (ID: 9Yth0wr6)
第2話突入でーす!
花子くんファンの皆さん、大変お待たせしました!!
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〈寧々side〉
今日は、夏休みだけど登校日で、私は朝から学園の教室に居る。
授業と言っても、課題を出したり、夏休みの過ごし方を習ったりするだけのもの。
だから午前中で授業は終わる。
今日は有為ちゃんに大正時代へ転移させてもらえるすっごく嬉しい日。
授業が終わったら超特急で女子トイレへ行って、花子くんや光くんたちと一緒に出発。
ああ、考えただけでもワクワクする!!
葵「寧々ちゃん! ニコニコしてるけど、どうしたの?」
寧々「葵〜。今日、大正時代に行くの。葵も一緒に行かない?」
葵「ほんと? 良かったら私も一緒に行きたいな」
茜「アオちゃんが行くなら僕も行くよ!」
寧々「え、でも1番のお仕事とかは……」
茜「ミライとカコに任せておけば大丈夫!」
そうそう、茜くんは七不思議1番なのよね。
この前の無惨戦では、時間を止めたり大活躍で、葵もちょっとは見直したんじゃないかしら。
だって、60点って言ってたし。
キーンコーンカーンコーン
寧々「あ、もうHRの時間! じゃあ二人とも先行ってて!」
茜「八尋さんどこに行くの?」
寧々「光くんと先輩たち誘ってくる」
葵「行ってらっしゃーい〜」
私は慌てて教室を出る。
葵がのんびり笑って見送ってくれた。流石親友、頼りになる。
そして頼りになる人はもう一人。
渡り廊下を渡って、中等部の校舎に足を踏み入れる。
昇降口横の階段を3階までのぼって、突き当りにある教室の扉をガラッと開けた。
土籠先生「はいじゃあ、あとはHRして終わりだから、早めに準備してくださいねー」
寧々「(ひょこっ)」
光「(あ、先輩!)」
扉から顔をのぞかせると、教室の後ろの方で友達と喋っていた光くんが即座に気づく。
ちょっとはにかんで、嬉しそうに駆け寄ってくれる彼に、私もにっこりとほほ笑んだ。
光「お久しぶりっす先輩。先輩から用事なんて、珍しいっすね!」
寧々「えっと、今日大正時代に行くの。源センパイと一緒にどう?」
光「そりゃあ行きますよ。楽しみですね!」
光くん、待ちきれないと言うようにそわそわしてる。
その様子が餌をまつ子犬みたいで、とってもかわいい。
光「じゃあ放課後、トイレで待ち合わせしましょう」
寧々「うん、分かったわ。花子くんにも伝えておくわね」
廊下でひそひそと秘密の会話をする。
話し終わると、私はまた中等部の校舎を出て、今度は高等部の生徒会室へダッシュ!
先生「八尋さん、廊下は走らなーい!!」
寧々「すみませええええええええんん!!」
廊下を走って走って、ミサキ階段がある2階の美術室前のB階段の4段目を踏……まずに。
私は突き当りの生徒会室まで一目散にかけた。
よかった、何も起きなくて。また人形みたいにされたらと思うと怖い。
(ガラッ)
メイ「じゃああとは、私資料まとめておきますねー」
輝「よろしく。じゃあまた放課後。(ガラッ)。あ、八尋さん」
キャッ、源センパイ今日もカッコイイっ!
生徒会室でシジマさんと打ち合わせしていた先輩は、生徒会室を出ると私にイケメンスマイル。
はぁ〜〜やっぱりイケメンね……。
輝「どうしたの? 何か用? また7番にイジワルされたのかな」
寧々「た、確かに毎回思わせぶりなことをされたり、からかわれてはいますけど…じゃなくて!」
輝「おや、違うのか。いつでも成敗はできるからね(ニコッ)」
寧々「えっと、大正時代に行くんです。一緒にどうですか?」
輝「うん、今日は早めに仕事も終わったし、光と一緒に行けると思うよ」
寧々「ホ、本当ですか? ありがとうございますっ」
夢みたい、源センパイとまた一緒に大正時代に行けるなんて。
みんな誤解してるかもしれないけれど、私の本命は花子くんじゃなくて先輩なんだから!
(花子「大声で言われるとショックなんだケド……」)
花子くんのこと、別に嫌いってわけじゃないわ。
だけど、会うたびに「大根」って言ったり、からかったり、思わせぶりなことするし。
身長は私よりちょっと低いし、あまりタイプじゃないし。
(花子「タイプじゃないって、そんなきっぱり言わなくてもいいジャン……」)
あくまで花子くんとの関係は助手! 光くんに関してもただの後輩。
私が花子くんと縁を結んだのは、恋愛とはまったく違うことなんだから!
……あっちは、色々言ってるけど、私は花子くんのことなんとも……。
花子『俺からのおまじない♪』
寧々「あああああああああああああああああああああああっ!!! ///」
いらないこと考えちゃった! だめ、あれはダメよ。
あれはもうごみ箱に捨てる! あとあの告白の木も一緒に捨てる!!
だって花子くんってばドSでスケベでエロでエッチで、まあちょっとカッコイイけど……。
絶っっっっっっっっっ対にタイプじゃないんだからぁ!!
私ったら何一人で赤くなってるのよ馬鹿……。
もう、この話終わり!!
もう時間もないし、とっとと七峰先輩の所に行って今日行けるか聞いてくるんだからね!!
ネクスト→次は花子くんsideでーす。お楽しみに♪
- Re: ろくきせ恋愛手帖【短編集】 ( No.20 )
- 日時: 2020/09/03 17:24
- 名前: むう (ID: 9Yth0wr6)
LINEでshimejiを使ってるときに考え付いたネタ
Q1.□に当てはまる言葉を自由に答えなさい。
A「□□□□だよ」
B「うん!」
A、花子くんキャラに答えてもらった
花子「【ヤシロは大根足】」
寧々「【源センパイイケメン】」
葵「【うーん10点♪】
輝「【7番は悪霊】」
茜「【アオちゃん大好き】」
光「【今からお前を祓う】」
ミツバ「【僕はかわいい】」
桜「【夏彦はチャラ男】」
夏彦「【愛の試練】」
つかさ「【あまねはオモチャ】」
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〈花子side〉
花子「ほら、どうしたの? それとももう負けを認めちゃう?」
もっけ「負けたくはない」「負けるの嫌い」「やむなしやむなし」
花子「じゃあ早くしてよ」
俺は、事件がなにもなくて仕事がオフのときはよく、もっけと花札をしている。
今日も旧校舎三階の女子トイレで、もっけと一緒に遊んでいるんだケド。
もっけってば、さっきからなかなか手番を行わないんだよね。
いい加減、さっさとしてほしいな。
だってもうすぐヤシロと少年が来る時間だし、二人を思いっきりからかってみたいし。
それに今日の午後は、確か宵宮に召喚してもらえる日だって聞いた。
それなら、早めにヤシロにトイレを押し付けて…ああいや、手伝ってもらえばいっか。
花子「ねえ、ちょっと聞いてる?」
もっけ「ちょっと待て」「もうちょっと待って」「うむうむ」
花子「早くしてって言ったよねぇ?」
もっけ「……降参だ」「我々やっぱ負けた」「もう帰る」
花子「やっぱり俺が勝ったじゃん」
しおしおともっけがトイレから出て行くのを見送って、大きなため息をつく。
まだ時間が残ってるな。これからどうしよっか?
そう言えば竈門たちどうしてるかな?
また我妻がギャーギャー言ってるのかな。
刻羽は胡桃沢と上手く行ってそうでなによりだ。
まあほぼ、俺がくっつけたものだケド。
〜タタタタタッ〜
軽快な足音が聞こえて、ふとトイレの入り口に視線を移す。
ヤシロが慌ただしそうに向こうから駆けてくるのが見えた。
花子「あ、ヤシロ! そんなに慌ててどーしたの? そんなに俺に会いかったの?」
寧々「あ、花子くんっ、午後は大正時代!」
花子「えっ、ちょ、ちょっとヤシロ!?」
俺のからかいをさらっとスルーし、ヤシロは凄い早口でそう言うと、廊下の奥に消えた。
説明になっていない答えに、苦笑いが漏れる。
大正時代へ行くのは、俺とヤシロと少年だけでよかったっけ?
彼女のことだから、きっと少年のお兄ちゃんまで呼んじゃったりとか、ないよね?
あの人俺を倒す気満々だし、笑顔がすごい怖いから嫌なんだよね……。
放送室メンバーも来るカモ。
七峰は一応悪役だけど頼りになる(敵だけど)し、日向もまぁチャラいけど害はないし……。
でも、つかさももしかしたら一緒に行く?
花子「(『来ないで』なんて言えないし……)」
つかさとは色々あって、俺はちょっとあの子と話すのは気まずい。
でも、大正時代では一緒に戦ったし、実際強かったし、うーん。
ま、いいや。難しい問題はまた後で解けばいい。
だから、今はゆっくり、二人を待つことに専念しないとね。
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…………おかしい。
あれから15分が経った。流石にHRはもう終わってると思うし、今日は午前中授業。
来ないってわけ、ないよね?
もう少し、待ってみようか。
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時間が、ゆっくり過ぎて行った。
30分経っても、1時間経っても、ヤシロたちは来ない。
何かあったんだろうか?
七不思議がいて、彼らを凶暴化させるメンバーもいること学園のことだ。
霊的な事件に巻き込まれることも少なくない。
花子「…………世話が焼ける助手だなぁ」
仕方ない、ちょっと調べてこよう。
だって俺は学年七不思議のリーダー・トイレの花子さんだからね。
それに、俺の大事な助手が困ってたら、助けるのが当たり前。
そう改めて決意を固めると、俺は女子トイレを駆けだした。
待ってて、すぐに助けに行くから。だから泣いちゃダメだよ?
宛てはある。最近、学園である噂が流れているのを耳にした。
理科室前のA階段。
そこに行けば多分、探している答えが、きっと見つかるはずだ。
ネクスト→次回、放送室メンバーside。彼らの仕業なのか果たして? お楽しみに。
- Re: ろくきせ恋愛手帖【短編集】 ( No.21 )
- 日時: 2020/09/04 17:55
- 名前: むう (ID: 9Yth0wr6)
〈つかさside〉
【放送室】
つかさ「ねー。ねえねえ桜—。ねえー」
桜「重い。うるさい。離れなさい」
つかさ「ねえー。ねえー。暇だよぉー。遊んでよぉー」
桜「無理」
桜ったら全然つるんでくれない。
ずっと七不思議についてびっしり書かれた本片手に、上の空。
背中に乗ってる俺に構わず、桜は読書に夢中。
ちぇ、つまんないの。
横ではミツバが椅子に腰かけて寝てる。
寝てるとこ、カワイイ。ホッペ、ツンしてみよーかな。
つかさ「(ツン!)」
ミツバ「どすぺすぽすっ!!?」
あは、ホッペめっちゃぷにぷにしてるー!
凄い凄い、弾力? すっごーい。
ヤバいこれ止まんない。どうしよ。
ちゅうどくせい、だっけ? すごい。
ハマっちゃう。ツンツン。
あは、面白い。ツンツンツン。
ツンツンしまくっていると、ミツバが肩を震わせてうつむく。
あれ、泣いちゃった? 俺、なんか悪いことしたっけ?
んー、頭悪いからよくわかんないや。桜だったら一発でわかるのかもしれないけどね。
つかさ「(ツンツンツンツンツン)面白—い」
ミツバ「黙れクソダササイコパスっ!!!」
とうとう、我慢の限界に達したのか、ミツバが椅子から立ち上がって人差し指で俺を指す。
両目に涙をためながら、ミツバはキーキー喚く。
つかさ「? なに泣いてるの?」
ミツバ「しつこいってば!! ずぅぅーっとホッペをツンツンツンツンしやがって!」
つかさ「…………食べたい」
ミツバ「何をっ!!?」
つかさ「ミツバのホッペ、ぷにぷにのおまんじゅうみたい」
ミツバ「お饅頭みたいで悪かったね! フンッッ」
ただ思ったことを言っただけなのに、余計に彼を怒らせちゃったみたい。
助けを求めようと桜を見ると、相変わらず読書に没頭していて気付いてくれない。
俺は桜のコト、すっごくスキなのに。
あーつまんない。早く夏彦来てくれないかな。
つかさ「そういえばさー、最近また違う噂はやってるらしーよ」
ミツバ「無限階段ってヤツ? まぁ僕はそんなの興味ないけど?」
つかさ「そうそう。ねー桜、どうする? やっちゃう?」
っていうか、無限階段ってミサキ階段とかぶってるし、普とも被ってるよね。
ネタ、思いつかなかったのかな?
こーゆー七不思議って、ありなのかな?
桜「その話は夏彦が帰ってからしたらいいわ(本をパタンと閉じて)」
ミツバ「………」
つかさ「夏彦遅いねー。なんかあったのかな?」
桜「どうせ、クラスの女子生徒の連絡先聞いて回ってるんでしょう」
ミツバ「!? 犯罪ッッ」
つかさ「そんなにいっぱい。女のコいたら時間かかっちゃうね」
桜「そこに意味があるのよ」
つかさ「わっかんない」
とまあ、こーゆー感じで放送室は平和な時間を過ごしていた。
この場にいないからといって、夏彦のことを言いたい放題いっちゃった俺たち。
きっとあとで、夏彦の怒号が飛んでくんだろうな。
ネクスト→次回は寧々side。一体何が起こったのでしょうか?
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つかさ書くの楽しかった。満足。