目を覚ますと家の姿は無かった。周りは血まみれで、瓦礫だらけだ。仲間の姿も見当たらない。「ガォォォ…!」鳴いてみるが返事がない。…よくみると瓦礫の下に尻尾がみえる。あの少し欠けた尻尾は…リュリュだ。「そんなバカな…」と、リュークは思ったが、次の一言でその考えが覆される。「…た、助けて…」と。一瞬他の龍が放った言葉かと思ったが、周りにはリュリュとリュークしかいない。…嫌でもそうと考えるしかなかった。