二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ドラクエ、ペルソナ、妖ウォの】短編集っ! ( No.3 )
- 日時: 2020/09/16 20:34
- 名前: 楼乃 (ID: Z.IQkD1s)
【妖怪ウォッチの】
福禄寿の過去編ー…
偽造設定注意
----- ----- ----- ----- ----- -----
…自分は、何故この世界に存在しているのだろう。
誰かを幸福にする事しか出来ないのに怨霊を助けたいと思っているのに何故存在しているのか。
皆幸福を求めてくるが別にワシ以外でもいいんじゃないか。
…ワシの存在意義を知りたい。
ちょっと前からよく思っていた事だ。
思い返せば数千年前、何故寿老人が溺れていたワシを助けたのだろう。
あのまま死んだ方が良かったのかも知れない…と
ーーーーー数千年前ーーーーー
ある日の出来事。
福禄寿はずっと逃げていた。
この狭い狭い世界の中を。
「捕まる」と分かっていたのに。
目を閉じると人が見える。それも沢山の人数。
耳を澄ますと声が聞こえる。
耳障りでとても煩い、願いを叶ええほしい人の声。
体力もないのに、必死に
走って、
走って、
気付けば池で溺れていた。
逃げ切れたのに。
ここで死ぬのか。
そう思った時だった
誰かがワシを引っ張った
「ぎょぎょ!?
これは大物だぎょー!手伝ってぎょーっ!」
…ワシは魚ではない。
心の中でそう突っ込みを入れる。
こうして福禄寿はいとも簡単に釣り上げられた。
まさか人が出てくるなんて思いもしなかった声の主は、
「ぎょぎょっ!
ひ〜…」
残念ながらここでワシの意識が途切れた。
目を覚ますと豪華そうな家に居ることが分かった。
それものそのはず、天井に大きな龍の絵が書いてあるのだ。
ここでまた意識が途切れた。
また目を覚ます
「あら、やっと起きたようだね」
と、エレキギターを後ろに提げてる美女が言った。
当然の事ながら福禄寿は人見知りなので喋ろうとしない。
あの声の主と違う人というのは分かる。
……この人は一体誰なんだ。
それを察した様にエレキギターの美女が言った。
「あっ、アタシ弁財天って名前だよ!
アンタの名前は?」
これは絶対に答えないといけないパターンだ。
仕方感じに福禄寿は答える
「…………福禄寿だ…」
「へぇ!
福禄寿っていうのかい!よろしくね!」
返事が早くないか。
このまま逃げたい
逃げればどんなに楽なことか。