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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 曲を元に小説作ってく ( No.1 )
- 日時: 2022/04/09 21:17
- 名前: 優羽 (ID: f7aWX8AY)
「そろそろ終わりにしよう」
僕は彼のくれたミサンガをちぎった。
彼はそれを見て驚いた様子などなかった。
「…この時間だって貴方にとっては迷惑でしょう?」
そう口にしても彼に変化はない。
彼にとっては僕はそんなものだったのか。
そう思うと呆れて言葉が出なかった。
ついには笑ってしまった。
僕、馬鹿みたい
彼がくれた最初で最後のプレゼント
手作りのミサンガ。
あまり感情を表に出さない彼にどう思われているか不安だった時期と重なっていたこともあり、本当に嬉しくて。
今の今まで手で切れるほどボロボロになってもずっと持ってた。
でも彼ときたら、二人になっても、デートしても何もしない、喋らない
いつか動き始めてくれる、信じてた
僕の告白をOKしてくれたんだもの、と
ズルズル引きずってさ
もう分かってる
いっそいっそいなくなれ
僕の心から居なくなれ
たくさんそう思った
でもでも居なくなってくれなかった。
それだけ僕は貴方が
「…ミサンガ、捨てちゃうよ?」
この恋と一緒に
いいの?いいの?
これは彼にも、私にも問いている。
この恋は、もういいの?
…ああ、そっか
最初から、好きだったのは僕だけ、か。
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