二次創作小説(紙ほか)

(最終章 最後の決断!) ( No.9 )
日時: 2022/05/04 08:17
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 ライブラリーに帰って来た2人は、ページを青い本に乗せた。

そして開くと、やはり、アクナーが現れた。

「誰か知らないけど、ありがとう。だけど、もう1枚足りない。最後のページは、真ん中の左端にある158ページの暗号を暖炉に入れ、ボタンを押すんだ。そうすれば、最後のページが手に入る。赤いページには絶対に触れるな……そこで、あいつのページが終わってしまう……それともう一つ。ページの上に緑の本が有る。それにだけは絶対に触れるな。お前はタダ、青いページを、僕に持ってきてくれれば、それで良いんだ。良いか?青いぺージだけを持って来るんだぞ」
と、言うと、彼の映像が消えた。
「決まりだな」
「ああ」

そして、2人はまず、桟橋に行って、レバーを下ろすと、
「ガコン」
という音と共に、板の部分が開き、白いページを見つけた。
「こいつやな」
「ああ」
「ほな行こか」
「ああ! もう犯人は分かってるしな」

そして、2人はその番号をメモして、暖炉に入ってそのコード通りに打ち込み、赤いボタンを押すと、
「ガコンガガガガガガコン……ウィンシードン」
という奇妙な音と共に、止まった。

確かにそこには、赤と青のページと緑の本が有った。

だが、2人の心は決まっていた。
「ほな行くで」
「ああ」
平次は緑の本を開いた。

すると、ハッキリと映り、向こうがこちら側に気付いた。
「! 君は誰だ!? ここには来るんじゃない! 君に聞きたい事が山ほど有るが、君も私の事を聞きたいだろ? 順を追って説明しよう。私の名はアトラス。息子のシーラスとアクナーには、島の赤い本と青い本で会っているはずだ。あの本は、牢獄の本で、欲の張った探検家が、私の時代に気付いてしまわぬようにした物だが、その罠に2人がかかるとは、思いもしなかった。そして、私自身も、まさか息子に、こんな所に閉じ込められるとは、思ってもいなかった……そこで、君に、一つだけ頼みたい事がある。ミスト島の何所かに白いページが隠されている。それを持ってきてくれ。頼む!信じてくれ。私は嘘など付いていない!」

そして、その直後、2人は白いページをしっかり持って手をつなぎ、アトラスのいる時代に飛び込んだ。

彼は、何かを書いている最中だった。

そして、平次とコナンがキョロキョロしていると、アトラスが気付いた。
「なんか、御取込中やけど、ええんか?」
「そんな事はいい。それで、ページは?」
「はい。これでしょ?」
と、コナンがアトラスに渡した。

すると、アトラスは安心したかの様に、息を吐いた。
「は~君は間違っていない」
と、彼はそのページの破れた部分を本にかざすと、本になった。
「私はどうしたら良いだろうか?」
「おじさん。キャサリンさんって誰なの? 口調からすると、おじさんの大事な人みたいだけど」
「ああ……えっと」
そこへ平次が、こつんと後頭部を突いた。
「コラ工藤。自己紹介もせんでいきなり失礼やろうが、アトラスはんも忙しいのに」
「ああ、ゴメンナサイつい」
その2人のやり取りに、アトラスは、笑顔を浮かべた。
「ずいぶんと楽しい人達だ……すぐに戻る」
と、言って、アトラスはライブラリーに接続した。

そして、数分で戻って来た。
「あ、おかえりなさい」
「ライブラリーに何しにいっとったんや?」
「ちょっとな。でも、ついにやった。だけど、もうあまり時間がない。ずいぶんと時間が経ちすぎてしまって、私の妻のキャサリンが捕まっている世界で取り返しのつかない事が、起きているみたいだ。だから、君達に私から褒美を授けよう。其処は、いわば私の隠れ家みたいな世界なのだが、ライブラリーの入り口に置いておいた。

多分、君達でも、十分満足できるはずだ。
時間の許す限り、楽しんでくれたまえ心からありがとう。ミストに戻るのに、本自由に使って良いぞ。

こうして、長かったページ集めを終えたコナン達が、ライブラリーに戻って来た。

はたして、彼等に与えられた、もう1つの時代とは何なのだろうか?