二次創作小説(紙ほか)
- エネルギーの世界ヴォルタイクで、シンボルを手に入れろ! ( No.4 )
- 日時: 2022/05/05 07:11
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
2人が帰って来たのは、展望台の中だった。
「あれ?帰ってくる場所が変わってる」
「とりあえず、これをまず入力せんとな。え~っと……ん? これか?」
と、平次はお皿の様になっていつ所に、さっき手に入れたシンボルを置くと、上に電気が付き、下から何かの装置が動くと、それは、平次が持って来たシンボルとを照合すると、一致したのか、接続書の入っている、カゴが上がって来て、またサーヴェドロの声が聞こえた。
「どうしたんだアトラス。手間取っているようだな。なんと無様な姿だ。些細な事も見逃すな、全てを見てみろ。あっちはどうだ? こっちは? とな。シーラスとアクナーにとって、ナラヤン等どうでもよかったのだ。あいつ等は不安定性差を取り戻すと約束し、歴史は書き換えた……そのせいで、内乱が起こり、とうとうナラヤンは滅びようとしている。あの二人のせいで!覚悟しておけアトラス!俺はお前を許さない」
という声と共に、映像は消えた。
さて、こっからやけど、どこに行く?」
「俺が? う~ん……じゃあ、一番気になっている所で良いか?」
「どこや?」
え~と確か、船っぽいマークの……あ、これだ。リールちょっと台座か何か出してくれ。2段で頼む」
「俺はパシリじゃない!」
と言いつつちゃんと2段の台座を出してやり、コナンはそれによって、マークの位置とピンとを合わせ、それをスマホで撮影した。
よし、後は、どうやってあれを開けるかだな。場所からすると……あそこか。よし、行こうぜ!」
そして、コナン達は、外に出ると、さっきの船のマークが付いていた扉の前に来るが、ドアノブが全く開かないうえに、そのすぐ上に、何かボタンらしき物は有るものの、どうすれば、良いか分からなかった」
「くそ~こいつさえ開けられれば……」
「お~い工藤これちゃうか~」
と言う平次の所にやって来たコナンは、見ると、それは海の上にある、何かの装置とそれを動かすハンドルが近くにある。
明らかに何かあると読んだコナンは、そのハンドルを回し続けると、見事光が反射し、その光はすぐ近くにある装置に当たり、それが、トーテムポールらしき物に当たった。
これは、平次とコナンがサーヴェドロを追いかけて来た時から有った物で、コナンはずっと気にしており、ついにある答えに辿りついた。
「ひょっとしてこれは!」
「なんかわかったんか?」
「なあ服部。これ、覚えてるか?」
「ん? あ、これなら……あ! ひょっとしてこれ」
「ああ、そう言う事だ!」
そして、その後の2人の動きは早かった。すぐに仕掛けの意味を理解し、協力しあって、物の数分で扉を開けた。
「今度は俺だ」
と、コナンはまたもや台座を出してもらい、ヴォルタイクの設定の通りにボールを動かして、それがキチンと重なると、接続書が降りて来た。
エネルギーの世界 ヴォルタイクへの接続書を。
接続すると、そこは、何かの扉の前だった。そして、バスケットボールを連想させる形のボールの中に、接続書が有った。
つまり、ここがスタート地点だ。
「ほな行こか」
「ああ。さて、どんな謎が待っているやら」
「乗って来たな工藤」
「当然だろ?こんな謎だらけの物を見せられてら、探偵の血が騒ぐのは」
「ハハハ、そらそうやな」
そして、2人が歩き出すと、割れ目が二つあり、明るい側と暗い側が有った。
「どっちに行く?」
「そうやな~……ほな、ジャンケンで決めよか」
「OK!」
「最初はグー!」
「ジャンケンポン!!」
結果は平次の勝ちだった。
「よっしゃ~!」
「~~~~~」
「そないすねんなや工藤。どのみちこの島全部回らなあかんねんから」
「まあ、そうだけどよ。俺小さいからな~。ハア~」
と、コナンはぼやきながら進むと、通路の見えづらい所にサーヴェドロの日記を見つけた。
「こ、これは……おい服部、これ!」
「ん?……ああ。またあれか……ん?これからすると、一番最初の頃らしいな。ちゅう事は、ここからが本当の始まりやけど。全部集めんのはかなり骨やで」
と言うと、コナンは、
「まあ、それは集められたらだ。恐らくあのサーヴェドロの性格からすると、あちこちに落としてあるだろうから、集められるだけ、集めてみようぜ」
と言った。
「せやな」
そして、2人が歩いていると、扉らしき物が有り、入ってみようとするが、中から鍵がかかっている為入る事は出来なかった。
なおも道を進んでいると、青い道に出た。
「ん?なんでここだけ色違うんや?」
と平次が疑問に思っているが、コナンは先に行ってしまう。
「っておい工藤置いてかんといてな~」
「ワリィワリィ……ん? 服部、ちょっと俺を抱えて、そこのモニターを見せてくれ」
「ん? ああ、これか? よっと」
「どこにも動力が送られていない。と言う事は、動力をどこからか、引っ張んっ手来るしかなえな」
と、コナンが言うと、リールが出て来た。
2人共、壁に耳を当てて見ろ。何か聞こえないか?」
「ん?……! 水の音!」
「と言う事は、まずはどこからか水門が有るはずなんだけど……ん?この上か?」
と、とコナンは梯子をがると、一つは壊されているが、もう一つのハンドルは無事で、それを回すと水門が開いた。
「よっしゃ! 後はあそこやな」
と、平次は、ある穴の中へ入って行った。赤いボタンを押して中に入ると、ハンドルを回して、上の機械とを直結させた。
「後は、水やな」
彼はそこからすぐに出ると、コナンの元へ戻り、水車を作動させた。
凄まじい勢いで回っているのか、道がかなり揺れた。
「相当な量の水やな~」
「ああ。だけど、これなら、あそこの入り口を開けられるはずだ」
と、コナンと平次がノブを下にすると、それは、横の鍵が外れ、縦になると、扉ごと落ち、道が出て来て通れるようになり、そこには、梯子が有った。
「後はこん中やな」
「だな」
と、2人が入っていくと、アマテリアで見た、あのホログラムの装置が有った
「あいつのホログラムか。聞いてみよ」
と平次がボタンを押すと、
サーヴェドロが現れた。
「20年だぞアトラス! この孤独の20年間! 奴等は俺を縛り付け、ミストの書を目の前で焼き捨てたんだぞ! 奴等は俺から全てを奪い、更には、2人の幼い娘まで! ようやく、ナラヤンに帰り着いた俺が見た物は、想像絶する地獄だった」
これを聞いた2人は、サーヴェドロがどうして、こんな事をしたのか。ちょっと考える様になった。
彼には娘もいたのだが、その娘さえも、シーラスとアクナーに奪われてしまったのだと。
「……ここでこうしているだけでもしょうがない。俺達は、俺達に出来る事をしよう」
「俺等に出来る事?」
「レリーシャンの書を取り返すのさ。その為に、俺達は、ここに来たんだ」
「! そうやなあの爺さんには悪いけど、あれは、アトラスハンが作ったもんや。ここで引き返すわけには行かん!行くで工藤」
「おお!」
そして、2人が進みだして、しばらくしてから、道がなくなった。
「な? み、道が……ってびっくりした、斜めになっとた」
平次に続いてコナンも梯子を下りて来た。
そこにあったのは、かなり巨大な機械だった。
「でかいな~」
「その分俺達の責任も重大って事だ」
「そうやな。ほな、まずは、この機械をどうするか、ちゅう事やな」
そして、平次が機械を見ると、構造上は簡単そうなパズルだったが、ちょっとコナンでは届かなかった。
「あ~も~いつもの事ながら、なんでこんな目に遭うんだよ俺だけ!!」
と、怒るコナンに、平次が苦笑する。
「アハハ。リール、工藤に足場作ったってくれへんか?」
「やれやれ」
と、リールも呆れながらも、ちゃんとした足場を作り、コナンでも使える様にしてやった。
そして、2人は力を合わせて、パズルを解くと、機械が作動し始め、2人はそこを離れたが、途中で、日記が落ちているのに気づき、拾っておいた。
これで後残る問題は、明るい所に有った、あの機械だけだ。
そして、急いで外に出て、次の場所へ向かった。
だが、その道のりは結構長かった。
「ハア、ハア、ハア。ちょっと、走り過ぎてしもたわ」
「お、俺も……ゲホゲホゲホ」
「おいおい大丈夫かいな工藤」
「悪い……俺が子供って事忘れてて」
「ハハハ」
と、平次は苦笑しつつ、少し落ち着いてから、2人は大きな丸い物の裏側に来ると、そこには飛行船らしきものが有ったが。空気が抜けている。
「こいつに蒸気を送って、使えるようにするっちゅうんが、次のパズルか」
だが、コナンがバルブを回しても、何の反応もなく、何かないかと探していると、梯子を見つけた。
「あ、これだな。服部、これで上に行けそうだぞ」
「ああ、今行く」
と、コナンが昇り始める頃、平次も梯子を上がった。
そして、梯子を登りきると、また日記を見つけ、コナンが拾った。
「そして、その間、平次は新たな道を見つけていた。
それはなんと、パイプの上だった。
しかもかなりの高さが有り、その道しかなかった。しかも崖の中を時折、キツイ風が吹いてくる。そんな中を行かなければならないとなると、覚悟を決めなければならない。
と、そこへ、コナンがやって来た。
「どうした? 服部」
「な、なあ工藤……お前……高いとこ……平気か?」
「え?まあまあ平気だけど、それがどうかしたのか?」
「次の場所……このパイプの上通らなあかんらしいわ」
「え?」
と、コナンがパイプに近づいてみると、
「え~~~~~~!?」
と、思わず絶叫してしまい、その声は風に乗って、どこかへ運ばれて行った。
「と、とにかく進むしかないわ行くで!」
「お、おい服部待てよ!」
と、平次が渡り始めると、出来るだけ前にだけ精神を集中させ、下を見ない様にするが、どうして少しは見えてしまい、その時は目を閉じて進む。
「工藤。ちゃんと来てるか~?」
「な、なんとか~」
「それより、まだなのか~?」
「もうちょいや」
そして、2人は無事にパイプを無事わたり切り、ヘロヘロになった二人にリールはスポーツドリンクとタオルを渡した。
「ほら、これを飲め」
「ありがとう」
「おおきに」
一息ついた所で、2人は、蓋を見つけた。
「こん中か」
と、平次が扉を開けると、そこから少し行った所に下から光が見えた。
「あっこまでか。行くで工藤」
「ああ!」
そして、蓋を開けると、平次が先に入り、コナンは平次が受け止めると、そこには扉が有った。
「あれ?ここってもしかして」
「さっき開かんかった扉やな。まあこれで、帰りも少しは楽になるな」
「で?どうすれば、良いんだ?」
「まずは、ここの蒸気をどうにかして、あっちに送らんとあかん見たいやな。
リール。今回お前に悪いけど、ここで待っとってくれへんか?」
「それは構わないが、何故だ?」
「今回は、かなり暑いとこにいかなあかんみたいやからや。とりあえず、用が済んだら戻って来るさかい」
と言っていると、コナンが下から」
「あのマグマをどうにかしねえと開かねえぞ」
「あ、ああ今抜くわ。え~っとまずは、あのマグマを入れてるとこを……こうやな」
と赤いレバーを回すと、中の仕掛けが作動し、マグマは止まり、排出口からなくなっていった。
「よし、いまなら入れるぜ」
「あ、ちょっと待て。2人共、これを持って行け」
「ん?グローブ?」
「そいつは耐熱性に特化した物だ。今のお前達には、一番必要な物だ」
「ありがとな。ほなちょっと行って来るわ」
と言って、平次は梯子を下りた。
そして中を見ると、コナンが有る物に気付いた。
「ん? 服部。排出口の蓋を閉めてくれ」
「おお」
と平次がそこを閉めると、コナンはスマホで何かを撮った。
「よし、次はマグマをここに入れよう」
え~とマグマを入れるんやったら……!」
なるほどそう言う事かいな」
「ああ。後はそれが有るかどうか……」
とコナンが思っていると、案の定スイッチが出て来た。
「これだ!」
と、彼は、そのスイッチを回すと、上の方で、換気扇の回る様な音がした。
よし、後は、この排出口を開けたまま、マグマを流し込めば、蒸気を循環させられる」
と、コナンはそう言って作動させ、排出口を開けて、一旦上に戻ると、レバーを回した。
すると、排出口とマグマを入れる所が二つとも開いた状態で、扇風機らしき物がものすごいスピードで動き出した。
「任務完了やな」
「ああ。それじゃあ戻って確認してみようぜ」
「せやな。行くでリール」
そして、2人はドアの方から出て、また飛行船の方に行った。
すると、全ての口から蒸気が漏れている。
「後はこいつやなマークが付いとる。ちゅう事は」
「ああ。こいつをどうにかして、この線に合わせれば、OKだ。まずは……」
と、2人は話しながら、バルブを調整していき、しばらくすると、ついにラインにピッタリになった。
「よし! 後はこれで」
「飛行船が動けば……」
と、平次がバルブを開いて行くと、蒸気は飛行船に送られ、見事に動き出した。
「やったぜ服部!」
「お前もやったで工藤!」
お互いをたたえ合う2人に、リールも嬉しそうに見ていた。
「ほな、リールも来い」
と、平次が腕を出すと、リールは腕を駆け上がり、肩のに乗った。
そして、2人は、洞窟の入り口近くでエレベーターーを見つけた。
「こいつだな」
とまずはコナンが下りると、それは回りながら、降りて行き、そこにも日記が落ちていた。
「ここにも落ちてる」
「コナンはそれを拾って、丁寧に鞄に片付けた」
そして、次に平次が降りて来ると、2人は先へ急ぎ、一番端に有ったレバーを引くと、丸い扉が放射状に開き、線にそって出て来て来ると、少し押した所で停止した。
「ほな乗ろか」
と、平次が奥へ行き、手前にコナンが座ると、平次がレバーを前に引いて飛行船に揺られながら、割れ目を線に沿って進んで行く。
でも、そこから見るのは絶景だった。
そして、しばらく行くと、また飛行船が止まった。
「あれ? 止まりよった……ん? あそこになんかあんぞ」
「俺、ちょっと見て来るさかい、工藤はここにおれ」
と言って、平次がレバーを倒すと、飛行船はゆっくりと進んで行き、それと同時にとんでもない事が起きた。
なんと、出発点だった岩に亀裂が入り、浮き上がったのだ。それもかなりの高さまで。
「ウッソ~!」
「な、なんや!?あれ」
と、2人がびっくりしていると、リールはある仮設を立てた。
「もしかして、お前達は、確か、あそこの装置を作動させたな」
「あ、ああ……! そう言う事か」
平次は納得し、コナンもすぐに検討が付いた。
これは、要するに、巨大な磁石の様になっていて、電気が送られたため、NとSが、NとNになった為、反発しあって、浮いたのだ。
そして、コナンが戻って来て、平次がレバーを引くと飛行船は更に進んで行き、島に辿り着くと、接続書が入っていた物が倒れ、飛行船は着艦すると、電気が供給されているのを、2人は確認し、すぐさまレバーを下に引くと、さっきの扉と同様にな作りだった。
「これで最後だな」
「行くで」
と、2人がはいると、慌てて両側にしがみついた。
なんと、ここには、床がなかったのだ。
「お、おいなんで床がないんだよ!」
「いや、床は有るみたいやけど、下まで降りるしかないな」
と、2人はしがみつきならが、なんとか一番下まで降りると、バルブがあり、割れ目が付いている。
「しっかりつかまっとけよ!」
「ああ!」
「開けるで!!」
と、平次がハンドルを回すと、フタが開き、下には、いくつもの石が浮いており、そこに、シンボルマークが現れ、ついに2枚目を手に入れる事が出来た。
「よっしゃ! 2枚目ゲットや!」
「後は、ジェナーニンに帰るだけだけど……」
「お、工藤そこ触ってみ、一か所だけ、なんか違うやろ」
「あ、これか?」
と、コナンが触れると、そこにジェナーニンに帰る接続書が現れた。
そして、2人は接続し、ジェナーニンに戻った。
いよいよ残るはあと一つ。
はたして、どんな世界が待っているのだろうか?