二次創作小説(紙ほか)

(第20章 (エインガーヘイトレイド消滅。ダークネスクイー ( No.22 )
日時: 2022/05/08 16:29
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 この悲惨な光景に、皆はどうする事も出来ず、ただ見ているしかなかった。

エインガーヘイトレイドだけでも手間取ったというのに前魔王までが完全復活してしまい、更に地上は暗黒世界へ沈もうとしていたのだ。

そして、上にいたダークネスクイーンが合流した。
「ダークネスクイーン?」
「何をする気だ! もう良いだろ? お前達の勝ちじゃないか!?」
と出木杉が言うと、いきなり杖から出木杉めがけて黒い稲妻が落とされた。
「出木杉さん!」
「まだそいつを選ぶか! もう俺は容赦はしない!!」
と、今度はエインガーヘイトレイドが攻撃を放って来た。

その時、彼女に涙が浮かぶ。
「赦さない……どうして皆を傷つけるの? ……いつもいじめられてて、助けてくれなかったから? ……テストの点が悪くてわらったから? 何が暗黒の使者よ! こんな事赦さない!」
「フン! だからどうだというのだ? 勉強には強くて、こういう事には弱いお前に何ができる?」
「確かに。私はあなた達の様な、強い力は持てない。だから、のび太……いえ、エインガーヘイトレイド。あなたをそんなにしてしまったのは多分、半分は私が原因! だから、今こそ、さっきもらって虎の子の一発かも知れないけど、やってみたい魔法があるわ。祐也君。
勇気を持って。あなたの力と私の力。2つの力で怒りと憎しみを消し去るの!」

と、それを見ていた皆は立ち上がり、しずかが何をしようとしているのかわかった。
彼女は、エインガーヘイトレイドを、元の姿に戻すつもりでいるが、もう彼は戻らない。例え戻ったとしても完全に滅ぶ。記憶さえ失って、生きる事も困難になるだろうと思った。

そして、皆はしずかの後ろで待機する。
「フン! 俺が相手みたいだね~ンじゃ、ちょっと離れてやるか」
「私もどうやら、あのネコ型ロボットが闘い易い位置に移動してあげる。
「では、私は真ん中で待つとしよう。前魔王だけなら、なんとかなると考えた。

そして、しずかは祐也の手を握り、エインガーヘイトレイドの前に立った。
だが、もう決めていた。
もう彼女でも容赦はしない。完全に消し去るつもりでいた。
「さあて、宴の時間の始まりだ! まずは僕から行かせてもらおう。消えろ! デストロイストーム!!」
と、彼は放つが、全然効いていないばかりか、どういうわけか、自分の闇の力が彼女に負けているような感じだった。
「どうなっている。貴様はただの人間。僕は選ばれてこの姿になった。なのに、なのに俺がお前に負ける!?」
「それはあなたが、あなたの心に負けているからよ!」
「何!?」
「あなたはこの子を捨てた。それは本当は一番大事な感情の優しさだった。それだけ彼のとりえ。キー坊の事、覚えてる?」
「キー坊だと? 知らぬぞ!?なんだそれは」
しずかは悲しくなった。やっぱりこの人は、完全に消すしかないと思った。試しにやっては見た。彼の記憶が残っているかどうかを。

だが、彼の心は既に真っ黒に染まっているのが、しずかからでも見えており、唯一の光である部分は額に小さく残っており、それが消えようとしていた。もう時間がない! それを悟ったしずかは、祐也を抱いた。
「しずかお姉ちゃん」
「祐也君。あなたの力を貸して。あなたは彼から生まれた者なら、きっとできるはずあいつの額の部分に、かすかに光があるの。あれを取り出して。黒い部分は全部消すけれど、光りだけはあなたと共に残したいの」
「お姉ちゃん……うん!」
すると、祐也が光り出した。
「大丈夫! ここは現実だけの世界じゃなくて幻想の世界。望めば、何でも思い通りになる世界! だから僕も、もう逃げない!」
「そうよ! 私も逃げない!」
しずかと祐也は覚悟を決め、手を上げて光を出した。
「何!? 何をする気だ?」
「シャイニングダークネスデリートー!!」
と、彼女が唱えた時、凄まじい光が彼めがけて発射され、彼は慌てバリアを結成するが遅く、そこへ祐也が飛んできて、額の光の部分を取り込んだ。
「うわ! ギャアアアアアアア!!!」
と、彼は断末魔と共に消滅した。

だがこれは逆にのび太を殺した事にもなるのだ。
「のび太さん。ごめんなさい。私、私……」
と言っている所へ、出木杉がやって来た。
「出木杉さん! 私、私……のび太さんを、のび太さんを……」
「殺してなんかいないよ。ここにいるじゃないか。彼は祐也君として、生まれ変わったんだよ」
「え? で、でも確か分身体だから……と言っていると、なにかの光が、彼の体に入っていく。
「何? これ」
と、不思議がっていると、アミラルは、有る事を思い出した。
例え分身体でも消える事なく、新たな実態を取り戻し、生きる事が出来る1つ奇跡が有った事に
「まさかあの2人が、あの伝説をやってのけるとはな~」
と言っていると、皆が大変な事になっていた。
ドラえもんズは、ダークネスクイーンを滅ぼそうとするが、すぐそばでその光は消える。

そして、大魔王の方も苦戦を強いられていた。
「おやおや今回の戦士達はどうした? 私を倒すんじゃなかったのか? ハハハハハハハハ。その程度のパワーで、私に勝てると思うな~~~!!!」
と、凄まじいパワーで皆をぶっ飛ばす

それを見たしずかは、頭の中で、何かがキレル音がした
「……出木杉さん。祐也君をお願い。私は皆を救いたい! こんなにたくさんの人が一生懸命になっているのに、傍観なんかできない!!」
と思ったその時、長老が、
「娘よ! これを受け取れ!」
と言って、長老が投げてよこしたのは、光る宝石だった。
そして、それがしずかの手に渡るとキラキラと光始めた。
「今じゃ! そいつをあの女にぶつけてやれ~!!」
「ウルサイ!」
「うお~!」
「おじいちゃん!」
「長老様!!」
「しまった!」
と、皆が行こうとするのを、2人が邪魔をする。

それを見たしずかは本気モードになったのか、体中のエネルギーが宝石に集まるのが見えた。
「宝石に眠りし力よ。今こそその力を解き放て! わが命ずるは、源しずかの名の元に!」
と言うと、宝石はそれにこたえる様に光輝き、そこへダークネスクイーンが邪魔に入る。
「甘いね~! そんなちっちゃな力だけで何ができるというの!?」
「たとえちっちゃな力でも、それが力を合わせれば、あなたを倒せる!」
「フン! 嫌いね~アンタ見たいなきれいごという子はねえ!」
と、彼女は更にしずかを攻撃しまくる

やはり、ただの子供では、本当の力を出す事が出来ないのだ。

と、その時祐也が、しずかの宝石を持ち、ダークネスクイーンに向けた。
「僕は元々エインガーヘイトレイドから生まれた物。ならば、この力が出せる。しずかお姉ちゃん。ぼくが 力を貸してあげる!一緒に、あの子を、元に戻そうよ」
「ええ。あんなアニメみたいな事は出来なくても、それに近い力が有れば、出来るかもしれない」
「フフフフフそうかしら? アンタの力じゃ、本当の力を発動しないよ! 本当の力ってのはねえ……こうやるんだよ!」
と、ダークネスクイーンがしずかを追いかけまわし、祐也も何とかしようと思うが、中々うまく行かない。でも、しずかの怒りで、なんとかエインガーヘイトレイドを倒せたが、まだこのダークネスクイーンと、魔王が残っている。
と、その時、
「しずかちゃ~ん!」
「ドラちゃん!」
「見てたよ」
「かっこよかったじゃねえか」
「それよりお願い。この宝石を発動したいんだけど、その方法が分からないの」
と、彼女が困っていると、キッドがだったらこうするまでだ。ぶっつけ本番だが、俺達の友情伝説で、その宝石の目、覚まさせてやるよ!」
と、皆が宝石に力を送ると、ついに発動した。

「動いたわ!」
「よし、僕達も行こう」
「ダークネスクイーン! もうあなたの野望は効かないわ。もう、あなたの旦那さん……いえ。生み出した者はいない! もうこんな事はやめなさい! もうあなたが、悪さをする必要はないはずよ!」
「く~~~~~~よくもよくも、よくも~~~~~~~~!!!!」
と、彼女が叫ぶと、凄まじい黒い風が吹き荒れ、皆は飛ばされそうになっていた。

そして、それはやがて、ダークネスクイーンの新たな技を生み出す事になってしまった。

それは、
「ダークネストルネード!!!」
と、彼女の本気の実力で、全員をぶっ飛ばし、しずかに対して攻撃を加える。

そこへ出木杉が来た。
「待ってよ。酷いじゃないか! 女の子を攻撃するなんて!!」
と彼は言うが、彼女は、
「殺し合いに、男も女も子供も関係ない!!」
と、またあの技を出して、今度は出木杉尾もぶっ飛ばす!!」
すると、今度はドラえもんが魔法事典に有る事を書き、ダークネスクイーンの前に来てその言葉を使う」
「やめろ!」
と言うと、彼女は一応攻撃はやめるが、暗黒のパワーを吸収し続けた。
「もうよせ! 何が君をそこま駆り立てるんだ。その魔王だって、1度封印された身なのに、なんで戦う必要が有るんだ!!」
「彼の思いを受け継いでいるからよ。彼はホントに1人ボッチだった。本当の友達など存在しなかった。その思いを私は受け継いだ。
友といる者は許さない! 皆壊してやる―――――――!!!」
と、さっき以上にパワーが上がっている。
「お、おかしい。さっきよりパワーが上がっている。なにが彼女をここまでさせたんだ?」
そして、そうこうしている内にも彼女の憎しみやマイナスの心のパワーが上がっていく。これは魔王でも想定外だった。