二次創作小説(紙ほか)

(第7章 ドラゴン孵化で、ディアッカがお母さんに? ( No.10 )
日時: 2022/06/06 19:42
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 そして、ご飯を片付けに3人が外に出ると、レイは、シンに耳打ちした。
「シン。気を付けろ。あの部屋には、あの卵以外に何かいる」
「え?」
「実は食べている最中に羽を偶然見つけたんだ」
「羽? 鳥でも居るのかな?」
「いや、違う。何か得たいのしれない物を感じる。もう少し、あそこを調査したい」
と、レイの目は真剣だった。
「レイ?」
「……」
そして、レイはその事を議長に報告した。
「なるほど、それは興味深い事だ。なら、どうだろう? 君のフェイス権限で調べるというのは」
「しかし、あの2人はこちらを警戒しています。おそらくあそこには、卵以外の何かの生物がいると言って他言ではないでしょう」
「分かった。そう言えば、先ほど、卵のデータを送ってもらった所だ。
もうすぐ生まれそうな感じだとね」
「では、シンとルナマリアに立ち会わせましょう。俺だと警戒されるので」
「分かった。頼む」

そして、それから3日後
卵が黄緑色になり、動き出したのだ。
「動き出した!」
「やっと会えるな。さ、出てきなよ。待ってるぜ」
と、その時、シンとルナマリアが入って来た。

まさにその時、ガラスがバラバラに崩れた。

と、その時、状態が常態なだけに、仕方なくルミナはサイコキネシスを使い、ガラスを速やかに回収するが、その間2人の顔を黒いボックスの様な物で、見えなくし、卵が割れ始めると、ようやく外れた。
「な、なんだ!? 今の」
「普通じゃないわ! 私もなったもの。やっぱりここ、何かいるでしょ? 絶対! 普通じゃこんな事起こりません!」
と、ルナマリアに接近され、仕方なく彼女だけに、
「後で説明するけど、シンとレイには秘密と言っておいた」
やがて、卵がわれはじめ、足と尻尾が出て来た。
しかもかなり長い。
「なか、怪獣映画みたいなのが出てくんじゃないだろうな~」
と、シンは内心ドキハラだった。
そして、ついに卵が全て割れ、中の生物が出てきて、
「ピギャアアアアア」
と、産声を上げた。
しかも相当な音で、計器類を全部壊した。

そして、出て来たのは、確かにシンが予想した通りの生物だった。
手足に爪が有り、頭には小さな角が生えており、顔は西洋のドラゴンその物で、翼はそれほど大きくはないが、大きくなれば、空を飛べる大きさになるのではと考えられていた。そして尻尾の先端にとげが有った。
「クオー! クオ~~」
と、ディアッカに甘えて来る。
「アハハ。どうしたんだよ? 甘えっこだなお前は」
「ク~~」
「ホントにね~」
と、ルナマリアが触ろとすると、口をこちらに向け、ゆっくりと開き、そこにはギザギザの歯が並び、中には犬歯が凄く長くなっていた。
「うわ!」
と、ルナマリアが手を引っ込めると、ようやくディアッカの方を向いた。
「うわ~すごいな」
「ま、まさか、エサは人間とか言わないでしょうね?」
と、シンが聞くと、
「スパーン!」
と、イザークのハリセンが飛んだ。
「ンなわけあるか!? バカ者!」
「じゃ、何を食べるんですか? こいつ」
「えっと、資料によると、雑食だが、適応力が高いだとさ」
「これ食うかな?」
と、ディアッカがホットドックを出すと、それを丸ごとかぶりついた。
「おいしいか?」
「グアー」
「あ、ハハ。こりゃ成長が楽しみだな」
「お願いしますから、人間を餌にしないで下さいよ」
「しねえっての!」

と、そこへ、議長がやって来た。
「ほ~ついに生まれたか」
と、皆が敬礼すると、デュランダルがどうも嫌いなのか、
「グルルルル」
と、警戒して目が赤くなる。
「怖くないよ。大丈夫」
「身体測定は?」
「あ、こちらに」
と、イザークが提出すると、
「ほ~。なかなかだな~生まれた時点でこの大きさとなると、かなり時間が必要だ。君には、生物の教育を頼みたい」
「合点承知ですよ。議長」
「ハハハ。これは楽しみだな」
「自分もです」
こうして、ディアッカの愛情と、イザークの教育をうけて、クーとなずけられてそれは、あっという間にどんどん大きくなっていく。

そして、そんな様子を、天界にいたピッコロが様子を見ていた。
「あの2人なら大丈夫そうだが、今ルミナを行かせるのは危険だな。ルミナ、聞こえるか?」
と言うが、彼女は食事の真っ最中だった。
「ニャン? 食事中に何ニャ?
「暫くはベジータと一緒にいろ。あのドラゴンは、かなりでかい。お前は、ベジータの修行の相手でもしていろ」
「え?」
と、ルミナが言うと、近くにいたベジータが、文句を言う。
「おいピッコロ。それはどういうわけだ?」
「いずれ分かる。今デンデが調べてくれている。結果が出次第、俺達が動く可能性が高い。一応孫には俺から言っておいた」
「分かった」

一方その頃、クーは見る間に大きくなり、今日から水に慣らす訓練が始まった。
ディアッカがダイバースーツになり、先に入って水温を確かめると、丁度良い。
「よし、問題なしっと。クー。気持ち良いぞ~~~と、ディアッカが言うと、クーは思い切って水の中に入った。そして、ディアッカがクーを更に奥へと連れて行くと、やはり肺呼吸なのか、水から顔を出して、息をする。
「そして、段々慣れて来たのか、翼を使って、泳げるようになっていた。
そして、ディアッカの後に続いて、クーも上がってくると、体を振るって水気を飛ばした。
「素晴らしい。ここまで大きくなるとは。礼を言うぞ。ディアッカ・エルスマン」
「ありがとうございます」
と言うと、遠くでイザークが面白くなさげにしていた。
今回のドラゴンの育成には、確かに協力したのだが、クーはまだイザークが怖いのか、全然寄り付いて来なく、それがちょっぴり寂しくもあった。
「なんであいつばっかり! 俺だって色々と協力したのに!!」
と言っていると、、それに気付いたクーがやって来た。
どうやら、イザークの声が聞こえたようだ。
「ク~?」
「な、なんだ?」
「寂しいのか? って言いたいんだよ。な~?」
「クークー」
と言っていると、彼は、
「べ、別にお、俺はただちょっと手伝っただけで、殆どはディアッカが見ていたから、仕方ないと言えばそうだが……」
と言っていると、兵士が数人入ってきて、彼に耳打ちした。
「ジブリールの居場所が?」
「確定事項です。それからこんな写真が」
「ん? これは、あの時の少年達。そうか。我々にあの子を犯人だとさせておき、自分達はその隙にオーブへ逃がしていたという事か……なんて卑劣な……」
これを聞いた議長も、
「オーブ政府へ、ジブリールと少年達の即時引き渡しを要請しろ! それと、これは出来れば使いたくなかったが、仕方ない。日本政府に、ドラえもんがこの時代に帰って来られないようにしておくようにと」
「了解!」
と、兵士が出て行って暫くした後、しずかから、ドラえもんの好きな物をルナマリアが聞き、すぐに手配した。
そして、日本や世界から、どら焼きはドラえもんを呼ぶ不気味な食べ物だ! この世に有ってはいけない物とされ、警察がどら焼きの商人たちを次々と逮捕していき、猫達を大量に捕まえると、速攻で殺処分され、ネズミを大量に放ち、しずかが描いたドラえもんポスターが貼りだされてしまい、日本にいた外国人は、日本人を嫌いだし、日本の伝統的食べ物は、1つ残らず、対象になり、ザフトを追い出せという市民からの声がカーペンタリア基地に送られて来た。
「どら焼き悪くない!」
「私のミーちゃん返して!!」
「一家共倒れさせる気か!?」
「ザフトは血も涙もないのか!?」
等の抗議文が殆どで、日本政府はこれを受け、すぐに対処するのだが時すでに遅く、町中から人の声が消えた。
今では地球軍の兵士が町を歩き、猫を見つけては射殺していき、本当に、ドラえもんを帰らせない為の処置にしては、かなりやりすぎな物が有り、のび太の家は既になくなって売地になっていた。

だがこれを受けた地球軍の上層部は、町の人達に演説し、ブルーコスモスのメンバーを増やしていく、良い機会になると考えて出し、ジャイアンとスネ夫にも、
「ザフトと地球軍のどっちが酷い?」
言うと2人は声をそろえ、
「もちろんザフト!」
と答えた。

そして、彼等は今日、宇宙へ出る事になっており、既にセイラン家の中にいた。
そして、アークエンジェル(AA)には、その情報が入っていた。
「なんだって、あの2人もセイラン家に? キサカ! それは確かなのか?」
「確定情報だ。既にオノゴロ島沖合にザフト軍が展開中だ」
「そんな……」
と。カガリがうなだれていると、ミリアリア・ハウが、オーブ政府からの回答の発信を告げた。
「オーブ政府の回答発信されました。モニターに出します!」
と、そこにいたのは、かつて、カガリと結婚しようとした、ユウナ・ロマ・セイランが映った。
「オーブ政府を代表し、通告に対し、回答する。要求している者達は、我が国内に存在していない。よって直ちに軍の撤収を要求する」
と言って終わってしまい、これにはカガリも怒った。
「そんな……そんな事が、この状況下の中、彼等に届くと思っているのか!」

そして、その回答文は基地にも届いていた。
「ヤレヤレ、しょうがない国だ。こんな茶番を許しているわけにはいかん。ロード・ジブリール、及び、骨川スネ夫、並びに剛田武をオーブから引きずり出せ!」

ついに闘いが始まろうとしていたが、悟空達は界王神から別の命を受け、オーブに突入するタイミングを計っていた。
下手に飛び出せば、オーブの援軍と思われる可能性が有ったからだ。