二次創作小説(紙ほか)

(第10章 ドラえもん出現! 失いし心を取り戻せ!) ( No.13 )
日時: 2022/06/06 20:23
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 その頃、スネ夫とジャイアンは、兵士に発見されることなく、夜になっていた。
「ど、どうなってるの!? なんで誰も来てくれないの!? パパ~ママ~!!」
「ドカ!」
「痛て! なにすんだよ!!」
「全部お前のせいじゃねえか! こうなったのもぜ~んぶお前のせいなんだ!! どうやって詫びるつもりだ! またいつもみたいに、金で解決するつもりかよ!」
「だ、だって僕はただ、ジブリールさんを月に上げる為に、ザフトの方をのび太に注意を向けておいてその隙にオーブに……」
と、言った時、2人の前にどこでもドアが開き、中から怒りに我を忘れたドラえもんが現れた。
「お前達のせいか! お前達のせいだ! 僕が戦争のA級戦犯だって!? ふざけるな!! 全部のび太君に罪を擦り付けて、自分はジブリールと美味しい思いをしてただけだ! それが証拠にこれを見ろ!」
と、ドラえもんが映し出したのは、現在の町の状況だった。

そこには、シャッターが閉まっており、1枚の紙が貼られていた。
ドラえもんはそこをアップにすると、ドラえもんが来る可能性がある為、自体が終息するまで閉店します。
と、書かれており
更には、
「ドラえもんを呼び寄せないように、ハムスタ―を飼いましょう!」
というペットショップの貼り紙が有り、もう街中はメチャクチャになり、猫が消えていた。
しかもあちこちの壁に、猫はドラえもんを呼ぶので注意!という貼り紙が何枚も張られていた。
「どういう事だこれは!? お前達の仕業だな!! 白状しろ!」
「わわわかった。ぜ、全部話すから、こ、この怪我を……」
「嘘つけ! スネ夫の言葉は、もう信じてやるもんか! ジャイアンも信じない!!」
と言っていると、界王神が来た。
「全く。子供で大金持ちだと、ロクな事にはならんの~」
「ご先祖様。ここは良いですか? 私は、あのハムスターを捜して来ます」
「こいつを持っていけ。カゴの代わりじゃ」
「ありがとうございます」
と、界王神は目を閉じ、ジブリールを捜すと、そこには、壁の隙間に入り、猫から逃げているジブリールを見つけた。
「いた。よし……ムン!」
と、ジブリールをこちらへ引き寄せると、箱の中にジブリールを捕まえた。

一方のドラえもんは、コエカタマリンで、思い切り2人に対して喚き倒し、2人は逃げようとするが、コエカタマリンが追いかけて来る。

それを見ていた老界王神は、
「もうその位で良いじゃろ?」
「フンギャー!!」
と、最大級のパワーでやるが、老界王神の方が、上だった。
なんと彼は、それを片手で止め、ポイっと投げ返し、ドラえもんの口にどら焼きを一個放りこんだ。
「アムアムアム……! こ、これは!」
「そ、どら焼きじゃ。声の方は、さっきの力で出しきったようじゃな。さて、ジブリールも捕まえた事じゃし、本部に行くかのう」
と、2人が出て行こうとした時、
「ちょ、ちょっと待てよ! なんで無視すんだ! 俺は被害者なんだぞ!!」
「そ、そうだそうだ! 僕だって!!」
「お前は犯罪者だろうが!」
「違うよ!」
「嘘つけ! 俺までこんな目に遭わせといて!! 家が店やってんの知ってんだろ! お前のせいで!! 店がダメになったらどうすんだよ!?」
「そ、そんなのお、お金さえあれば……」
「バキ!」
「痛て! 何すんだよ!?」
「なんでもかんでも金で解決出来るって思うな! 店ってのは、信用性が大事なんだよ! それを金1つで解決できると思ってんのかよ! お前は!!」
と、争っていると、老界王神と、現界王神は、
「どうします? この2人」
「う~ん。まあ、この騒動の元はこやつ等じゃからの~。キチンと反省させんといかん」
「悟空さん達に連絡しましょうか?」
「イヤ、こいつ等は、人間性が欠けておる。それをキッチリしてやらんと、またすぐ事件を起こす可能性がある」
「わかりました。少々乱暴ですが」
と、いきなり2人の口をふさぐと、界王神は、2人に触れて悟空達の所に行った。

現在彼等は、国防本部にいた。

あのドラゴンの事を聞き、更には救助されていたディアッカから、クーを保護してほしいと頼まれ、ピッコロが、無人島を1つ借りに来たのだ。

その結果、無事にクーは島に上陸し、早速悟空達がコッソリ用意した果物を食べていた。
その様子をAAのベッドの上で見ていたディアッカは、安心して眠り、その様子を確認した、元カノである、ミリアリア・ハウは、席を外した。

そんな時、界王神達が、国防本部にドラえもんにジャイアンとスネ夫を連れて来ると、カガリ達は、すぐさま2人を拘束し、ドラえもんを見ると、
「お、お前はA級戦犯の!」
「どうしてここに!?」
「お前、色々な道具を持っていて、ジブリールを! お前達がいるから、戦争が……」
「コエカタマリン! ワー――――!!!!!!」
「うわ!」
と、オーブ兵が言葉の固まりを攻撃するが、それは固くて壊れず、ドラえもんは、どんどん攻撃していく。

その騒ぎを聞いて、皆がやって来ると、ドラえもんを見た。
もう、彼は人間全てが許せなくなっていたのだ。
「空気大砲! ドカン! ドカン! ドカン! ドカン!」
と、空気大砲で、あちこち壊して行く。
するとそこへ、カガリ、ラクス、キラがやって来た。
「あれが、この戦いのA級戦犯にされているドラえもんか?」
「なんとか落ち着いて下さらないと、会話が出来ませんわ」
「とにかく、彼を止めないと」
と、キラは前に出て言う。
「ドラえもん。頼む。落ち着いてくれ! まずは話しをさせてくれ。何をそんなに怒っているんだ? こんな事をしても、何もかわらない! それどころか、君の事がもっと悪く思われてしまうだけだ。頼む! 落ち着いてくれ!」
と、キラは必死に訴え、ラクスも、
「ドラえもんさん。一体何が有ったのですか? まずは会話をしましょう。それでなければ、何も始まりません。お願いです。信じて下さい」
というラクスとキラを見たドラえもんはまたしてもポケットから、悟りヘルメットを取り出し、一気に被ると、皆の思っている事を、聞いた、相変わらず、オーブ兵は、まだ危険だなんだと言うが、ラクスとキラは、本当に会話を望んでいた。
そして、後から来たカガリも会話を望んでいた。
「会話会話って、僕の話しなんて、聞いてくれないくせに! 何が会話だ。お前等絶対信じない!」
「ボクはあの2人のせいで、町中から追い回され、友達としていた猫がの殆どが殺され! 一体どうなってるのか、コッチが聞きたいぐらいだ!」
「頼むドラえもん。私達は、君と話をしたい。一体何が有ったんだ。ザフト側からは、未来の秘密兵器を持っていて、凄く狂暴だというじゃないか。でも私はそうは思えない。一体何があったのかを教えて欲しい」
と、カガリの言葉に老界王神は、あの2人を連れて来た。
「コヤツ等なんじゃよ。今回の戦争で、ジブリールを匿ったのは」
「なんだって!?」
「ザフトにドラえもんの道具を見せたのも、のび太をザフトに捕まえさせたのも、丁度のび太が良い隠れ蓑になると思ったんじゃろうの~全く困った奴等じゃ」
「それじゃあ、しずかさんは、あの子も確か、のび太と交友が有ったからって言う理由でザフトに連行されたって聞いたんですけど」
というメイリンに、現界王神が答えた
「恐らくそれは、彼等の計算外ですね」
「そうじゃろ?」
「だ、だって確かに……しずかちゃんは、ちょっと事情聴取されるだけで、すぐに帰ると思ったんだもん。で、しずかちゃんは?」
「彼女は家も焼かれ、両親ともお亡くなりに」
「えええええええ!? そ、そんな!! おかしいよ絶対! ねえねえしずかちゃんだけ助ける事って出来ないの? さっきの瞬間移動のようにパッてさ。ねえ、お金なら……」
「バキ!」
と、ジャイアンの拳が飛んだ。
「痛て! 何すんだよ!?」
「うるせえ!! いい加減にしやがれ!! 金だけでなんでも思い通りになると思いやがって!」
と、ジャイアンは傷む体で更に攻撃しようとする。
「こら動くな! 今治療中だぞ」
と言われ、やっと大人しくなるが、2人は牢獄に入れられた。
「な! ちょっとどういう事だよ!? なんで僕達だけがここなんだ!?」
「自分の頭で考えろ! フン!」
とドラえもんも出て行ってしまい、完全に信用を無くしてしまった。
一方、いきなり正体をバラされたミーアの方は、基地の中を逃げ回り、偶然近くに有ったボートで逃げ出した。
だが、彼女はド素人で、何所をどうすれば良いのかが分からず、それをすぐにグーンが追う。
ミーアは必死にそこから逃げようとしていた。
「アスラン……アスラン……助けて! アスラーン!!」
と、彼女が必死に彼の声を呼ぶと、寝ていたはずのアスランの声が届いた。
「! ミーア?」
現在は医務室にいる彼だが、また無茶をしてしまい、逆戻りになってしまった。
それを、一緒に逃げてきた、メイリン・ホークが側にいてくれた。
そんな時悟空が、
「しょうがねえな~。ほれ!」
と、仙豆を投げてよこした。
「これは?」
「すぐ元気になっぞ」
「……」
アスランがそれを食べると、本当に傷が全部治り、動けるようになった。
「これは……」
「ヒヒーン。な? なんともねえだろ?」
「どこでこれを?」
「ヒヒーン。ちょっとな~」
と言っている頃、ドラえもんは、お手製のどら焼きを食べさせて貰い、悟りヘルメットで悪い人じゃないと、ようやくわかってくれた。
「話してくれ。君は一体どうしてあんな目に?」
カガリの言葉に、ドラえもんは、心を取り戻し、話し始めた。あの時、何が有ったのかを……