二次創作小説(紙ほか)

(第12章 のび太が別の名へ、植え付けられた邪念樹) ( No.15 )
日時: 2022/06/07 19:47
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 カガリがジーっと見ていると、ジブリールは、偶然滑車に目が行ってしまい、それをついつい回してしまう。
「な! ば、バカな!! 私は人間なんだぞ!! なんでこんな……」
と、必死にジブリールはあらがうが、本能的に回してしまう。

その姿にカガリは和んでしまった。

そして、どの位の時間そうしていただろうか?
ジブリールはようやく我に返ると、そこにいるカガリに気付いた。
「ハッ!」
「お前本当にジブリールなのか?」
「何度も言わせるな! 私はロードジブリールだ!!」
「じゃあ、なんでそんな姿になったんだ?」
「のび太とか言う奴が、黒い鎧で私を襲った。スネ夫とジャイアンに大ケガをさせ、本来なら、私も殺すつもりだったらしいが、プレゼントをくれたという事でなんとか助かった。だがこうなった代償は大きいから、これで勘弁してやると言ったんだ」
その話を聞いて、カガリは再度メッセージとして、ハムスターになったジブリールの事を言おうとしたが、ピッコロに、
「あいつには何を言っても無駄だ」
と言って却下され、それより、ミーアの様子がおかしいと聞き、駆けつけてみると、アスランが心配そうにしていた。
「アスラン。何が有ったんだ?」
「分からない。急に苦しみ出して……」
「ウ……ウウ……アス……ラン……ウ!……ク……ウウ……む、胸が……握られ……アウ……」
と、苦しむ彼女を見ると、老界王神が言った。
「どうやらアヤツ、つまり、あののび太とかいう小僧がコヤツに呪いをかけたんじゃな」
と言う。
「呪い?」
「確証はないが、心臓部にジワジワ効くようにしたんじゃろう。今までの憎しみも込めての」
「ミーアに呪いをかけたという事か?」
「う~ん。こやつが話せるようになれば良いんじゃが、仙豆では呪いは解けん。呪いは本人を倒さなければ、意味がないしの~」
「それじゃミーアは……」
「とにかく、さっき検査したから、結果待ちじゃの」
「ウ、ウウ」
と、彼女が苦しんでいるのを、彼等は見ていた。
だが、彼等は忙しかった。

そう。ある物を植え付ける為に。
そして、その時、のび太は言った。
「ここにですか?」
「そうだ。この場所が一番最高だ。さあ、のび太よ……」
「あの、その名前、もうなしにしませんか? 嫌いです」
「そうか……ではお主が希望する名は?」
「アレクサンダーではどうでしょうか?」
と、彼が言うと、その者は、
「フム。良いだろう。では、お前に特別な力をプレゼントしよう」
「特別な力? ですか?」
「そうだ。幻想生物やドラゴンなどを、お前が考え出した物を、皆現実の物にする事が出来る」
「素晴らしい能力です。ありがとうございます」
「当然の事だ。君から発するヘイトレド(憎しみ)の力で、私は復活出来たような物なのだからな」
と、話している所へ、使いに放っておいたカラスが帰って来た。
「早かったな……フン。まだザフトや他の連中は気づいていないが、神クラスの者は徐々に気付き始めた。急いだほうが良いかもしれぬ」
「あそこはどうですか?」
「フム。ここか。良かろう。種を」
「はい!」
とのび太からアレクサンダーになった彼は、その種を紫色のオーラで包み、種を下ろすと、それは地面の中へ入っていった。

そして、それの成長のスピードは早く、あっという間に地上に出て来ると、空に穴が開き、そこからさらに成長していく
植えてから30分も立たないうちに、もう芽を出したのだ。
「スゴイ!」
「すごいのはお前の力だ。あの種は、それを植え付ける者のパワーによって、成長速度が変わる。つまり、お前の人間への憎しみがそれ程すさまじいという事になる。違うか?」
「いえ! 人間なんてキライです。ナチュラルもコーディネイターもどっちも大っ嫌いです!! あんな奴等なんて滅びてしまえばいいんだ。そして、その代わりに、幻想の生物達が、自由に生きれる場所を作る。それが僕の夢だ。そしてこの邪念樹はそれを叶えてくれる。さて、僕にはやらなければならない事が有ります」
「ほほ~。何かな?」
「保健所と言う所に連れていかれた、動物達を助けるんです! 人間によって勝手に捨てられて、それを拾ったら悪者にされて、ちょっと動物に興味を持つだけでも悪者だの成績だの宿題だの!!! 憎い! 憎い!! 憎い!!!にく―――――――――い!!!!」
と叫んだ途端。
凄まじい負のパワーが全開になり、邪念樹がドンドン成長する。
その者は咄嗟にマントで顔を覆うが、驚いていた。

まさかここまで人間に対する憎しみが強いとは思わなかったのだ。
一方そのパワーのせいか地震が起き、各地で甚大な被害が出た。

もちろんオーブでも。

震度6強の揺れが有ると、水が一気に引いて行く。
それが何か知ったカガリは、
「! キサカ! すぐに全島民をシェルターへ! これは津波の前兆だ! 波が来る前に、島の人達を守るんだ! 急げ!」
「はい!」

そして、カガリの予感は的中した。

それから間もなくして、大津波が襲って来た。
「予想以上に大きい!」
その波を見た悟空とベジータの動きは早かった。
当然悟飯、悟天、トランクスもいる。

全員が最大パワーを出すと、大津波に向かって、その力をぶつけると、波が割れた。
「チィ! 割れただけか」
「バリアでなんとかするしかねえ!」
こんな所で諦める彼等ではなく、全員でバリアを張り波を全部押し戻した。

そして、これ見たルミナの体が水色になり翼から冷凍光線を撃つと、波は全部見事にカチンカチンに凍った。
「え?」
「な!?」
「ええ!?」
「う、うっそ~」
「わ~すご~い!」
と、皆がびっくりする中で、悟天だけが平常心だった。

まさか猫一匹がこれほどのパワーを持っているとは思わなかったのだ。
しかもその氷は、かなり固い。

だがその影響でルミナは落下しようとしたところをベジータがキャッチした。
「こいつ、こんな力まで有ったんか」
「俺も見るのは初めてだ」
「同じく」
「というかこれ、ルミナの力だけにしては大きすぎませんか?
「凄いね~修行でこうなったのかな~?」
「悟天は天然すぎ!」
と、全員が突っ込むが、悟天は?マークだけだった。

そして、これを見た界王神は、
「……もしやこやつは……」
と、しばらくすると、ようやく氷は全て溶けて、普通の波に戻った。
そして、ルミナの方は、たんなる疲れからくるものなので、しばらく休ませる事にした。

だが、この事を知っているのは、AAの全員と軍本部の者だけではなく、よりにもよってあの3人にまで知られたのだが、誰も気付いていなかった。

現在ジブリールの事を知っているのは、AAのごくわずかな人間と、カガリだけと思っていた。

そして、小舟でオーブへ上陸した、シン、レイ、ルナマリアの3人は、まずは、ジブリールを捜す事にしたのだが、上陸そうそう先に潜り込んでいたザフト兵から、思いもよらぬ事を聞いた。
なんと、ジブリールがハムスターの姿になってしまったと言うのだ。

もちろん、カガリがそのジブリールの入った籠を持って、AAに入る所を、記録していた。
しかもその間のジブリールとの会話も入っている。
もう、これはどうしようもない事実だった。
こうなっては、手が出せない。

レイはその事を議長に相談した。
「では、ジブリールはハムスターに?」
「はい。映像記録も残っていました。それから、AAにドラえもんがいます」
「あのA級戦犯で、今大戦で一番危険視されていると聞いているが、会うのは無理か?」
「奴もこちらを警戒しています流石に派手には動けません」
「やれやれ。せっかく調査を依頼しておきながら、無駄足になってしまったな。一度戻ってくれ」
と、結局何もわからぬまま、3人はカーペンタリアに戻った。

そして、シンとルナマリアは食事をするのだが、明らかにシンはほぼやけ食いだった。
「シンったらもう。何も無かったんなら良いじゃない」
「良くない! あっちにドラえもんがいるんだ。何を仕掛けて来るか分からない。あいつは本当に危険なんだぞ!」
「証拠もないのに?」
「ルナだって見ただろ? あいつに送られて来たクリスマスプレゼント! 普通の子供があんなに持って喜ぶか!?」
「う~ん。それも1つあるけど……」
と、2人が言い合っている所へ、レイが入って来て、有る資料を見せた。
「なに? これ」
「日本政府に要請して、彼のデータを集めてもらった。
「あの子のデータを? なんで?」
とルナマリアが言うと、彼は簡単に説明し、それを聞いたシンの怒りは増々大きくなった。
「……相当な落ちこぼれだったって事か」
「ああ。お前も見ただろ? 議長の演説に対しての彼の態度を」
「あれは普通じゃない。障害者だ!」
「だが、それでは本当の障害児に申し訳ない」
と、レイが言った。

その頃、悟空達に界王様から通信が入った。
「界王様! どうしたんだ?」
「大変な事が起きた」
「大変な事?」
「よりにもよって邪念樹が植え付けられてしもうた」
「邪念樹? 神聖樹みてえなもんか?」
という悟空に、老界王神が説明した。