二次創作小説(紙ほか)

(第13章 イザークが白い龍に!? 急成長する邪念樹!!) ( No.16 )
日時: 2022/06/07 20:04
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 その説明内容は、以前のターレス戦で使用された物とは違い、邪念。つまり、人間が持っている憎しみや怒り、絶望等のマイナスエネルギーを枝が感知し、その者をおびき寄せて樹液を吸わせ、それによって、人間をはるかに超越した人間になってしまうという物だった。
これ聞いて、悟空はすぐさま行こうとすると、老界王神が説明した。
「待つんじゃ悟空。既に人間共が集まってきておる。この戦争で疲弊した物の心に邪念樹が反応しておるようじゃ。これは奴の演説を使っても、止められる物ではない」
「困ったな~。地上ではローエングリンを使えないし」
とキラが困っていると、ラクスが、
「場所は分かりますか? 可能なら、私達も力になりますわ」
と言うが、界王神は困った。

今回MSや戦艦クラスが出て来てしまうと、余計に話がややこしくなるのだ。
「お気持ちは嬉しいのですが、今回MSや戦艦を使ってしまうと、余計に話がややこしくなりますし、何より、あの樹は物理攻撃はまず通しません。それに下手な武器で向かって行っても、勝ち目はありません。それと……」
「そこはワシが説明してやる」
「え? だってじっちゃんずっと前に封印されてたんだろ? 何か知ってんの……」
「ズゴーン!!」
と、巨大ハンマーが悟空の頭上に落ちた。
「痛って~~~!! 何すんだよも~」
「アホたれが!! 邪念邪の事に関しては、どの界王神も知っておる話じゃ!」
「と言う事は、相当危険な物なんですか?」
キラの質問に、老界王神が答える。
「危険なんてレベルではない! あれは人間を狂わせる物じゃ。下手をすると、この地球人全員があの邪念樹に集結し大変な事になる。街中で人間が殺し合い、MSには経験なしで乗れるようになったりする物じゃ。とにかく、今回は、ワシらだけで行く。お主等は待機しておれ!」
「あ、はい……」
と、キラが少し残念そうに言うと、外はもう真っ暗い闇に覆われていた。

そして、その間にも邪念樹は成長を続け、様々な人間達が、邪念樹の出す蜜を求めて集まって来た。
しかも中には子供もいた。

皆それぞれ社会に不満を持った者達が集まり、全ての物を破壊していく。

もう世界その物が大変な事になっていた。
しかも成長が早く、かなり大きく成長しており、もうすぐ葉っぱが生える。それを食べに来る動物すらも、巻き込んでしまう事になると、界王神が言った通りになってしまった。
「ついに他の生物までもを巻き添えにしよったか」
「じっちゃん。なんとかできねえんか? これ」
「う~む。難しい所じゃ。なにせワシがZソードに封印されてから亡くなったらしいからの。お主は聞いておらぬのか?」
「え? え~っと……」
界王神は困っていた。
なにせ、あの頃は平和同然で、それから立て続けに仲間は全てブウに殺され吸収され、自分はキビトだけになってしまったので、そこまで詳しくは知らなかった。

と、その時警報が鳴り響いた。
「巨大生物接近中! 護衛艦軍出動要請!」
「キラ!」
「アスラン!」
「行こう! 俺達で食い止めるしかない。皆さんはここにいてください」
と、言って2人が出て行くと、水晶玉を老界王神が出し、それで状況を見ていた。

そして、それから数十分後

それは、120mは余裕でありそうなほどの巨大で、白い鱗と頭に2本の白い頑丈そうな角を持ち、口には白く鋭い歯を持っており、手足は短いが十分脅威になりそうな大形の龍だった。

ムラサメ隊が飛行形態から、MS形態に変形すると。ビームを撃つが、全く効果がなく、逆に口から出すものすごい冷気に包まれ落ち、まだかなりスピードで、こちらに近づいて来た。
「これは……アスラン」
「俺達でやるしかない。これは悟空さん達ではむりだ!」
と、アスランが前に行き、攻撃を開始すると、赤い目がギラリと光ると、
「アスーハーキサアー」
と、変な声を出したのだ。
「?」
「アスハーキサアー!!」
「まただ……って!?」
と、凄まじい冷凍光線をアスランのインフィニットジャスティスばかり狙いだしたのだ。
「な、なんだこいつは……どうして俺ばっかりに~~~」
と、アスランは必死に避けるが、相手はスピードを上げ、さらに攻撃してくる。
「アースアー」
「だからなんでそんな……声……」
と、そのドラゴンの顔を見ても、ただのワニに近い口をしていたが、あの独特の声を聴き、彼はまさかと思った。
これはまるで、あの頃、前大戦で、イザーク・ジュールとケンカした時と、同じ様な感じがしたのだ。
「こいつひょっとして……キラ、AAの悟空さんに頼んでほしい事がある」
「え?」
「俺の考えが正しければ、こいつはきっとあいつだ!」
「知ってるの?」
「分からないが、試してみたい事が有る!」
とアスランが言うと、
「その心配なら無用じゃよ。こっちで全部見えておる」
「老界王神! なら話が早い。この竜を捕獲したいんだ。力を貸してほしい」
「その言い方からすると、どうやら知り合いらしいの~」
「可能性は低いですが、声が俺のよく知っている奴に似ているんです。お願いします」
「良かろう」
そして老界王神は、すぐさま龍を見て網を用意した。
「準備が出来だぞい。そちらで確認できるか?」
「……見えました!」
「よし、チャンスは1度切りじゃぞ」
「はい!! よーし来い!!」
そして、アスランはその網に自分の機体を入れると、案の定付いて来て彼が網を抜けると、すぐさま口が閉じ、電流を流すと、
「ギャアアアア!!!」
と、鳴き、ガクリと気を失った。
「フウ」
そして、ドラゴンは悟空達も手伝い、一旦倉庫に隠す事にした。
丁度タケミカズチの格納庫が空いていたので、そこを使う事にしたのだ。
そして、改めて見ると、ものの見事に真っ白な龍だった。
「おっきい」
と、ドラえもん達も覗きに来ると、一応念の為、猿ぐつわをされ、鎖で動けなくした。
そして、今日もクーの状態を確かめていたディアッカの元に、ようやく、その龍の情報が入って来たので、見に来た。

実を言うと、彼は心配していた。
あのドラゴン以降、ずっと連絡をしていなかったのだ。それで今日にでもしようとしていたのだが、今度は全然応答しなかったのだ。
「イザーク……怒ってんのかな? ずっと連絡しなかったから」
と、ディアッカが言っていると、クーはディアッカを慰めるようにすり寄って来る。

そんな時、ベジータが来た。
「どうやらお前を認めたようだな」
「いいでしょ? この人」
「ルミナは警戒心が強い。そのルミナも許す人間と聞いていたが、軍人で有るのが不思議なくらいだな」
「そりゃどうも。えっと、ベジータさん……だっけ?」
「さんはいらん。ベジータで良い」
と言うと、ベジータが付けていた通信機が光った。
「ん? 誰だ?」
と、彼がモニターをONにすると、
「あ、パパ? なんかおっきな龍が運ばれて来たみたいだよ」
「おっきな龍?」
「うん。パパにも見て欲しいって、ママから伝言頼まれたんだ」
「俺に?」
「あ、だったら。俺も良いか?」
と、ディアッカが言うと彼はOKし、早速見に行ってみる事にした。

オーブ兵に案内され、その場所へ来てみると、そこは異様な冷気であたりが まるで冷凍庫みたいになっており、電灯も氷漬けになっていた。
2人はコートを着て、近づくと、網の中の龍が目を覚ますと、目が青くなっていた。
「どうやら、観念したようだな」
「それにしてもでかいな……ん? この感じ……! お前まさか……!? あいつ……なのか?」
「知り合いか?」
「可能性は低いけど、アカデミーから一緒の奴なんだ。長く一緒の時間を過ごしたから、間違いであって欲しいけど、この感じは間違いないと思う。でも、それがどうしてこんな姿になったんだ?」
と、ベジータとディアッカが考えていると、老界王神とキラが来て、ある物を出した。
「これは?」
「それがドラゴンに刺さっていたんだ。しかも奇妙な事に、僕しか抜けなかった」
「キラだけ? 何でまた」
「それは分からない。関連性も見つかってないんだ」
と、話している所へ何時の間にか来ていたルミナがそれをいじる。
「ニャオ~」
とベジータの膝に乗り、撫でて貰った。
「姿が見えないなと思ったいたら、どこ行ってたんだ?」
「ザフトが来てたニャ」
と言うと、ベジータが大体誰の事か分かっていた。
「あの3人か?」
「老界王神が追い返すように言うから、追い返しておいたにゃ。もちろんカメラ類全部壊したニャ」
「ま、これで当分は大丈夫じゃろう? さて、ワシは用事があるから、先に部屋に行っとる」
と言って出て行くと、ベジータは大体何をしたいかはわかっていた」
「おい、放っておいて良いのか?」
「フン! 奴のやりそうな事だ。おそらくは……」
「キャアアアアアア!!」
と、悲鳴が聞こえて行ってみると、やっぱり老界王神が、また水晶玉で、ミーアの事を覗き見していた。
「貴様~~~~~~~~~!!!!!!!!」
「何を怒っておるんじゃ? お前の妻ではないぞ? それに悟空の約束も果たされてはおらぬ。それを果たしただけじゃ。何がわ……」
「ドカーン!!」
と、トゲ付きボールのついたハンマーが老界王神に振り下ろされ、AA艦長のマリュー・ラミアスが呆れながら言う。
「全く! 懲りない人ね。あなた、さっき天使湯でも覗こうとしたでしょ!?」
「ギク!」
「貴様~!! この国に来てまでするか! このエロジジイが~~~~~~~~!!!」
「悟空が何時まで経っても約束果たさんからじゃろうが~~~~~~~~!!!」
このやり取りには、ルミナは完全に呆れ、老界王神に登る。
「な、なんじゃ!? 何をする気……ジャジャジャジャジャジャジャ!!」
と、思いっきり電撃を浴びせた。