二次創作小説(紙ほか)
- (第18章 邪念樹での攻防 新型MS登場と、レイトウの誕生 ( No.21 )
- 日時: 2022/06/08 19:58
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
一方のオーブは、既にAAが邪念樹へ向かい、戦っていた。
だが、樹からは次々と敵が出て来て、ストライクフリーダムと、インフィニットジャスティスで頑張っているが、かなり危なくなっていた。
しかも中には悟空達が一番倒すのに苦労したブロリーまでいたのだ。
セルはどうにかベジータが倒すが、後のMS部隊は、どうにかオーブ兵や、どういうワケかネオ・ロア・ノークが戦うが、いくらエース級の腕とは言っても、敵が多すぎるのだ。
悟空達が倒した敵、先の大戦で死んだ、MS達や今大戦で死んだ者達など。数えきれない程の敵が集まってきているのだ。
「このままでは共倒れになるわ」
と、言っていたその時、悟空とベジータがフュージョンし、あっという間にやっつけてしまったのだった。
「悟空さん!」
「ワリィ! 遅くなった」
「MSは俺がなんとかする。お前達は樹を頼む!」
「分かりました!」
と、キラとアスランの種が割れ、これは全て死人と分かれば、遠慮はいらないとわかった皆は攻撃を再会し、ついに、樹の近くまでやって来た。
すると、そこで、フリーザとクウラのフュージョンした姿を確認し、ゴジータVSレイトウ(フリーザとクウラの性格を合わせ、ゴジータが勝手に命名した)でバトルが始まり、ゴテンクスと悟飯とで、樹を攻めた。
流石にこの状態では、不利と見た2人は、
「フフフやるね~彼等も」
「ええ。なら、私達も出るべきではなくて?」
「そうだな。幸いミネルバはもう動けないようだし、一気にそっちをやっちゃおうか?」
「ウフフ。でも、それではハンデが少し多いのではありません? あなたはザフトが憎いのでしょ? なら、彼以上の屈辱と苦しみを与えてやるべきですわ」
「ヤレヤレ。可愛い顔して怖い事を考えるね君は」
「あら? そうですか? で、あの龍ですが、どうします?」
「フン。あの竜は元々エルが許せないと言っていた奴だ。僕が口をはさむワケにもいかないだろう?」
「あらそうでしたの?」
「ああそうだ。まあ、不可抗力と言うのも入るが、自分達が地球に降りようとした際、彼は兵士が逃げる物と思い、まさかそこに民間人が乗っているとは考えもしなかったようでな」
「なるほど。それにしても、どうして、あんな紙で作った花なんかに呪いの素を?」
「実を言うと、あれは、AAにいた時、ユニウスセブンと言うのは知っているか?」
「確か、前大戦は始まるキッカケとなった、地球軍による核攻撃をしたと聞いています」
「そうだ。まあ、落下は議長が、何かの為に、やったという話も出ているがな。さて、我等も行こう。明日への復讐の為に」
「ええ。参りましょう。私達だけの理想郷実現の為に」
「ああそうだ。その為には、彼等に頑張ってもらわないとな。あんな間の抜けた半身がいない僕なら、もう何も怖くない。あんな奴、居ない方がマシだ!」
「ウフフ。流石わが父である魔王様が選んだ人。それくらいはして当然ですわね。こちらへ」
「何所へ行く?」
「あの方々は、ガンダムという物を使って戦っています。ならば、こちらもMSでなければ、張り合いが有りませわ。だからこちらもMSでまいりませんと。父上から良いプレゼントをされましてよ」
と、アンは、暗証番号を押し、カードを差し込むと、大きな扉が横に開いて行く。
そして、それが全部開ききると、その中には2つのMSが有った。
「これは?」
「これは私の、ガンダムという機体で、ボーンデットと名付けました。
何しろこの機体は、骨をバリアの一部に使っているので、この名前になりましたのよ」
と言って、アレクサンダーは、そのMSを見ると、確かにベースはガンダムっぽいが、まるっとガンダムが骨に包まれた様な感じだった。そして、こちらがあなたの機体。その名も、ダークネスリベンジャーですわ」
「これが……僕の機体……」
「あら? あまり嬉しそうではありませんが、不服でしたか?」
「いや。そうではないが、こんな物を動かした経験がないんだ」
「うふふ。大丈夫。この機体には、パイロットんの脳に直接操縦の仕方を教えるシステムが組み込まれています。これなら、あなたでも、操縦は可能ですわ」
「なるほど。それは大きいな。だが、1つ問題があるぞ。この樹を誰が守るんだ?」
「大丈夫です。この樹は私の父が守ります」
「魔王様自らがこの樹を?」
「はい。なにしろ相手はスーパーコーディネイターがいるので、私達が出なければ、勝つ事はまず不可能でしょ」
「なるほどな。分かった。着物指示に任せる」
そして、2人はカタパルトに乗ると、出撃して行った。
一方のミネルバの方では、シンの処置が続いていた。
あの事件以降。彼は目覚めず、いい夢を見ているようで、表情は穏やかだった。
「ステラ……マユ……」
「ステラは分かるけど、マユって一体誰の事なの?」
「シンの妹だ」
「え?シン妹居たの?」
「ああ。一度だけ、俺に話してれた彼女だ。恐らくシンを夢の中に閉じ込めている。やったのは、のび太と見て、まず間違えないだろう」
これにはルナマリアはなんとも言えず、どうにか動けるようになったミネルバは、あの樹を倒す為に、出撃していたが、当のエースで有る、彼ナシで今回はやるしかないのだ。
「シン……お願い。戻って来て!」
と、ルナマリアが彼にキスをした。
その時、彼女の光景がガラリと変わった。
なんとそこには草花がたくさんあり、可愛い動物達もたくさんいた。
そして、シンの服もザフトレッドから、普通の服になり、ステラやマユ達と、楽しそうに遊んでいた。
「これは……」
「彼の、残留思念だ」
「レイ! 残留思念って?」
「大切にしたいと思うえば思う程、シンは、この世界に精神を取られ、下手をすれば……死ぬ!」
「ええ!? ちょ、ちょっとシン! ダメよこれ以上あなたがここにいると、あなたは助からないのよ!?」
と、ルナマリが呼びかけると、どういうわけか、足元からツタが伸び、彼女を動けなくしてしまった。
「シン! 現実を見て! あなたの妹さんを思う気持ちは分かるわ! でも、こんな事をしてたら、あなた危ないのよ!? 私達は今、樹に向かってる。この世界を正すには、あの樹を倒さなければいけないの! それを出来るのは、シンやレイ。よ! 私も赤だけど、インパルスをシンの様には出来ない! お願いよシン! 帰って来なさい!」
と、ルナマリがシンに必死になった呼びかけるが、本人に聞こえているのかどうかすら分からなかった。
しかし、さっきから携帯が鳴っている。
レイがそれを取ると、やはりそれはシンの持っている携帯だった。
名前を確認すると、レイはその電話を切った。
「こんな物は……」
と、レイが壊そうとした時、聞こえた。
「ヤメテ! お兄ちゃんを盗らないで!!」
と、マユが走って来た。
すると、レイは、持っていた拳銃をマユに向ける。
「!」
「お前がシンの妹か? シンは何所だ!」
「お兄ちゃんは、安全な所にいるの。お兄ちゃん言ってた。マユやステラと共に暮らしたいって。本当はもう闘いたくないのに、お兄ちゃんが無理やり闘いわせて……お兄ちゃんの心を悪に染めちゃったくせに! お兄ちゃんの気持ちなんて、1度も考えた事ないでしょ!? お兄ちゃんは渡さない。これ以上、お兄ちゃんの夢に来ないで。この世界に来ないで―――――――――!!!」
というマユの言葉に、2人は押され、現実世界へ追い返された。
「シン……どうして……」
「どうやらあの2人は、彼にとっては大切存在。だが、今となっては鎖になっている。問題は、あの鎖を斬るしかない」
「切るってどうやって?」
「少々シンには悪いが、あの携帯を破壊するしかないだろう」
「でも、ホントにそれで良いの?」
ルナマリアは迷っていた。
確かにその方法なら、シンは戻れるが、永遠の幸せから、突然現実に戻され、思い出もぶち壊されたらと思うと可哀そうになって来る。
出来れば、その世界の2人と話がしたい。
そう思った彼女は夜中に、シンの所に行くと、医師がいた。
「どうしたんだね? こんな夜中に。パイロットは休んでおくようにと言われただろ?」
「スイマセン。ドクター。実はシンにどうして教えてもらいたい事が有ってきました」
「だが彼は……」
「分かっています。でも、私はシンに、戻って来てほしいんです。だから、話がしたいんです」
彼女の気持ちは本物で、今も眠り続けているシンに、何かしてやりたかっ他のだ。
「そして、彼女がシンに触れると、すぐに彼の夢に入る事が出来た。
そして、やはりそこには、彼女達がいて、楽しそうなシンがいた。
彼女は、一瞬行くのを止めようとも考えたが、今は邪念樹をどうにかしなければいけない時だ。
それを彼に伝えるべく、ルナマリアは。彼女達に近づいた。
「シン!」
「あ、ルナ?」
「誰?」
「あ、もしかして、お兄ちゃんの彼女さん?」
これには2人共真っ赤になった。
「ななな何言ってんのよ!」
「そそそうだぞマユ。たた、確かにルナも守りたいけど、一応赤だけど、ちょっと頼りないというか……」
「ドゴーン!!」
と、いきなりシンの頭に、ザフトのマークがついたハンマーが、シンの頭に落ちた。
「痛って~~~~~なにすんだよルナ!」
「だ~れが、頼りないよ失礼ね! そりゃ射撃はあんまりうまくないけど、それでも赤なんですからね!」
というルナマリアに、ステラはキョトンとし、マユは笑うだけだった……だが、2人は気づいていなかった。
ある決断を待っている者がいた事に。
