二次創作小説(紙ほか)
- (第21章 ゲートが開く時、ミーアとジブリールの異変!) ( No.24 )
- 日時: 2022/06/09 17:41
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
そして、皆は邪念樹のすぐ近くまで戻って来ると、もうすでに邪念樹と門は繋がりつつ有った。
「まずい! あのままゲートが開いたら、地球が滅びるぞ!」
「急ぎましょう!」
と、ベジータはなんと超サイヤ人3になっていた。
AAとミネルバはどうにか食い止めようとするが、化学力対、邪念との対決では分が悪く、ドンドン押されて行く。
「シンはデスティニーを必死に操り、なんとか、ボーンデットガンダムを落そうとするが、骨の固さは伊逹ではなく、全く傷つかないのだ。
その時、またあの2人が現れた。
しかもゴジータには、ホーリールミアンの力を宿しており、アレクサンダーの乗るダークネスリベンジャーを簡単に落とし、中にいた彼が出て来るが、それでも、ゴジータのままで戦う。
この戦いは、全て全世界に流れていた。
人々の邪念の力を受けて、樹は大きくなり、もうすぐゲートが開き、この世界の守護者になると語るアンに、ゴジータは、
「それは貴様のエゴと言う物だ。考えは素晴らしいがな、やり方が間違っている! 全てを無にして、やり直そうなんざ、虫が良すぎる。第一貴様には、それをする力がない。全てはこの邪念樹が有ってからこそだ。それと、アレクサンダーとか言ったな。貴様も貴様でエゴの塊だ。ザフトに引き渡された事は同情するが、だからと言って、憎しみが過ぎないか? 自分はサンタに会ったと言うのは事実なのだろ?」
「え~い! 黙れ黙れ黙れ~~~~~~!!!」
と、アレクサンダーの乗るダークネスリベンジャーから、邪心が漏れ出し、それが邪念樹に吸われていく。
だが、アレクサンダーはそれでもよかった。
誰かの役に立てて、更に自分のしたかった事を正当化してくれた事が嬉しかったのだ。自分の意見を尊重し、自分のこれまでの不幸の恨みを晴らしてやろうと言われれば、弱いのび太は強者に憧れるのは当然の事だった。
そしてそればかりか、自分の趣味を受け入れてくれたアンにもすごく感謝している。
自分を認めてくれ、一緒に遊んでくれたアンが大好きになり、ついには結婚してしまった。
こうなったのび太は誰にも救われない。
そう思ったドラえもんはのび太に語りかけた。
「のび太君! 今からでも遅くない。さあ、こんな事はもうやめにして話してくれ。大体君がどうしてこうなったかは、スネ夫に全て話させた。そして、君の事を全て公にして、謝らせると約束させた。だから、もうこんな事はやめるんだ。今からまだ間に合う。親友テレカ―! 我等ドラえもんズ!」
と、そのカードを使うが、彼は変わらなかった。
「フン。そんなカードで如きで、僕の憎しみが晴れるとでも思ったのか? おめでたい奴等だ。まもなくこの世界から人間はいなくなる。そして、楽しい幻想世界の始まりとなるのだ! この世界に人間はいらない! 誰も僕の事を分かってくれない! それどころか、好きな物まで否定した! 絶対に許さない。人間なんて生き物は、この世から、永遠に消えるがいい~~~~~~~!!!」
と、ダークネスリベンジャーから、デストロイのスーパースキュラ以上のパワーを発揮し、全てを変えてしまった。
そこには、ペガサスやユニコーンが走り回っていた。
そして、動物達は本当に楽しそうに遊んでいる。
これが、アンとアレクサンダ―の理想郷だったのだ。
と、その時、ドラえもん達の体が薄くなり始めた。
未来が変わろうとしていたのだ。
「た、大変だ! 未来が変わっちゃう!」
「ど、どうすれば……! とにかくのび太君の心を正常に戻さないと。今ののび太君は、怒りで感情を失っている。つまり、一番良いのは、スネ夫とジャイアンを懺悔させる事だ!」
と言うと、悟飯がすぐに飛んで来て言った。
「2人ならAAの牢獄の中です」
「分かった! 案内を」
「はいこっちです」
そして、ジャイアンとスネ夫は、すぐに引っ張りだされるが、グルグル巻きにされていた。
「さあ、懺悔しろ! 今回の騒動は全部君が原因だ!! ジブリールを庇うだけでなく、のび太君を悪者するなんて、絶対に許せる事じゃない!!」
「だ、だって、の、のび太はいつもサンタだサンタだって言うから、それでつい……」
「ドカン!」
「ギャ!! 何するんだよ!」
「何をするじゃねえ。お前、のび太が望む物を。わざとジブリール経由で流したな!」
「だ、だって、なんとかおじさんを逃がさないと家の会社の株が下落して、大変な事になっているんだよ? そんな状態で、打開できるとすれば、ジブリールおじさんには、ザフトに勝ってもらわないと、すぐに貧乏になるんだ。だから……」
「だからなんだ!?」
と、ドラエモンズの皆に睨まれ、流石にスネ夫もとうとう白状した。
そして、ジャイアンは、スネ夫を殴った。
「痛て! な、何するんだよ!」
「うるせえ! よくも俺まで巻き込んだな。俺んちが商売やってる事、しってっだろ!? あんな事されたら、こっちの信用はがた落ちだよ!! どうしてくれんだ! 母ちゃんカンカンなんだぞ!!」
この言葉に、皆も続いた。
「これではのび太君の未来がないでアル! 日本から締め出されて、のび太君は本当にどこの国も受け入れてもらいないでアルぞ!?」
「どうして純粋なのび太君を、あんなにしたんですか!?」
王ドラの言葉に、スネ夫は言った。
「だだって、のび太は、サンタクロースをガチで信じてるから、これは使えると思ったんだ。だ、だからこんなにするはずじゃなかったんだ。そ、それに、しずかちゃんは、捕まっても、すぐに釈放されるように準備していたのに、まさか、日本に帰るのを拒むなんて思わなかったんだよ~」
「ちょっと待て! て事はしずかは今どこにいる!?」
エルマタドーラの言葉に、スネ夫は、
「た、多分。まだザフトの基地だと思う……」
それを聞いたドラえもんは、
「ショートカッター。しずかちゃんのいる所へ」
と、言うと、ぺろりと空間が割れ、しずかのすぐ前に出ると、彼女は、うずくまったままだった。
「とりあえず、時間がないから、ドラメッド、ジュウタンを」
「マハラージャ」
「ヨイショっと」
と、しずかを乗せると、すぐさまが引き入れたと同時に空間が元に戻った。
そして、じずかの本音を聞く為に、皆は悟りヘルメットで、彼女の本心を聞いた。
「いや……もういや……死にたい……誰も私の事を見てくれない。もうあんな最低の国に帰りたくない!! あんな変態スケベ親父のいる国なんてイヤ! 自由に生きたい! なのにザフトは私の顔を全世界に流した。パパもママも……ピーコまで殺された。怨むならのび太を怨めって言うけど、あいつも逃げた。もうイヤ! 死んで皆の所に帰りたい! 私を返して!」
悟りヘルメットを脱いだ皆は何も言えなくなった。彼女の心に、ぬぐいきれない程の大きな傷が有ったのだ。もう、彼女の心は壊れてしまった。これを治すには、この争乱をなんとかしなければならない。だが、彼女の憎しみは強く、邪念樹へのパワー供給には、うってつけの人物だった。もしも彼女の憎しみが、あの樹に流れたら。
と、皆が考えていると、
「ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!」
と、凄まじい地震が起こった。
しかも空間事揺れているような感じだ。
「な、なんだ!? この揺れは」
「あ、あれは!」
と、王ドラ気付くと、空からバチバチと凄まじいエネルギーが雷となって落ちており、さらに空間がビキビキと穴開いた。
「た、大変だ! 邪念樹が!!」
そう。ついに邪念樹とあちらの世界とつながってしまった。
実は敵とてバカではなく、ホーリールミアンが来る事を予想していたようで、戦う為のダーク生物をアレクサンダーが生み出しており、それと闘っているうちに、邪念樹を育てていたのだ。
そして、ついに恐れていた事が起きてしまった。
「チィ! 万事休すか!!」
と、キッドが言った時、
何時の間にかフューションを解いていた悟空が言う。
「まだだ! まだ最後の手段が有る! 皆は下で敵を引き付けておいてくれ」
「元気玉を使う気だな」
「ああ。もうそれしか方法はねえ。皆頼めるか?」
悟空の言葉に、マリューも頷いた。
そして、キラとアスランは一旦補給の為にAAに戻り、準備を始めた。
ミネルバの方は、自動充電装置が有ったのでそれを使い、さっきの悟空の事を聞き、協力する事にした。
「あんな奴とは、関わりたくはない。けど、あの樹を壊さないと、皆が救えない。ステラとマユは、俺に託して行ったんだ。だったら、それに応えないといけない。レイとルナは、地上を頼む。俺は上に行く敵を、一体でも多く落とす!」
と、シンは降りて来る死者達に対して、攻撃を開始した。
無論この中にはアビスもいたが、今のシンは全く怖くなく、あっという間に爆散させ、地上から這い出て来る奴等には、レイとルナマリアが戦う。そして、ホーリールミアンも必死に戦う。
ゴテンクスはスーパーゴーストカミカゼアタックの1億人にして、敵に対して攻撃し、アッという間に半分以上の敵を粉砕した。
ちなみにこれを見た地球軍は、出撃する事を決定した。
無論これには、コーディネイターばかりに良い格好はさせられない。
というのも有ったのだが、こうなったら、こちらも協力姿勢を示すしかなかった。
一方のジブリールは地上の地球軍に連絡を入れ、全ての戦力を邪念樹に向けるように言った。
だが、彼は話している最中、チューチューとしか言えなくなっていた。
「チュチュ? チュ、チュチュチュチュ」
「どうした?」
とカガリが聞くが、彼はネズミのように言うだけだ。
これにはカガリもピンときた。
もうジブリールはただのハムスターになりかけていたのだ。
「もしかして、しゃべれなくなっているのか?」
「チュ~~~」
そして、AAに保護されていたミーアも同等で、記憶があいまいになり始めていた。
「あ……アス……ラン……誰……わから……ない……私は……う!……」
「ドックン! ドックン! ドックン!」
と、激しい動機が襲い、彼女は気を失いかけるが、その度に、胸の痛みがきつくなり、まるで心臓が意思を持って、自分を苦しめているかのようだった。
「な……こ……ア、アア……し、んぞうが……や、ぶけ……アア……」
と、彼女は痙攣しながら、ベッドの上で、痛みを受け続け、気を失った。
