二次創作小説(紙ほか)

(第22章 集まる元気と砕かれた野望! しずかの憎しみを消せ ( No.25 )
日時: 2022/06/09 19:38
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 そして、その頃、空では、太陽の光だけがもう頼れる物しかなかった。

邪念樹は、以前の神聖樹の時とは違い、パワーを分けてはくれなかった。

そこで悟空は、太陽や、惑星の元気を集めるしかなく、そこへダークネスリベンジャ―が邪魔をしに現れると、それをブウが防ぐ。
「俺が悟空を守る! サタン! 地球の皆に呼びかけて!」
「分かった! 界王様~~~~~!!」
「そんなに叫ばんでも聞こえておるよ。やはり最後は元気玉じゃな!」
「けど、これじゃ全然足りねえんだ! 今の地球の皆の元気を使って、届くかどうかも分からねえ。できれば、ザフトっちゅう奴や、地球の皆の力を借りてえけど、今のこの状態で、なんとかなっか、オラ自信もわかんねんだ。界王様頼む。オラの元気を送る様に、伝えてくれ!」
「ウ~ン。ワシの声で届くかどうかじゃが~~~~ってやってる場合ではない! こうなりゃでたとこ勝負じゃ!! 聞け、地球の人間達よ。今、邪念樹のせいで、全てが無になろうとしている。これを止めるには元気玉を使って、樹その物をを消滅させるしかないんじゃ頼む! お前達の元気を分けるんじゃ。方法は、両手を上に上げれば、すぐにその者に届く。頼む! 邪念樹を完全に消すには、これしかないんじゃ―――――――!!」
と、界王の必死の演説を知ったデュランダル議長は、ようやく復旧したカーペンタリア基地から、その声を聞き、これを好機と睨んだのか、すぐさま映像を流して、地球とプラント全員に呼びかけた。
「皆さん。ギルバートデュランダルです。先ほどの声は、この世界を救う為の声です。どうか市民の皆さん。その者の声に応えてください。両手を挙げ、元気をその者に届けてください!」
と、それが功を奏し、ついに皆が元気を送りはじめ、プラントや月基地からも元気が送られて来た。
だが、その地球の色が邪に染まりだし、もう一刻の猶予もない。

ホーリールミアンは、敵を倒していくが、今度はかなりの大形生物と闘っており、ディアッカとイザークやクーも一緒に闘っていて、その声が聞こえると、すぐさま悟空に元気を分けた。
そして、宇宙のエターナルにいた、アンドリューバルトフェルドや、マーチン・ダコスタも手を挙げる。
更には、地獄から出て来たはずのサイヤ人達全員が悟空の声を聞いてくれたのだ。

そして、僅か1時間程で、巨大なエネルギーの塊になり、それを見たアンとアレクサンダーは、
すぐさまそれを壊そうとするが、ミネルバとAAが邪魔をする。
「いっけー―――――――――!!!」
と、悟空が邪念樹に投げると、そのまま樹にぶつかり、ドンドン壊れ、それを見たミネルバは、タンホイザーを、AAはローエングリンの発射態勢に入った。

そして、真ん中から割れると、それを狙って、撃った!
その結果、邪念樹はバラバラに壊れ、ゲートが閉じようとしていた。
「ダメだ! 我等の理想郷を、これ以上壊されてたまるか~~僕とアンだけの希望の世界を、返せ~~~~~~~~!!!」
と、ダークネスリベンジャーが、ヘロヘロになっている悟空に切りかかろうとした時、シンが邪魔をした。
「何故邪魔をする。こいつは、サイヤ人だ! お前達の様な人間ではなく、破壊と殺戮を繰り返す最低な種族なんだぞ! それをどうして!!」
「その話しは後だ。今はお前を、倒す! うおおおおおおおおおおお!!!」
と、シンの力で、アレクサンダーは、機体を捨てて脱出し、貫いたその機体は、シンを巻き込んで自爆しようとしたのを知って、すぐさま抜いて逃げた。
「よくも……よくも僕の理想郷を、僕とアンのユートピアを……ウウウウウアアアアアアアアアアアアア!!!!」
と、大絶叫すると、それが合図になったかのように、また彼から暗黒生物が出て来た。

それを見たしずかは、ドラメッドに行った。
「ドラメッドさん。私を、あいつの所へ連れて行って。あいつは、ただ、わがままだっただけ。なら、それを終わらせるには、もうこれしかないんでしょ?」
と、彼女の手には拳銃が握られていた。
「な、しずかちゃん。どこでそれを!?」
「偶然見つけたの。だから、これで終わらせましょう。全部!」
「……分かったでアル」
「ありがとう」
そして、アレクサンダーの元へ向かうと、彼女は、静かに銃を構えた。
「お前は……」
「やっぱり、あなたはあの子じゃないわ。だから、私が終わらせる」
「パーン!」
と、一発の銃声が、彼に当たったが、急所は幸運にも外れていた。
「ど、どうして……」
「決まってるじゃない。私はアンタが嫌いだからよ。アンタのせいで、ママもパパもピーコも亡くした。全てあなたのせいよ! 責任、とってもらうわ!」
と、言った時、ドラえもんがタケコプターで追いかけて来た。
「あ、あ~のしずかちゃん。違うんだ。これを見て。のび太君は、ジャイアンとスネ夫に騙されていたんだ。だから、のび太君が全て悪い訳じゃないんだ。ね。だから、もう許してあげてよ。ね」
と、ドラモンは言うが、彼女の目には、もう憎しみの目でおおわれている。もう昔のしずかではなくなっていた。
「じゃあ、あなたは、大事な物を奪われても平気なの?」
「ど、どういう事?」
「あの事件の後、公安って奴が来て家の中を荒らして、挙句ピーコを殺して、ママは政府の鑑別所に送られ、私はザフトに送られる……はずだった。でも……」
と、しずかの憎しみが増していく。
「その時の付き添いをどういうわけか日本政府がやる事になって、挙句、その中にドスケベ親父がいたのよ!!」
彼女の目は完全に人間に対する憎しみと怒りしかなくなってしまっていた。
「え~!?」
「私は日本が憎い! 全ての者が憎いわ! 誰がどうなろうとかまわない! あいつを殺させて!!」
「だ、ダメだってばしずかちゃん! 落ち着いて! 君の話はよく分かった。その政府に懺悔させるから」
「懺悔? それ位で済むと思ってるの? あいつと親しくしたせいで、私は大事な物を全て奪われたのよ!! あいつだけは許さない。どんな事をしてでも、必ずあいつを、私が!!」
と、これには、皆も何かないかと必死にポケットをまさぐるとマーマー棒を見つけた。
「マーマー」
と、ドラリーニョがそう言うとしずかを、景色の良い場所へ、何所でもドアで開けて連れて来ると、王ドラが絵具セットを出した。
「わ~キレイな所だね~」
「ここなら写生にはうってつけの場所ですよ~」
「ホント! 良い所ね~」
「あ、そうだ。背中が疲れちゃうといけないので、背もたれ付きの椅子です」
「ありがとう」
と、どうにかしずかの顔から憎しみが消え、キッドはすぐに出木杉の家に行ってみると、やはり破壊されていた。
「くっそ~ちょっくら遅かったか」
「でもなんで出木杉まで?」
キッドとエルマタドーラが調べていると、恐らく自分に何か有った時の為かと思い、開けてみると、そこには、しずかちゃんをどうにかして助けようとした署名の一部が残っていたのだ。
「あいつ、署名活動して、しずかちゃんを日本に戻そうとしていたのか」
「でも、何が有ったんだ? あの子がのび太を撃つなんて」
「それに、日本政府のスケベって言ってたって事は多分」
「なんかされたって事か」
「と見て間違いないと思う。まあ、それはあれとして、早くこれをドラえもんに届けようぜ」
と、2人は何所でもドアでドラえもんの元に戻った」
「……やっぱり……とにかく、日本政府を叩かなきゃ、全てが終わった事にはならない。後はこっちでナントカしよう」
「そうですね」
と、皆はそれぞれ分かれて、しずかちゃんが何をされたかを全面に出し、国会内でも荒れ、暗殺部隊を使って、政府は隠ぺいを図ろうとしたが、かなりの証拠が揃っていた為、事をやったそいつは、殺されはしなかったものの、かなりの痛手を追い、政府を止めさせられた。

そして、出木杉はやはり、政府に捕まっており、皆の力で助け出すと、何が有ったかをデュランダル議長に公にされ、本物のラクスクラインの演説で、全てが明らかになるにつれて、スネ夫とジャイアン。
そして、ジブリールへの不信感が増す頃には、ジブリールはもうチューチューとしか言えなくなっていた.

この事を知った、地球は本当の平和が訪れたというが、まだ富士樹海の方の樹が半分残り、皆の力で、どうにか消滅させる事には成功したが、空に開いたゲートは完全に消すには、ある者の力が必要とされ、それがホーリールミアンだった。

そして、全てが終わろうとしていた。

だが、その時、いくつかの問題が残っていた。

それは、アレクサンダーが捨てた、善の部分の事だった。
一応漁場に預けていたので、すぐにドラえもん達が来るが、彼は怖がって逃げようとする。
「あれ? 僕だよ。ドラ……あ、そうか。まだポスターを剥がしてなかった。行こう。まずは誤解を解かなくちゃ」
と、皆は作業に取り掛かり、界王神達は、邪念樹の細胞や欠片すら残らず消し、ホーリールミアンは遠くで見ていた。
こうなってしまった以上、もうあんな生活は出来ない。自分は神と同等の立場になる。だから、界王神をとは違う神だし、この格好ではこの世界に住む事すら出来ないのだ。
それを察したのか、ベジータがやって来た。
「ニャオ……」
「随分デカくなったな。お前」
「ニャオ~」
「もう甘えるのは卒業だな」
と、ベジータが言うと、ディアッカがやって来た。

そして、白い竜になったイザークが元に戻り、取り合えず、ピッコロに出してもらった服を着せられて眠っていたが、ようやく目を覚ました。
「起きたのか?」
「ああ……色々済まなかったな。今回は。しかし、何故俺だけ元に戻れたんだ?」
「さあな?」
と、その疑問だけ残す者の、これで全てが終わりを迎えようとしていた。
そして、アンの方は、アレクサンダ―を連れて行こうとした時、ゴテンクスの連続死ね死ねミサイルで、跡形もなく消され、アレクサンダーも巻き添えを受けて消された。

そして、2人は無事にあの世に行った事を界王を経由して知り、皆もホッとした。
何故なら、のび太の優しい方の子は、生きている。
つまり、彼は、のび太としてではなく、新しい子としての人生をスタートさせるのだ。
「この子の名前、何にしようかな~」
と、皆が考えていると、ドラリーニョから通信が入った。
「しずかちゃんの絵、出来たよ」
と、彼女の絵は、まさに拾い大地が書かれていた。幸いな事に、全てが元に戻ったが、富士樹海は、殆ど跡形もなかった。

こうして、全てが終わった。